バックパッカー時代のヨーロッパ周遊記は第13回。ドイツのミュンヘンから足を伸ばして、フュッセンという街の近くにある『ノイシュヴァンシュタイン城』というお城を訪れます。
ノイシュヴァンシュタイン城は、おとぎ話に出てきそうな美しい姿が有名なお城で、ロマンチック街道の終着点として多くの観光客が訪れる場所となっています。
今回はミュンヘンからノイシュヴァンシュタイン城への行き方と、その美しい姿をご紹介します!
ノイシュヴァンシュタイン城への行き方(電車&バス)
ミュンヘンからノイシュヴァンシュタイン城へは自分で電車とバスを乗り継いで行ってきました。まずはその方法をご紹介します。
まずは電車でフュッセンへ

ノイシュヴァンシュタイン城の最寄駅であるフュッセン駅まではミュンヘン中央駅から「BRB」というバイエルン州の鉄道に乗って行くことができます。
ミュンヘン中央駅からフュッセン駅までは乗り換えなしで約2時間 (フュッセン行きの電車の場合。アウグスブルグで乗り換えるルートの場合は約3時間です)。
車内は快適で、のどかな風景を眺めているとあっという間にフュッセン駅に到着しました。
フュッセンからはバスに乗り換え

フュッセン駅からノイシュヴァンシュタイン城の麓まではバスが出ています。
バス停は駅を出てすぐのところにあり、場所は分かりやすいですし、電車を降りてからは他の観光客の後を追っていけば、迷うことはないでしょう。
73番、78番または9606番のバスで「ホーエンシュヴァンガウ・ノイシュヴァンシュタイン城」のバス停まで約30分で到着します。
ここまで来ると、山の上に建つノイシュヴァンシュタイン城の姿が確認できます!
近くにチケットセンターがありますので、チケットを事前に購入していない方はここでチケットを購入して下さい。事前に予約した場合の引き取りも同様です。
※チケットの購入については記事の後半をご覧ください。
お城までは徒歩か馬車かバスで

バス停のある麓からノイシュヴァンシュタイン城へは徒歩で坂道を登るか、バスまたは馬車に乗って向かいます。
徒歩の場合、上りは約30分。下りは20分程度でした。少し坂がきついところもありますが、緑が綺麗な山道を歩いて行くので気持ちよく歩けます。
バス・馬車の場合の料金と所要時間は下記をご参照ください。
料金 | 時間 | |
徒歩 | 無料 | 登り:約30分 下り:約20分 |
バス | 登り:2.5ユーロ 下り:1.5ユーロ 往復:3.5ユーロ | 約15分 |
馬車 | 登り:7ユーロ 下り:3.5ユーロ | 約20分 |
オプショナルツアーを利用するのもアリ!
自分で電車やバスを乗り継いでノイシュヴァンシュタイン城へ行く自信がない方は、ミュンヘン発のオプショナルツアーを利用するのがおすすめです!
僕も海外旅行の際によく利用している「VELTRA」のホームページでは、日本語ガイドが対応してくれるツアーや、ノイシュヴァンシュタイン城以外の場所も併せて訪れるツアーなどが豊富な種類が揃っていますので、ぜひ検索してみてください!

