今回は、前回の記事で書いたセントラルの周辺にある『文武廟』(英語ではMan Mo Temple) というお寺をご紹介します。
文武廟は、天井から吊るされたたくさんの大きな渦巻き状のお線香の香りと、薄暗い堂内を照らすランタンの明かりが神秘的な香港一の有名パワースポットです。
後半では文武廟の隣にある「列聖堂」にも触れたいと思います。
高層マンションに囲まれた『文武廟』
『文武廟』は骨董品店が並ぶハリウッドロードの端にあります。普通のお店やマンションが並ぶ一角にあり、それほど目立つ作りではないので、危うく見逃しそうになります。
こちらが文武廟の入口。香港には有名なお寺がたくさんありますが、文武廟はその中でも最古の道教寺院と言われています。
天井に吊るされた渦巻き状のお線香
外観は割と普通ですが、中に入ると天井には渦巻き状のお線香がずらり。
吊るされている赤い紙にはそれぞれ願い事が書かれており、お線香が燃え尽きると願いが叶うと言われています。
お線香は結構大きくて、存在感があります。1つのお線香が燃え尽きるには1ヶ月ほどかかるそうです。
それほど広くはない建物の中にびっしりとお線香が並んだ姿は神秘的です。
天井からは少し自然光が入り、お線香の煙を浮かび上がらせていました。中央にある大きな香炉には、これまた大きなお線香が立てられていました。
幻想的な雰囲気のランタン
香炉の横には多くのランタンが掛けられた台があります。ランタンのぼんやりとした光が薄暗い建物の中を照らして、幻想的な雰囲気を作り出しています。
文武廟には学問の神様「文昌帝」と武術の神様「関帝」が祀られています。関帝は三国志の英雄「関羽」としても知られる人物です。その為、地元の人はよく合格祈願などに訪れるそうです。
文武廟が出来たのは、香港がイギリスの植民地になって間もない1847年。ですが、もっと昔からこの場所にあるような雰囲気の場所でした。
地元の方もそうですが、観光客の方も多く訪れていました。香港のパワースポットとして有名な場所のようですね。
文武廟の隣にある「列聖堂」
文武廟の隣には『列聖宮』というお堂もあります。せっかくなので列聖宮にも行ってみました。こちらは文武廟の半分くらいの大きさです。
列聖宮の天井にもお線香が吊るされていましたが、数は文武廟の方が圧倒的に多いです。
代わりに列聖宮の天井には、文武廟にもあったランタンが吊るされています。文武廟のお線香も神秘でしたが、列聖宮のランタンも綺麗ですね。
列聖宮にはたくさんの神様が祀られています。こちらでも熱心な現地の方が多くお祈りを捧げていました。
今回訪れた文武廟と列聖宮はどちらも入場無料です。この辺りを訪れた方は是非立ち寄ってみてください。MTRの中環駅 (セントラル ) または上環駅から歩いて行くことができます!
文武廟の開館時間など
■文武廟 (Man Mo Temple) | |
開館時間 | 8:00〜18:00 |
入館料 | 無料 |
HP (英語) | https://www.man-mo-temple.hk |
次回は再び九龍島に戻り、『尖沙咀プロムナード』というスポットを訪れます。