フランス

『シャンティイ城』パリから30分で行ける美しい古城

フランスのシャンティイ城

フランス旅行記の第3回となる今回は、パリから電車で30分で行ける古城『シャンティイ城』(Château de Chantilly)をご紹介します。

日本ではあまり聞きなれない場所かもしれません。実は僕も今回クロエ (前々回の記事を参照) に教えてもらうまでシャンティイ城の名前を聞いたこともありませんでした。

しかし、実際に行ってみると広大な庭園と歴史ある美しいお城でした!

シャンティイ城の歴史

フランスの古城「シャンティイ城」

『シャンティイ城』は14世紀に建築が始まったルネサンス様式のお城です。

シャンティイの最初の領主であるブティエ家にはじまり、何人ものフランス貴族の邸宅として使用されてきました。

シャンティイ城は「グランシャトー」「プチシャトー」から成ります。

プチシャトーは16世紀にアンヌ・ド・モンモランシーというフランソワ1世に仕えた軍人により建てられました。

 

フランスのシャンティイ城

グランシャトーは、フランス革命の際に一度取り壊されてしまいましたが、19世紀にフランスの王族オマール公アンリ・ドルレアンによって再建されました。

アンリ・ドルレアンは最後のフランス王となったルイ=フィリップの息子で、コンデ公ルイ6世アンリからシャンティイ城を含む莫大な資産を相続しましたが、老年期にはお城や美術品などをフランス学士院へ寄付しました。

 

シャンティイ城への行き方

パリ北駅

パリからシャンティイ城へ行くには、パリ北駅」(Gare du Nord) から電車に乗ります。

国鉄のSNCFのクレイユ駅 (Creil) 行きの電車に乗車し、「シャンティイ・グーヴィユー駅」(Chantilly-Gouvieux) で降ります。

電車は1時間に1本程度なので、あらかじめ時間を調べておくと良いでしょう。パリ北駅からシャンティイ・グーヴィユー駅までは約25分で到着します。

 

シャンティイ・グーヴィユー駅からシャンティイ城までは徒歩30分くらいです。競馬場の脇を通って、ホース・ミュージアムの前を過ぎるとシャンティイ城に到着します。

駅の前からタクシーも出ているので、時間を短縮したい方は利用すると良いでしょう。タクシーだと駅から5分ほどでシャンティイ城に着きます。料金は10ユーロ程度でした。

シャンティイ城からの帰りは、守衛さん(チケット売り場の近くの建物にいます)に頼むとタクシーを呼んでくれます。流しのタクシーは走っていません。

 

チケットの購入方法

シャンティイ城の正門とチケット売り場

こうして (タクシーを利用した場合) パリから30分ほどでシャンティイ城に到着。門を通って左側にチケット売り場があります。

チケットにはいくつか種類がありますが、「Domaine Ticket」(ドメーヌ・チケット) という、お城と庭園、ホース・ミュージアムの全てに入れるチケットの料金は17ユーロです。

庭園だけなら8ユーロ (11月〜3月は6ユーロ) ですが、せっかくなら場内にも入りたいところです。

家族で行く場合は、大人2人と子供2人で48ユーロ (4人で13ユーロお得) のチケットもあります。

 

フランスのシャンティイ城

チケットを購入してシャンティイ城の敷地内へ入っていきます。芝生の向こうに見えるのがシャンティイ城です。なかなかの大きさで、とっても雰囲気があります。

 

シャンティイ城の門

それでは、門を潜って城内へ入っていきます。

 

シャンティイ城のホール

城内に入ると、螺旋階段のあるホールがあります。天井が高くて開放感のあるスペースです。

オフシーズンということもあってか、城内に人はそれほどおらず、静かに見学することができました。

 

一番の見どころのひとつ「図書室」

シャンティイ城の図書室

シャンティイ城の見どころのひとつが図書室です。読書を愛したオマール公アンリ・ドルレアンがヨーロッパ中の書店やオークションから手に入れた書籍が壁一面に並べられています。

この美しい図書室は、それらの図書を収めるために19世紀に建築家のオノレ・ドメによってデザインされました。

 

