今回は三重県にある『志摩スペイン村』と『志摩地中海村』の違いについてご紹介します。
スペイン村と地中海村はどちらもヨーロッパをテーマにした施設ですが、違いがよく分からないという人もいるのではないでしょうか?
この記事では、実際に両方を訪れて分かった違いや、宿泊にはどちらがオススメかを解説していきます。
スペイン村について
『志摩スペイン村』(パルケエスパーニャ) は、三重県志摩市にあるテーマパークで、その名の通りスペインをテーマにしています。
スペインの有名な観光地の風景が再現されていたり、本場スペイン人ダンサーによるフラメンコショーやスペイン料理を楽しんだりできます。
アトラクションなどを楽しめるテーマパークエリアのほか、ホテルや温泉施設などを併せ持っています。
地中海村について
『志摩地中海村』はスペイン村と同じ三重県志摩市にある宿泊施設で、地中海に面するヨーロッパの国 (スペインやイタリア) をイメージしています。
33,000㎡の広大な敷地にヨーロッパのリゾート地のような街並みが再現されています。
ホテルだけでなくレストランやカフェ、プール、お土産店、クラフト体験ができる工房などがあります。
スペイン村と地中海村の違い
アトラクション
スペイン村
スペイン村には、吊り下げ式のジェットコースター「ピレネー」をはじめ、たくさんのアトラクションがあります。
ジェットコースターやバイキングのような定番のアトラクションだけでなく、キャラクターショーや宝探しなどの体験型アトラクション、博物館のような施設など様々です。
大人向けから子供向けのアトラクションまでたくさん揃っていて、家族で行っても1日中楽しめるでしょう。
さらに、スペイン村のアトラクションの良いところは「ほぼ待ち時間がゼロ」ということ。気に入ったアトラクションがあれば何度でも繰り返し乗ることができます。
テーマパークと言えばパレードですが、スペイン村でも可愛いキャラクターやダンサーが明るい音楽に合わせて観客を楽しませてくれます。
パレードも間違いなく最前列で見ることが出来ます。前もって場所取りをする必要もありません (決してクオリティが低いわけではありません!)。
また、本場スペイン人ダンサーによる本格的なフラメンコショーが見られるシアターもあり、迫力のあるステージが毎日開催されています。
地中海村
地中海村にはジェットコースターのようなアトラクションはありませんが、モザイクタイルやアクセサリーのクラフト体験ができる工房が人気です。
また、「日本の夕日100選」にも選ばれた英虞湾の夕日を見ながらクルージングできる英虞湾クルーズもあります。
スペインの世界遺産「アルハンブラ宮殿」をイメージしたスパや、夏にはギリシャをイメージしたプールを利用することもできます。
写真映えスポット
スペイン村
スペイン村にはスペインの風景を再現した場所がたくさんあります。
特にスペイン南部のアンダルシア地方を再現した街並みは白壁の建物に鮮やかな花が飾られた写真映え間違いなしのスポットです。
他にもスペインの有名な観光地である「グエル公園」や「マヨール広場」をモチーフにした場所もあり、海外風の写真が撮れます。
何気ない建物の中もフォトスタジオのようになっていてついつい写真を撮りたくなってしまうような仕掛けが満載です。
さらにフラメンコ風のドレスをレンタルして園内を散策したり、フォトスタジオでプロに写真を撮ってもらうこともできます。
地中海村
地中海村の魅力は、スペイン人建築デザイナーのルイス・コルベーラ氏がデザインを監修した美しい街並みです。
日本にいることを忘れてヨーロッパのリゾートに来たような写真が撮れるスポットがたくさんあります。
白壁の建物が並ぶ街並みには色鮮やかな花が飾られ、南国感が満載。
地中海村は施設全体がヨーロッパのような雰囲気で、どこを切り取っても絵になります。
2018年にはギリシャのミコノス島やスペインのメノルカ島をイメージしたミコノルカゾーン、スペインのアルハンブラ宮殿をイメージしたアルハンブラゾーンが加わりました。
料金
スペイン村
1日パスポートは大人 (18歳以上) が5,500円、中人 (12〜17歳) が4,400円、小人 (3=11歳) とシニアは3,600円。2歳以下の幼児は無料です。
これらは入園料と全てのアトラクション・ショーを含んでいます。
地中海村
地中海村の入村料は、日帰りの場合、大人 (中学生以上) が500円、小学生以下は無料です。ペット同伴の場合は1匹につき500円かかります。
宿泊の場合、夕食付きのプランで1人約20,000円〜、朝食のみのプランで1人約15,000円〜です (いずれも2名1室利用時)。
地中海村のホテルに宿泊する人は入村料は必要ありません。
レストラン
スペイン村
スペイン村では、本格的なスペイン料理を味わえるレストランが人気です。写真は「アルハンブラ」というレストランのシーフードパエリア。
他にも日本料理店や一般的な洋食メニューが揃うカフェ、ビュッフェスタイルのレストランなど選択肢が多いです。
カジュアルなレストランが多いので、それほど値段も高くありません。
園内にはスペインが発祥のチュロスやテーマパークの定番ポップコーンなどを販売する売店もあります。
地中海村
地中海村の一番人気のレストランは海沿いの眺めの良い場所に建つ「Rias」(リアス) というレストラン。
このレストランは、スペインでミシュラン1つ星を獲得したレストランとコラボレーションしていて、より本格的なコース料理を楽しみたい人にオススメです。
この日のメニューは「オードブル」「パスタ または パエリア」、メインの「牛肉の香草焼きと魚 (サワラ)のポワレ」「デザート」でした。
他にも伊勢志摩の食材を使った和洋様々な料理が楽しめるビュッフェ形式のレストラン「タベルナ・アズール」や、地中海のリゾート感満載の雰囲気が魅力の「カフェ・アミーゴ」などがあります。
宿泊客でなくてもランチやディナーだけを予約できるプランもあります。
お風呂
スペイン村
スペイン村には隣接する「ひまわりの湯」という温泉施設があります。
屋内の大浴場のほか海が見える露天風呂もあり、アトラクションで遊び疲れた後にリラックスするのに最適です。
温泉のみの利用料は大人1,200円、小人800円。スペイン村のチケットを提示すれば大人900円、小人600円に割引されます。
地中海村
地中海村には、スペインの世界遺産「アルハンブラ宮殿」をイメージしたスパ「スパ・アルハンブラ」という温泉施設が2018年にオープンしました。
スパ・アルハンブラはアラビック様式の天然温泉で、エキゾチックな雰囲気で非日常を味わえる特別な空間になっています。
室内のお風呂以外に英虞湾が見える露天風呂もあります。
宿泊者は無料でスパを利用できます。日帰りの場合、ランチとスパの利用がセットになったプランもありますが、1日3組限定なので予約の難易度はかなり高めです。
ペットの同伴
ペットと一緒に入れるのは地中海村だけです。スペイン村はペットを連れての入園はできません。
地中海村には愛犬と泊まれる「ワンワンスイート」という客室があります。犬以外にうさぎ、小鳥、ハムスターなどの小動物も泊まれるそうです。
残念ながら猫の宿泊はできません。
泊まるならどっちがオススメ?
