今回は旅行で役立つ英会話の第4回。飛行機の機内で使える英語フレーズをご紹介します。
機内食を頼むときをはじめ、英語での会話が必要になることが多い飛行機の気ない。緊張して食事の時間が憂鬱な方もいるのではないでしょうか?
また、何かをお願いしたくても英語が出来ずに我慢している人も多いはず。
この記事を読めば、食事や飲み物の頼み方から困った時に何かをお願いする言い方など、機内で簡単に使える英語のフレーズが学べます!
誰かに話しかける時は
Excuse me.
すみません
客室乗務員さん※や他の乗客など、誰かに話しかける時は必ず最初にこのフレーズを使いましょう。この前置きがあるだけで、その後の会話がスムーズにできます。
どんな会話をする時にも使えるキーフレーズなので、必ず覚えておきましょう。
※客室乗務員を表す「キャビンアテンダント(CA)」は和製英語なので、海外では通じません。英語では「flight attendant」または「cabin crew」と言います。
席に着く
自分の席を見つけられない時は
I can’t find my seat.
席が見つけられないのですが。
Where is my seat?
私の席はどこでしょうか?
自分の席が見つけられない時はこのフレーズを使って客室乗務員さんに聞いてみましょう。聞く時は自分のチケットを見せながら聞くと良いでしょう。
「Where is 17D?」のように自分の席の番号を伝えて聞いてもOKです。
近くに客室乗務員さんがいない時は、他の乗客の人に聞いても助けてくれるはず。
いきなり聞くのではなく、最初に「Excuse me.」と声をかけるのをお忘れなく。
誰が自分の席に座っていたら
I think this is my seat.
ここは私の席だと思いますが。
自分の席にいる人に直接話しかける時はこのフレーズを使います。この時に証拠として自分のチケットを見せながら言うと確認がスムーズです。
こちらもいきなりではなく、最初に「Excuse me.」と声をかけてください。
Someone is in my seat.
誰かが私の席に座っているのですが。
他の乗客の人に直接話しかけるのは緊張する…という人は、このフレーズで客室乗務員さんに伝えましょう。この時もチケットを見せながら言うと良いでしょう。
何度も言いますが、話しかける時は最初に「Excuse me.」を忘れずに。
荷物入れるのを手伝って欲しい時は
Can you help me with my luggage?
荷物を入れるのを手伝ってくれませんか?
重たい手荷物を頭上のコンパートメントに入れるのは一苦労です。自分では荷物を上げられない場合は客室乗務員さんか近くの親切そうな乗客の人に助けてもらいましょう。
「luggage」は「ラゲッジ」のように発音します。(カタカナは本来の発音ではありませんので、正しい発音は辞書サイトなどで確認してください)
>>参考サイト:Cambridge Dictionary (発音再生あり)
※「luggage」は荷物を表す言葉で、イギリスでよく使われます。アメリカでは「baggage」という言葉がよく使われます。
人の前/後ろを通してもらう時は
May I get through?
通っても良いですか?
通路に人が立っていて通れない時、通路側の人の前を通って奥の席に座る時はこのフレーズを使いましょう。黙って無理に通ったり、相手を押したりしないように。
窓側の席に座っていて通路に出たい時に通路側の席の人に前を通してもらう時にも使うことができます。
違う席に移動したい場合は
Can I change my seat?
席を変わっても良いですか?
空席がある場合は、客室乗務員さんに言えば席を変更できる場合があります。
エコノミーからプレミアムエコノミーなどグレードが異なる席には移動できませんが、窓側/通路側や隣が空いている席には移動できるかもしれません。
ただし、搭乗口が閉まり全ての乗客が席に着いた後にしましょう。
- window seat:窓側の席
- aisle seat:通路側の席
Would you mind switching the seat with me?
私と席を変わっていただけませんか?
誰かに席を変わって欲しい時はこのフレーズでお願いしてみましょう。
この時に「I would like to have a seat next to my husband. (夫と一緒に座りたいのですが)」などと理由を一緒に言えば、相手も応じてくれやすくなるでしょう。
席でくつろぐ
何かが欲しい時は
Can I have a newspaper?
新聞をいただけますか?
Can I have another blanket?
毛布をもう1枚もらえますか?
客室乗務員さんに何かをもらう時は、この「Can I have ~」と言うフレーズが便利です。
毛布はたいてい1人1枚は座席に用意されているので、「もう1枚」という意味で「another」をつけます。
シートを倒して良いか聞く
Do you mind if I recline my seat?
シートを倒しても良いですか?
後ろの人にシートを倒しても良いか聞く時のフレーズです。国際線ではシートを倒すのは当たり前なので、常識の範囲内ならわざわざ聞かなくてもOKです。
ただし、離着陸の際と食事の時間は必ずシートを戻すようにしましょう。
「Do you mind if I ~」は「〜しても良いですか?」と聞く時に使えるフレーズです。「Would you mind if I ~」「Is it ok if I ~」「Would it be ok if I ~」に言い換えることも出来ます。
「recline」は「リクライン」のように発音します。「put my seat back」という言い方もあります。
設備に問題がある時は
It seems like this monitor is broken.
