ハンガリー

ドナウの真珠『ブダペスト』の美しい街とセーチェーニ鎖橋

夜のセーチェーニ鎖橋

過去のヨーロッパ周遊旅行の振り返りは9都市目となるハンガリーのブダペスト』に入ります。

とても美しい街並みが印象的で、この時訪れた14都市の中でも一番期待を超えてきた街でした。チェコのプラハと並んで最も気に入った街のひとつです。

ブダペストは「ドナウの真珠」とも呼ばれ、街は広範囲に渡って「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」という名前で世界遺産にも登録されています。

ドナウ川にかかるセーチェーニ鎖橋や豪華な国会議事堂などブダペストの見どころ、そしてユースホステルでの素敵な出会いを振り返って行きます!

ブダペストは駅も美しかった

ブダペストへは前回訪れたオーストリアのウィーンから電車で約2時間40分。ユーロシティ(EC)か、レイルジェット・エクスプレス(RJX)が便利です。

ブダペストについてまず感動したのが駅の美しさです。

ブダペスト最大のターミナル駅である「ブダペスト東駅」は1884年に開業した歴史ある駅舎で、ホールは宮殿のような豪華な内装でした。

 

バロシュ広場に面した駅の正面も美しい外観です。

美しい彫像で装飾されており、正面左右の壁には蒸気機関を発明したジェームズ・ワットと、蒸気機関車を実用化させたジョージ・スティーブンソンと言う鉄道の発展に貢献した2人の像があります。

 

見どころが詰まった市民公園

ブダペストでまず訪れたのは、「市民公園」。ブダペストはドナウ川を挟んで西岸のブダ地区と、東岸のペスト地区に分かれていますが、市民公園はペスト地区にある広さ1.2㎢の大きな公園です。

英雄広場

市民公園にはたくさんの見どころがあるのですが、その入口にあるのが「英雄広場」

英雄広場は1896年にハンガリーの建国1000周年を記念して作られた広場で、ハンガリーの歴史において重要な役割を果たした14人の英雄の像が建っています。

中央にある高さ36mの塔の上にはハンガリーの歴代の国王が引き継いできた聖イシュトバーンの王冠と十字架を手にした天使ガブリエルが建っています。

塔を囲むようにハンガリー人の起源となったマジャール人の7人の部族長の像が建っています。

塔の左右の広がる円弧状の建物には、歴代の国王や貴族、政治家など、ハンガリーを代表する英雄の姿があります。

 

ヴォイダフニャット城

市民公園の中にある「ヴォイダフニャット城」は、1896年に建国1000周年を祝う行事の一環として建てられたお城です。

ハンガリーを象徴する複数の歴史的な建物の様式を取り入れた建築物です。

ヴォイダフニャット城の隣には、初期ハンガリーの歴史書である「ゲスタ・フンガロルム」を記した「アノニムスの像」があります。

アノニムスは12世紀のハンガリー王ベーラ3世の家臣で、名前が分からすら歴史書の編者として語り継がれている人物です。

 

セーチェーニ温泉

市民公園の広大な敷地の中には、美術館や博物館、動物園など様々な見どころがあります。中でも珍しいのが「セーチェーニ温泉」というヨーロッパ最大の温泉です。

1913年に作られた歴史のある温泉で、今でもたくさんの市民が集う憩いの場となっています。

海外で温泉というイメージがあまり湧かないかもしれませんが、日本の温泉とは異なり水着を着けて入り、男女が一緒に入る大きな温水プールのような場所です。

中には温泉に浸かりながらチェスを楽しむ人もいて、日本の温泉の雰囲気とは随分異なるものかもしれません。

入場料を払えば誰でも利用することができ、タオルや水着も現地で借りることができます。

 

アンドラージ通りを歩いて街の中心部へ

市民広場を散策した後は、ペスト地区の大通りである「アンドラーシ通り」を通って街の中心地へ向かいます。

アンドラーシ通り沿いには19世紀に建てられたネオルネサンス様式の美しい邸宅が並び、街路樹やたくさんの花が植えられた歩道を歩くのはとても気持ちが良かったです。

通りにはルイ・ヴィトンなどの高級ブランドショップや、西洋美術館、国立歌劇場などもあります。

中でも「ハンガリー国立歌劇場」(上の写真) は1858年に創設された歴史ある劇場で、有名な音楽家のグスタフ・マーラーが音楽監督を務めた事でも知られます。

 