スペイン村と地中海村はどちらも宿泊が可能です。どちらがオススメかと聞かれると、個人的には宿泊は地中海村がオススメです。
地中海村は施設全体が宿泊施設になっているので、ヨーロッパのような素敵な建物のひとつに泊まることができます。
客室も地中海のリゾートのような作りで、普通のホテルでは味わえない体験をすることができるので、より思い出に残るのではないでしょうか。
ツイン・ダブルのほか、ヴィラタイプのスイートルーム、露天風呂付きのスイートルーム、前述の犬と泊まれる部屋など、様々なタイプがあります。
地中海村は日帰りだと17時までだったり、ディナーやスパの利用も人数限定のため予約が難しかったりすので、宿泊した方が存分に楽しめると思います。
価格はディナー付きのプランでひとり約20,000円~、朝食のみのプランでひとり約15,000円~です (いずれも2名1利用時)。
志摩地中海村の宿泊予約はPontaポイントが貯まる「じゃらん」、または楽天ポイントが貯まる「楽天トラベル」がオススメです!
スペイン村には「ホテル志摩スペイン村」というオフィシャルホテルがあります。ヨーロッパのようなエレガントな客室で、こちらも雰囲気は良いと思います。
スタンダードなツインルームのほか、キャラクタールームや最大6人まで泊まれるファミリールームかあります。
ロビーや中庭もスペインをイメージしていて、パークを出た後も引き続き外国のような雰囲気を味わえるでしょう。
価格は地中海村よりもお手頃で、素泊まりでひとり約6,000円~、朝食付きでひとり約6,600円~です (2名1室利用時)。
ホテル志摩スペイン村は「じゃらん」、または「楽天ドラベル」から予約できます。
スペイン村と地中海村の距離
志摩スペイン村と志摩地中海村の距離は約10km。車で20分ほどです。「両方行ってみたい!」という人もこれなら可能ですね。
スペイン村/地中海村へのアクセス
電車の場合
スペイン村も地中海村も最寄り駅は近鉄の「鵜方駅」になります。
鵜方駅から送迎バスも出ていますが、本数が限られているのと、周辺観光のことも考えるとレンタカーを借りるのがベストです。
鵜方駅の近くにはオリックスレンタカーとニッポンレンタカーがあります。
「楽天トラベル」なら料金を比較してレンタカーを予約できます。
車の場合
東海や関西から車で行く場合は、東名阪道から伊勢自動車自動車道を通ってスペイン村は伊勢西IC、地中海村は玉城ICで降ります。
関東方面からは東名高速から伊勢湾岸自動車道→東名阪自動車道→伊勢自動車道というルートです。
スペイン村へは伊勢西ICから県道32号線を、地中海村へは玉城ICからサニーロード (県道169号線) を進みます。
飛行機の場合
三重県には空港がありません。一番近い空港は愛知県の「中部国際空港」(セントレア) または「県営名古屋空港」です。
中部国際空港からは名鉄電車で、県営名古屋空港からは直行バスで名古屋駅まで移動します。時間はいずれも約30分。名古屋駅からは前述の「電車の場合」の通り。
空港からレンタカーを借りても良いと思います。時間は電車の場合より少し長いくらいです。
中部国際空港 (セントレア)、県営名古屋空港へのチケットは「エアトリ」で比較しましょう!
結論
ここまでの比較結果をまとめると以下の通りです。
- 1日中遊べるのはアトラクションが豊富なスペイン村
- どちらも街並みが美しく写真映えスポットが多い
- どちらもスペイン料理など複数のレストランがある
- 本格的なコース料理なら地中海村の「Rias」がオススメ
- どちらも入浴施設 (温泉) がある
- 地中海村の「スパ・アルハンブラ」は特別感あり
- どちらかと言えば宿泊は地中海村がオススメ
どちらもヨーロッパの雰囲気を感じられる素敵な場所なので、特に海外旅行が好きな人はどちらも気に入ると思います。
結論としては、「両方行くのが良い。宿泊は地中海村がオススメ」です。
例えば、1日目の昼間はスペイン村で遊び、夜は地中海村に宿泊。2日目の午前中は地中海村を楽しんで、午後はまた別の場所 (伊勢神宮や鳥羽水族館など) へということも可能です。
ぜひ伊勢志摩エリアで海外旅行気分をたっぷり味わってください♪
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