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モロッコの古都『フェズ』王宮の門と展望台からの景色

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今回はモロッコの北東部にある都市『フェズ』(Fez/Fès) を訪れます。

初回はかつてモロッコの首都が置かれたフェズの王宮と、旧市街が一望できる展望台をご紹介します。

フェズの歴史

『フェズ』(フェスと表記される場合もある)は、モロッコで最も古い都市のひとつで、その起源は紀元前に遡ると言われています。

8世紀になるとイスラム王朝の「イドリース朝」が首都となる街をフェズに建設します。

その後、9世紀にはイベリア半島をを支配する「後ウマイヤ朝」の首都コルドバから多くの人がフェズに移住し、フェズの発展に寄与しました。

11世紀にはベルベル人の「ムラービト朝」がフェズを占領します。ムラービト朝は首都をマラケシュに移しましたが、その後もフェズは独自の発展を続けました。

その後もいくつかのイスラム国家の支配下に入ったフェズでしたが、1911年にフランスに占領されることとなります。

1956年にモロッコ王国がフランスから独立すると、フェズの旧市街の周りに新たな住宅地が拡大し、それと共に街が発展していきました。

現在のフェズは、迷宮都市と称される歴史的な旧市街と、近年発展した新市街から成っています。

 

カサブランカからフェズへ

フェズはモロッコ北東部にある内陸の都市です。

モロッコ最大の都市カサブランカからだと車で約3時間。首都のラバトからは約2時間の場所にあります。

どちらからも日帰りでも行くことができる距離です。実際に僕もフェズへはカサブランカから日帰りで行きました。

フェズに着くと比較的新しい建物や、中央に整備された緑地のある大通りが続く街に入りました。

古い街だと聞いていたのでだいぶイメージが違いましたが、こちらはフェズの新市街のようです。

写真は新市街のメインストリートである「ハッサンⅡ世通り」

先日ご紹介した「ハッサンⅡ世モスク」をはじめ、モロッコには「ハッサンⅡ世」の名前が付いた場所がたくさんあります。

モロッコの歴史において彼の貢献がいかに大きかったかが分かりますね。

>>参考記事:『ハッサン2世モスク -前編-』モロッコ最大のモスク

 

南の砦 (展望台)

フェズの展望台「南の砦」

新市街を抜けてまず向かったのは「南の砦 (Borj Sud)」と呼ばれる場所。

高台にある展望台になっており、フェズの街を見渡すことができるスポットです。

 

南の砦は16世紀にモロッコを支配していた「サアド朝」によって1582年頃に建設されたと言われています。

当時サアド朝の首都はマラケシュに置かれていましたが、旧都であるフェズの支配を強化する為に作られた軍事拠点のひとつがこの南の砦でした。

 

かつては砦として使われていましたが、現在そこにいるのは猫と鳥たちだけです。

砦の外壁に空いたたくさんの穴からは、そこに巣を作った鳥が顔を出していることがあります。

また、砦の周りでくつろぐ可愛い猫の姿も見かけることができるでしょう。

砦はそれほど大きくないので、数分で周囲を1周することができます。所々にベンチも置いてあり、そこに座って景色を眺めるのも気持ち良いです。

 

展望台から見たフェズの旧市街

南の砦から見たフェズの街の景色です。たくさんの家が土色の建物が所狭しと密集しているのが分かります。

旧市街を挟んだ反対側には「北の砦 (Borj Nord)」という場所もあり、同じく展望台になっています。

 

この日はとても天気が良く暖かかったので、高台に吹く風が気持ちよかったです!

 

『南の砦』は旧市街の南にある丘の上にあります。街からは少し離れているので、歩いて行くのは大変です。

 

フェズ王宮の門

続いてやってきたのは『フェズ王宮』。王宮の中に入ることはできませんが、その前にある豪華な門を見学することができます。

現在のモロッコの首都はラバトという街で、国王も普段はラバトの王宮に暮らしていますが、フェズを訪れる際はここに滞在するそうです。

 

フェズの王宮は、13世紀のマリーン朝の時代に作られました。当時は首都もこのフェズに置かれていました。

この門は1960年代に北側にあった入口を新市街に面した南側に移した際に建てられたものです。

 

門の高さは約20m。近くで見るととても迫力があります。そして何より圧巻なのは門の隅々まで描かれた鮮やかなアラベスク模様です。

「アラベスク模様」とは、モスクなどのイスラム建築に見られる模様のことです。

 

門を彩る模様はカラフルなタイル細工や、杉の木を用いた彫刻などで出来ており、近代モロッコの職人技が光る傑作です。

 

10m以上はあるであろう正面の扉をはじめ、その左右に大小6つの扉が並んでいます。

これらの門は金銅(銅に金箔を貼ったもの)で出来ており、非常に重厚感のある造りとなっています。

 

扉にも星を思わせるような幾何学模様が描かれていました。

 

王宮の門の前は「アラウィー広場」という大きな広場になっています。この広場は新市街になっています。

 

フェズ王宮は王宮の敷地の南側、新市街に面したアラウィー広場の先にあります。道を挟んだ反対側に駐車場がありますが、かなり混雑していました。

 

次回は「迷宮都市」とも呼ばれるフェズの旧市街(メディナ)へ潜入します!