聖イシュトバーン大聖堂

ペスト地区で一際大きな存在感を誇るのが、「聖イシュトバーン大聖堂」です。ハンガリー王国の初代国王であるイシュトバーン1世にちなんで名付けられた大聖堂で、1905年に完成しました。

新古典主義様式で作られた高さ96mの大聖堂で、ブダペストで最も高い建物のひとつです (後でご紹介する国会議事堂と同じ高さ)。

エレベーターまたは364段の階段でドームに登ることもできます。

 

聖イシュトバーン大聖堂の前には「ズリーニ通り」という通りがあり、ここを真っ直ぐに行くと、ドナウ川のほとりに出ます。この辺りの通りもとても美しい雰囲気でした。

 

ドナウ川に架かる「セーチェーニ鎖橋」

「セーチェーニ鎖橋」はドナウ川に架かる全長380mの吊り橋です。ハンガリーの貴族であるセーチェーニ・イシュトバーン伯爵の支援の下で1849年に完成しました。

 

西岸のブダ地区と東岸のペスト地区を結んでおり、たくさんの人や車が行き来するブダペストの交通の重要な道となっています。

僕が訪れた時は橋の上でイベントが開催されており、たくさんの出店や音楽の演奏が行われていました。

 

セーチェーニ鎖橋は昼間も良いですが、さらにオススメなのはライトアップが行われる夜の姿です。

暗闇の中に浮かび上がる鎖橋の姿は何とも言えないくらい美しく、橋の明かりがドナウ川に反射してキラキラと光る姿はいつまでも見ていられそうです。

 

ハンガリーの国会議事堂

ドナウ川沿いで見逃せないのが、ハンガリーの「国会議事堂」です。

1904年に完成したゴシック・リヴァイヴァル様式の建物で、高さ96mは聖イシュトバーン大聖堂と並んでブダペストで最大です。

さらに幅123m、長さ268mの建物の中には691もの部屋があります。

普段は議会が開催されている他、歴代のハンガリー国王が受け継いできた聖イシュトバーンの王冠など品が保管されている場所でもあります。

議会が開催されていない日は、内部を見学することができます。

 

ブダ城からの眺めは絶景!

ブダペストでもう一つオススメしたい場所が、ブダ地区の高台の上にある「ブダ城」です。ドナウ川沿いの高台に建つブダ城へは、セーチェーニ鎖橋を渡って徒歩で登ることができます。

 

高台の上から見わたすブダペストの街は絶景です。眼下に流れるドナウ川と、そこに架かるセーチェーニ鎖橋、その向こうに聖イシュトバーン大聖堂も見えます。

さらに国会議事堂やドナウ川沿いには広がるブダペストの街が一望でき、素晴らしい眺めでした。

やはり夜景を見るのがオススメですが、高台へ登る道は人気が少なくなるので、十分に注意してください。

 

ユースホステルで素敵な出会いが

ブダペストでも安いユースホステルに泊まったのですが、ロビー (というか共有のリビングのような場所) にいたところ、僕と同じくバックパッカーらしい男女が向かいのソファーで会話をしていました。

「どんな国を旅してるの?」
「ハンガリーの前はウィーンに行ったよ」
「私も昨日までウィーンにいたわ」
「どこに泊まってたの?」
「〇〇っていうユースホステルよ」

え!?それは僕が前日にウィーンで泊まったユースホステルでした。

「昨日僕もそこに泊まってたよ!」

と思わず会話に入って行きました。

それがきっかけで仲良くなったのが、スウェーデン出身のヨハンとスイス出身のアンナでした。3人てそれぞれの旅の話で盛り上がりました。

ヨハンは日本にも来たことがあるそうで、東京にも詳しかったです。意気投合した僕たちはそのまま一緒にご飯を食べに行きました。たった一晩だけの仲でしたが、とても印象に残っています。

ちなみにハンガリーのご飯は美味しかったです。日本人にも合う味だと思います。

 

次回は再びオーストリアに戻り、「ザルツブルク」の街を訪れます。

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