引き続き、イギリス留学時代の友人クロエとパリの街を旅します。 今回はある日のパリらしい(?)食生活について。
昼からワインの飲み比べをしながらフォアグラをいただいたり、パリの有名スイーツ店や老舗レストランも訪れます!
パリジェンヌにリクエストした場所は…
フランスへ行く前、クロエに「パリに来たらどこ行にきたい?」と聞かれたので、「観光客があまり行かないところへ行ってみたい」とリクエストしていました。
パリを訪れるのは2度目で、以前ルーブル美術館やエッフェル塔などの定番観光地は一通り行きましたし、せっかくパリジェンヌと一緒なので、通な体験をしてみたかったんです。
「ワインは好き?」と聞かれたので、「好きだよ」と言うと、「面白い催しがある」とのこと。詳しいことは聞かされぬまま、とりあえずクロエについて行きます。
ワインの品評会でフランスワインを飲み比べ
そうしてやって来たのがパリ15区にある「Paris Expo Porte de Versailles」というコンベンションセンター。地下鉄のPorte de Versailles駅を降りてすぐの所にあります。
ここで開催されていたのは「Concours des vins des Vignerons Independants」というイベントの会場。クロエは先日ワインを買った際に招待券をもらったそうです。
「Vignerons Independants」というのは、フランスの個人ワイン生産者の団体だそうです。つまり、このイベントは「個人ワイン生産者の品評会」ということですね。
会場には数えきれないほどの個人ワイン生産者がブースを出しています。「Vignerons Independants」には、フランス全土で約7000件の個人ワイン生産者が加盟しているそうです
ボルドーやブルゴーニュ、シャンパーニュなどの有名なワインの産地をはじめ、フランス各地から数百のワイン生産者が集まっていました。
受付で1人1つワイングラスをわたされます。グラスにも「Vignerons Independants」のロゴが入っていました。
そのグラスを持って各ブースをまわり、ワインを試飲し、気に入ったものがあれば購入できるという仕組みになっています。
各ブースにはワイン生産者の名前とどの地方の生産者なのかが書かれたプレートが立っていて、それを目印に色々な地方のワインを試飲します。
ブースの数が多過ぎてどのワインから試そうか迷ってしまいます。ワインに限らず、コニャック (ブランデーの一種) を出しているブースもありました。
どの生産者さんもフレンドリーで、産地のことなどを丁寧に説明してくれます。僕はワインに詳しいわけではないですが、ワイン農家さんの話を聞くのは楽しかったです。
フランス語がもう少し得意だったらもっと会話できたのになぁ、と勉強不足を後悔。
全部飲み干していると大変なことになるので、少しずつテイスティングしていきます。それでも昼間からほろ酔い気分です。
会場では、写真を撮ってその写真をオリジナルのワインラベルにしてくれました。
クロエと2人で撮りましたが、自分の写真をボトルに貼って飾るのは恥ずかしいので、ラベルだけ記念にとってあります。
会場ではワインに合う食べ物やお菓子も売っています。こちらは一見普通のフランスパンに見えますが、中に挟んであるのは高級食材のフォアグラ!フランスの伝統料理のひとつです。
フランスでは、ペースト状になったフォアグラや、パテがよく売られていました。
モンブラン発祥のスイーツ店「アンジェリーナ」
たくさんワインをいただいた後は、有名スイーツ店「アンジェリーナ (Angelina)」のパリ本店へ。
アンジェリーナは1903年にオープンした100年以上の歴史を持つお店です。
オープン当初からパリの人々に愛されているアンジェリーナは、ココ・シャネルをはじめ、多くの著名人が通ったそうです。
ベルエポック (19世紀末から20世紀初頭のパリが最も繁栄した時代) の雰囲気が残る美しい店内は、たくさんの人で一杯でした。
アンジェリーナの名物はホットチョコレートとモンブラン。3種類のアフリカ産カカオをブレンドしたホットチョコレートはとっても甘くて美味しいです。
もうひとつの名物がモンブラン。今や世界中で愛されているモンブランは、このアンジェリーナが発祥だそうです!
アンジェリーナは、ルーブル美術館とコンコルド広場の間にある「テュイルリー庭園」の向かいにあります。
パリの老舗レストラン「シャルティエ」
この日の夜は、クロエがパリの老舗レストランを予約してくれました。向かったのは「シャルティエ (Bouillon Chartier)」というレストラン。
1896年にオープンし、100年以上の歴史があります。歴史ある有名なレストランですが、大衆食堂的なお店で、安くて美味しいです。
シャルティエはモンマルトル通りからちょっと路地を入った所にあるので、上の写真の看板を目印に通りの奥へ。シャルティエに着くと店内はお客さんで一杯。外にも待っている人がいました。
店内は歴史を感じさせる美しい内装です。広々とした店内には100席くらいはあるでしょうか。
シャルティエでは、フランスの伝統料理や家庭料理をいただくことができます。フランス名物エスカルゴも有名です (賛否両論あるようですか、僕はエスカルゴ好きです)。
パリのレストランは高級店に限らず日本に比べて高いお店が多いですが、シャルティエは価格がリーズナブルなのも魅力的。それも人気の理由のひとつでしょうね。
パリでレストラン選びに迷ったら、まずおすすめしたいお店です!
シャルティエは地下鉄のグラン・ブールバール (Grand Boulevard) 駅の近く、モンマルトル通りから少し入った場所にあります。
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