バックパッカー時代のヨーロッパ周遊記13都市目はスイスの『チューリッヒ』です。
スイス北中部に位置するチューリッヒはスイス最大の都市で、街には大手銀行などの金融機関がある他、多くの企業が集まるヨーロッパ有数の国際都市です。
ヨーロッパの中でも非常に裕福な都市と言われ、世界で最も住みやすい街のひとつに数えられることもあります。
この記事ではそんなチューリッヒの魅力をハイライトでお伝えします!
グロスミュンスター大聖堂とフラウミュンスター教会
前回ご紹介したノイシュヴァンシュタイン城からミュンヘンに戻り、「ユーロシティ」という電車に乗って4時間45分でチューリッヒに到着しました。
チューリッヒ中央駅を降りてまず向かったのは『グロスミュンスター大聖堂』。
チューリッヒを代表する歴史的建造物で、現在の姿は12〜13世紀に建て替えられたものですが、その起源は800年頃まで遡ると言われています。
2つのロマネスク様式の塔が特徴的で、その一つである「カールス塔」には登ることができます。
この写真では塔の上にスイス国旗がはためいていますが、これは毎日見られるものではなく、祝日など特別な時にだけ掲げられるそうです。
偶然そんなタイミングで訪れることができてラッキーでした。
大聖堂の中は静かでおごそかな雰囲気。装飾は最小限に抑えられた感じです。
正面にあるステンドグラスは、スイスの画家である「アウグスト・ジャコメッティ」によるものです。温かみのある配色で、シンプルな聖堂内部にアクセントを与えています。
「ジャコメッティ」と言うと、彫刻家のアルベルト・ジャコメッティも有名ですが、彼はアウグスト・ジャコメッティの親戚に当たります。
ステンドグラスと反対側にはメッツラー・オルゲルバウ社というスイスのオルガンメーカーによって作られた大きなオルガンが置かれています。
グロスミュンスター大聖堂の前にあるミュンスター橋を渡ったところには、長年チューリッヒ市長を務めたハンス・ヴァルトマンの騎馬像があります。
彼はもともと軍の指揮官だった人物だそうです。後ろには先ほど訪れたグロスミュンスター大聖堂が見えます。
グロスミュンスターと川を挟んで向かい合うようにして建っているのが『フラウミュンスター教会』です。細長い時計塔とその緑色の屋根が特徴です。
東フランク王国の王ルートヴィヒ2世 (ノイシュヴァンシュタイン城を建てたルートヴィヒ2世とは別人) によって853年に女子修道院と共に建てられたのが始まりでした。
そのことから「フラウ」(ドイツ語で女の子)と呼ばれるようになりました。
教会の中にはフランスで活躍した画家のシャガールがデザインしたステンドグラスがあります。
清々しいリマト川沿いの風景
チューリッヒの街を流れるリマト川は、チューリッヒ湖の北端からチューリッヒを通り、最終的にはライン川に繋がりドイツへと続く川です。
チューリッヒの街はこのリマト川沿いに広がっており、穏やかなリマト川沿いの風景はチューリッヒを象徴する風景となっています。
リマト川沿いにはヨーロッパらしい建物のお店が並び、その前の通りをかわいいトラムが走っています。
特に暖かい季節には、川のほとりにいる色々な種類の鳥や教会などの歴史的な建造物を眺めながらリマト川沿いを散歩してみてください。とっても清々しい気分になること間違いなしです!
チューリッヒ湖の湖畔を散策
チューリッヒから南東に向かって広がる「チューリッヒ湖」はアルプス山脈の氷河を水源とする美しい湖で、三日月のような細長い形をした大きな湖です。
僕が訪れた時は夏だったこともあり、湖の上にはたくさんのボートが浮かんでいました。
チューリッヒ湖の畔は遊歩道になっていて、たくさんの人が湖を眺めながら散歩をしたり家族・友人とおしゃべりしたりしていました。
湖に浮かぶレストランなどもあり、多くのお客さんで賑わっていました。湖畔には白鳥の姿も見ることができました。
夕方になると湖の向こうに夕日が沈んでいきます。オレンジ色に照らされた湖畔がとても綺麗でした。
お土産にリンツのチョコレートはいかが?
スイスで有名なチョコレートと言えば、「リンツ (Lindt)」です。
特にヨーロッパではどこでも見かける大人気のチョコレートですが、このリンツはチューリッヒ州の会社です (チューリッヒ湖に面したキルヒベルクという街にあります)。
シンプルな甘いチョコレートが多く、日本人の口にも合う味だと思います。チューリッヒに来たらぜひ食べてみてください。お土産にも最適です!
次回はいよいよヨーロッパ周遊旅行最後の国、「ルクセンブルク」に入ります!