ノイシュヴァンシュタイン城のチケット購入方法
ノイシュヴァンシュタイン城の場内を見学するには、見学ツアーに参加することが必須です。
チケットはノイシュヴァンシュタイン城は麓のチケットセンターでも購入することができますが、チケット売り場は混雑するので、インターネットで事前に購入しておくことをオススメします!
特に観光客の多いシーズンには、その日のツアーにチケットが売り切れてしまうこともあるので、そうなるとせっかく来たのに城内に入れないという事態も起こりかねません。
チケットは<ノイシュヴァンシュタイン城のホームページ (英語)>で購入できます。チケットの種類が多いので、下記を参考にしてください。
チケットの種類 | 入場可能施設 | 料金 |
①Neuschwanstein Castle ノイシュヴァンシュタイン城 | ノイシュヴァンシュタイン城 | 13ユーロ |
②Hohenschwangau Castle ホーエンシュヴァンガウ城 | ホーエンシュヴァンガウ城 | 13ユーロ |
③Museum of the Bavarian Kings バイエルン王博物館 | バイエルン王博物館 | 11ユーロ |
④Prince Ticket プリンス・チケット | ノイシュヴァンシュタイン城 +バイエルン王博物館 | 22ユーロ |
⑤Wittelsbach Ticket ヴィッテルスバッハ・チケット | ホーエンシュヴァンガウ城 +バイエルン王博物館 | 22ユーロ |
⑥Kings Ticket キングス・チケット | ノイシュヴァンシュタイン城 +ホーエンシュヴァンガウ城 | 25ユーロ |
⑦Swan Ticket スワン・チケット | ノイシュヴァンシュタイン城 +ホーエンシュヴァンガウ城 +バイエルン王博物館 | 31.5ユーロ |
※別途サービス料2.5ユーロが必要
チケットを購入するとメールで確認書が送られてくるので、それを持ってチケットセンターでチケットの引き換えを行ってください。
入場時間とチケットの受け取り期限(入場時間の〇〇分前)が記載されているので、必ず期限の時間までに指定の場所へ行く必要があります。
先ほど紹介した<「VELTRA」のオプショナルツアーなら、入場料込みのツアーも多いので、自分でチケットを予約したりする手間も不要です。
いよいよノイシュヴァンシュタイン城へ!

ここからは、ノイシュヴァンシュタイン城の姿をご紹介して行きます。
麓からの坂道を登り終えると、目の前にノイシュヴァンシュタイン城が迫って来ました。東側にある入場口を通って城内へと入っていきます。

ノイシュヴァンシュタイン城という名前は「新しい石」を意味するのですが、実は石造りではなく鉄骨組みのコンクリートとモルタルで作られています。
バイエルン王ルートヴィヒ2世によって19世紀に建てられたノイシュヴァンシュタイン城は、軍事拠点ではなく、王が居住する宮殿として作られた為、耐久性よりも装飾や優雅さを重視して作られました。
城内は撮影禁止の為お見せすることができませんが、ロマン主義的な豪華なお城となっています。
ルートヴィヒ2世のこだわりが詰まったお城で、場内に人口の洞窟が作られているといった珍しい特徴もあります。
マリエン橋からの素晴らしい眺め

ノイシュヴァンシュタイン城の全景が見られる人気のポイントが、ペラート峡谷に架かる「マリエン橋」という橋です。
とても眺めの良い場所ということもあって、多くの観光客が集まっていました。

マリエン橋から眺めたノイシュヴァンシュタイン城の姿がこちらです!
残念ながら一部工事中でしたが、緑豊かな山の上に建つ白亜のノイシュヴァンシュタイン城の姿はとても美しかったです。
ノイシュヴァンシュタイン城は「おとぎ話に出て来そうなお城」と表現されることが多いお城ですが、まさにそんな雰囲気でした。
カリフォルニアにあるディズニーランドの眠れる森の美女の城もこのノイシュヴァンシュタイン城をモデルにしていると言われています。
ホーエンシュヴァンガウ城にも行ってみよう

ノイシュヴァンシュタイン城を見学した後は、『ホーエンシュヴァンガウ城』にも行ってみましょう。
ホーエンシュヴァンガウ城は、ノイシュヴァンシュタイン城を建てたルートヴィヒ2世の父であるマクシミリアン2世が、12世紀に建てられた古城を改築して暮らしていた場所です。
ルートヴィヒ2世も幼少期をホーエンシュヴァンガウ城で過ごしました。

ホーエンシュヴァンガウ城は、ノイシュヴァンシュタイン城とは異なり黄色い姿をしたお城です。そのサイズはノイシュヴァンシュタイン城よりも小ぶりで、可愛い雰囲気です。
色々なところに騎士の絵が描かれていたり、紋章のようなレリーフが飾られてあったりと、小さいながらも見応えがあります。

ホーエンシュヴァンガウ城の中庭も小さいながら可愛い雰囲気です。
緑に囲まれた噴水は白鳥の姿をしていました。ホーエンシュヴァンガウ城の「シュヴァンガウ」は「白鳥の里」という意味だそうです。
ホーエンシュヴァンガウには古くから白鳥伝説が残り、リヒャルト・ワーグナーのオペラ「ローエングリン」もこの地をモデルにして作られました。
ずっと見たかったノイシュヴァンシュタイン城が見れて大満足でした。再びバスト電車に乗ってミュンヘンへと戻ります。次回はスイスの「チューリッヒ」をご紹介します!