モニターが壊れているようです。
座席にあるモニターは時々動かないことやタッチパネルが反応しないことがあります。そんな時はこのフレーズで客室乗務員さんに伝えましょう。
「It seems like ~」は「〜のようです」と言う時に使えるフレーズです。これを付けることで、少し言い方を柔らげることができます。
「is broken (壊れている)」は「doesn’t work (動かない)」と言い換えることも出来ます。
Can you tell me how to use this monitor?
モニターの使い方を教えてくれませんか?
モニターが動かない時は、まずはこのフレーズで客室乗務員さんに使い方を聞いてみても良いでしょう。もしかしたら壊れているのではないかもしれません。
客室乗務員さんが触ってみて壊れているのに気づけば、席を変えてくれるなど何かしらの対応をしてくれるでしょう。
These earphones seems to be broken.
イヤホンが壊れているようです。
こちらも少し柔らかく何かが壊れていることを伝える言い方です。
「~ seems to be …」は「〜が…しているようです」と言うフレーズです。先ほどの「It seems like ~」と同じ意味ですね。
機内食の時間
飲み物を注文する
Would you like something to drink?
何かお飲み物はいかがですか?
機内食の時間になると、まずは飲み物が提供されます。客室乗務員さんが飲み物を聞く時のお決まりのフレーズがこちらです。
「What would you like for a drink? (お飲み物は何になさいますか?)」や、「Anything to drink? (お飲み物はいかがですか?)」という聞き方をされる場合もあります。
I’ll have coffee.
コーヒーください。
レストラン編でもご紹介した「I’ll have ~.」は何かを注文する時によく使うフレーズです。
>>参考記事:レストランで使える英語フレーズ(初級編)。旅行に役立つ英会話#2
なお、コーヒーを注文すると必ず「Milk and sugar? (ミルクと砂糖は必要ですか?)」と聞かれるので、必要ならば「Yes, please.」不要なら「No, thank you.」と答えましょう。
いずれの場合も「Yes.」「No.」だけではなく、必ず「please」「thank you」をつけましょう!
A cup of water, please.
お水を1杯ください。
飲み物を注文する際は「~, please.」と言うだけでもOKです。
「water (お水)」は意外と発音が難しく、伝わらなかったという話をよく聞きます。「A cup of ~ (1杯の〜)」をつけると水のことだと分かりやすくなります。
Can I have another beer?
ビールをもう1杯もらえますか?
「Can I have ~?」も飲み物を頼む時によく使うフレーズです。
最後に「please」をつけて「Can I have ~, please?」と言うとより丁寧な言い方になります。
「〜をもう1杯」と言う時は「another」をつけます。
機内で一般的に提供されている飲み物を表す英単語も併せて覚えておきましょう。
- orange juice:オレンジジュース
- apple juice:りんごジュース
- tea:紅茶
- Japanese tea:緑茶
- coke:コカコーラ
- pepsi:ペプシコーラ
- sprite:スプライト
- beer:ビール
- red wine:赤ワイン
- white wine:白ワイン
機内食を選ぶ
Which would you like, beef or chicken?
牛肉と鶏肉のどちらがよろしいですか?
まずは機内食を提供する際に客室乗務員さんが使うフレーズを覚えておきましょう。
機内食は多くの場合、2種類から選べるようになっています (朝食は1種類の場合もあり)。
「Which would you like, 〜 or …?」が「どちらが良いですか?」と聞く際の決まり文句になっています。単純に「〜 or …?」と聞かれる場合もあります。
I’ll have chicken.
鶏肉にします。
Beef, please.
牛肉をください。
Can I have pork?
豚肉をいただけますか?
注文をする時の主な言い方も飲み物の注文と同じく「I’ll have ~.」「~, please.」「Can I have ~?」の3種類です。どれを使っても問題ありません。
「Please」もつけずに「Beef」などとだけ言う人をよく見ますが、失礼なのでやめてください。
「Can I have ~, please?」と組合わせて使うとより丁寧になります。
どんな時もお礼を忘れずに!
Thank you (very much).
ありがとう。
客室乗務員さんや他の乗客の方に何かをしてもらった時は、必ずお礼を言いましょう。
飲み物や料理を出してもらった時、下げてもらった時など使えるシチュエーションは様々です。ちょっとしたことなら「Thanks.」と言うだけも大丈夫です。
Thanks < Thank you < Thank you very much の順で丁寧な表現になります。
おわりに…
客室乗務員さんとの会話をはじめ、英語が必要になることも多い飛行機の機内ですが、今回ご紹介したフレーズさえ覚えておけば、たいていの場合は乗り切れるでしょう。
これまで以上に飛行機に乗るのが楽しみになるかもしれませんね!
ちなみに、初心者の人には通路側の席をオススメしています。
客室乗務員さんと会話がしやすく (お互いに声が聞き取りやすい為)、トイレの際に通路側の席の人に声をかける必要もないからです。
英語に不安のある方は、チェックインの際に通路側の席をリクエストしましょう。
>>参考記事:出発前&入国時に空港で使える英語フレーズ。旅行に役立つ英会話#3
次回は海外のホテルでチェックインやチェックアウトの際に使う英語フレーズを紹介します!