フランス

『シャンティイ城』の美しい庭園を散策してみた

シャンティイ城と庭園の白鳥

今回も前回に引き続き、パリ郊外にある古城『シャンティイ城』をご紹介します。

前回はシャンティイ城の城内を中心にご紹介しましたが、今回はシャンティイ城の美しい庭園について。人の少ない広大な庭園を歩いていると心が落ち着き、とても清々しい気分になれます。

シャンティイ城への行き方・城内の様子は前回の記事をご覧ください。

>>『シャンティイ城』パリから30分で行ける美しい古城

シャンティイ城にある3つの庭園

フランスのシャンティイ城

シャンティイ城は湖の上に浮かぶルネサンス様式の美しい古城です。しかし、そのお城は敷地のほんの一部に過ぎず、その多くは広大な庭園が占めています。

庭園は大きく3つのエリアに分かれており、お城の前の「フランス式庭園」、田舎風の集落とありのままの自然が残る「アングロ=チャイニーズ・ガーデン」、そしてイギリス風の「イングリッシュ・ガーデンというそれぞれ異なるタイプの庭園があります。

 

ル・ノートルがデザインした「フランス式庭園」

シャンティイ城のフランス式庭園

お城の前にある庭園は、ヴェルサイユ宮殿やチュイルリー庭園をデザインしたアンドレ・ル・ノートルによって17世紀に設計されたフランス式の庭園です。冬でも綺麗な芝生が広がっていました。

 

シャンティイ城のフランス式庭園

フランス式庭園の特徴は左右対象の構図と、その中に散りばめられた緑や池です。シャンティイ城の庭園は、アンドレ・ル・ノートルがデザインした庭園の中でも、最も大きな池を用いた庭園のひとつです。

こうして見ると庭園の大部分を池が占めているのが分かります。

 

シャンティイ城の湖に浮かぶ白鳥

池にはたくさんの噴水があり、それぞれの噴水が5mにもなる水しぶきを上げます。

庭園の池には白鳥が泳いでいます。その姿はシャンティイ城にとってもよく合います。17世紀から変わらない風景なのでしょう。

 

田舎風の集落がある「アングロ=チャイニーズ・ガーデン」

シャンティイ城の庭園「アングロ=チャイニーズ・ガーデン」

庭園はお城の前だけでなく、東西に大きく広がっています。特に東側には「アングロ=チャイニーズ・ガーデン」(The Anglo-Chinese garden) という広大な庭園があります。

アングロ=チャイニーズ・ガーデンは、シャンティイ城の前にある池から流れる小川を挟んだ場所に広がっています。

小川の脇にある小道を歩いていると、小川の上をアヒルの親子が泳いでいました。その姿はとても愛らしいです。

 

シャンティイ城の庭園にある集落

庭園を進んでいくと、田舎風の小さな家が並ぶ集落に出ました。この集落は、ヴェルサイユ宮殿にある小トリアノン宮殿にマリー・アントワネットが作らせた集落のモデルにもなっています。

 

シャンティイ城の庭園にあるレストラン

集落の近くにあるこちらの水車がついた建物は、「アモー (Hameau)」というレストランです。Hameauとは、フランス語で「集落」を意味します。

残念ながら冬の間は営業しておらず、入ることはできませんでした。

 

ありのままの自然を活かした「プティ・パルク」

シャンティイ城の庭園「プティ・パルク」

小川の南には「プティ・パルク」(Petit Parc=小さな公園) という自然豊かなエリアが広がっています。

このエリアはシャンティイ城の庭園の中でも最も広大なエリアで、全然「Petit (小さな)」じゃありません。

まるで山の中を散策しているような感覚で、とても清々しい気分になりました。

 

シャンティイ城の庭園「プティ・パルク」

木々に囲まれた小道の上を歩いて奥へと向かいます。12月の寒い時期に庭園を散策している人はほとんどおらず、まるで貸切のような状態でした。

自然に囲まれ、落ち葉を踏む音と風の音だけが周囲に響く中で散策していると、無心になれました。当時の城主たちもこうやって庭園を散策したのでしょうか。

 

イギリス風の庭園「イングリッシュ・ガーデン」

シャンティイ城の庭園「イングリッシュ・ガーデン」

ホース・ミュージアムと隣接する敷地の西側には「イングリッシュ・ガーデン」(English Garden) というイギリス式の庭園が広がっています。

イングリッシュ・ガーデンは、19世紀の初めにヴィクトル・デュボワという建築家によって設計されました。

アンドレ・ル・ノートルが設計した庭園のうち、フランス革命の際に壊れてしまった部分に作られています。

写真は「ヴィーナスの神殿」というモニュメント。中心には愛と美の象徴であるヴィーナスの像が立っています。

 

シャンティイ城の庭園「イングリッシュ・ガーデン」

オリジナルの庭園と同じく、大きな池を中心に作られています。写真の池の上にある場所は「Ile d’Amour」(愛の島) という場所。

コンデ公が客を迎えてガーデン・パーティを行う為に19世紀に作られたそうです。真ん中に立つエロス (ギリシャ神話に登場する愛の神) にちなんで名付けられました。

 

シャンティイ城の庭園

オレンジ色の落ち葉がきれいな小道を通ってシャンティイ城へ戻ってきました。この辺りも散歩するのにとっても良さそうな雰囲気です。家の近くにこんな庭園があればいいんですが…。

 

フランスのシャンティイ城

庭園から湖に浮かぶシャンティイ城が見えます。その姿は先ほどよりもさらに美しく見えます。美しい庭園を歩いてきた後は、少し自分の心も穏やかになった気がします。

フランスの作家マルセル・プルーストは言いました。「発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。新しい目で見ることなのだ」と。

その景色がどう映るかは自分の心次第なのかもしれません。

 

シャンティイ城の営業時間・入場料

■シャンティイ城 (Château de Chantilly)
営業時間夏期(3月下旬~10月下旬)10:00〜18:00
冬季(10月下旬〜3月下旬)10:30〜17:00
入場料17ユーロ (シャンティイ城、庭園、ホースミュージアム)
休業日火曜日(冬季のみ)、1/1、12/25、1月上旬〜下旬
HP (英語)http://www.domainedechantilly.com/en/

※2018年12月現在。最新の情報はホームページをご確認ください。

シャンティイ城への行き方は前回の記事でご紹介しています。

>>『シャンティイ城』パリから30分で行ける美しい古城

 

次回はパリに戻り、ステンドグラスが美しい教会「サント・シャペル」を訪れます。

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