シャンティイ城の図書室

アンリ・ドルレアンの愛読家ぶりは自他共に認めるものだったようで、友人に宛てた手紙には「ビブリオマニア (読書中毒) を患ってしまったようだ」と書いたほどだそうです。

この部屋にあるのは19,000冊程度ですが、シャンティイ城にあるコレクション全体では60,000冊にものぼります。

 

豪華な装飾に彩られた部屋の数々

シャンティイ城の応接室

シャンティイ城の1階部分にはコンデ公が応接室として使用した広間があります。大きなシャンデリアや壁一面に飾られた絵画、豪華な装飾などは18世紀を象徴するスタイルです。

その一部はフランス革命の際に強奪などに合いますが、19世紀にアンリ・ドルレアンによって再びその姿を取り戻します。

現在はコンデ公の戦いの歴史を描いた11枚の絵画が飾られています。

 

シャンティイ城の執務室

こちらはコンデ公の執務室で、謁見を行った場所でもあります。白い壁にたくさんの金色の装飾があしらわれた美しい壁が特徴です。

ネオクラシカル様式の椅子はアンリ・ドルレアンの父であるルイ・フィリップのものだったものです。

応接室や執務室の他にも、寝室や音楽室、控えの間や守衛の部屋などがあります。

 

フランス第2の規模を誇る絵画のギャラリー

シャンティイ城のアートギャラリー

シャンティイ城には、主にアンリ・ドルレアンが収集した美術品を飾る為に作られたアート・ギャラリーがあります。

その絵画コレクションはあのルーブル美術館に次いでフランスで2番目の規模だそうです。お城の中なのに美術館のような空間です。

アンリ・ドルレアンの遺志によって、美術品の位置は19世紀から変わっておらず、当時のままの姿を見ることができます。

 

シャンティイ城のアートギャラリー

アート・ギャラリーの先にあるロタンダという円形の部分にはルネッサンス期のイタリアの名作が飾られています。

 

ロタンダの天井も美しい絵画と彫刻で飾られていました。

 

肖像画のギャラリーやステンドグラス

シャンティイ城のクルーエ・ルーム

「クルーエ・ルーム」と呼ばれるこちらの部屋には、16世紀に活躍した肖像画家のジャン・クルーエやコールネイユ・ド・リヨンの作品を含む約90の肖像画が飾られています

中にはジャン・クルーエとその息子のフランソワ・クルーエによって描かれた16世紀のフランス王や王妃の肖像画や、かつてシャンティイ城の城主であったアンヌ・ド・モンモランシーの肖像画があります。

 

シャンティイ城のステンドグラス

「プシュケ・ギャラリー」の窓に飾られているのは44枚のステンドグラス。

これらのステンドグラスはローマ帝国時代の作家アプレイウスの作品「黄金のロバ (The Golden Ass)」に登場するプシュケの物語をモノクロームで描いたものです。

これらのステンドグラスは、シャンティイ城の城主であったアンヌ・ド・モンモランシーが有していたエクアン城のギャラリーにあったものが16世紀にここへ移されました。

 

シャンティイ城の城内

19世紀末に作られたルネサンス様式の「スタッグ・ルーム」は応接室やダイニングルームとして利用されていました。

こちらにも多くの芸術品が飾られていますが、中でも目を引くのが壁にかけられた大きなタペストリーです。

これらは「ゴブラン・マヌファクトリ」というパリの有名なタペストリー工場で17世紀に作られた作品です。

 

シャンティイ城の営業時間・入場料

■シャンティイ城 (Château de Chantilly)
営業時間夏期(3月下旬~10月下旬)10:00〜18:00
冬季(10月下旬〜3月下旬)10:30〜17:00
入場料17ユーロ (シャンティイ城、庭園、ホースミュージアム)
休業日火曜日(冬季のみ)、1/1、12/25、1月上旬〜下旬
HP (英語)http://www.domainedechantilly.com/en/

※2018年12月現在。最新の情報はホームページをご確認ください。

 

まるで美術館のようなシャンティイ城は、城内も素晴らしいですが、その周囲にある庭園も素晴らしいんです。次回はその庭園をたっぷりとご紹介します!

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