今回はラスベガス発祥の地、ダウンタウンを訪れます。ストリップに比べて昔懐かしい街並みが残るダウンタウンですが、有名なのが『フリーモント・ストリート』と呼ばれる賑やかなアーケード街。
そこで楽しめるアトラクションやおすすめのレストランなどを紹介します。
フリーモント・ストリートはこんな場所
『フリーモント・ストリート』はダウンタウンの中心にある約450mのアーケード街。通り沿いにはカジノや飲食店、雑貨屋などが並びます。
アーケードはメッシュ状になっており、光が入るようになっているので、昼間は明るい雰囲気です。たくさんの人で賑わっていました。
フリーモント・ストリートで人気なのが、アーケードの下をジップラインで滑空するアトラクション。
通りを歩いていると頭上から叫び声が聞こえるので、最初はびっくりしました(笑)。
ジップラインというと山などの自然が多い場所にあるイメージでしたが、繁華街のど真ん中にもあるんですね…。
ジップラインのスタート地点は、通りの端にある「SLOTZILA」と書かれたこちらの建物。
スタート地点が地上23mの地点と35mの地点の2ヶ所あり、コースの長さも低い方は約220m、高い方は約480mと異なります。
チケットはコースによって異なり、低い方が$20 (約2200円)、高い方は$40 (約4,400円)です。
ハイレベルなストリート・パフォーマーたち
フリーモント・ストリートでは、たくさんのストリート・パフォーマーが通りを盛り上げていました。そのジャンルは様々で、ダンスや楽器の演奏、ただただ変な格好をしている人など。
こちらはトリニダード・トバコ発祥の楽器「スチール・ドラム」(スチールパンとも呼ばれる)の演奏です。
もともとはドラム缶を加工して作られていた楽器で、表面の凹みの大きさや形によって音階をつけています。
カリブ海らしい爽やかな高音と軽快なリズムが心地良い演奏でした。
続いては「スプレーアート」。紙にスプレー缶を使って絵を描くパフォーマンスです。様々な色のスプレーを重ねて作品を完成させていきます。
狙ったところだけにスプレーがかかるように、紙の上に板などを乗せてスプレーがかかる場所を調整するのですが、スプレーで絵を描くなんてとっても難しそうですよね?
出来上がった作品がこちら!めちゃくちゃ繊細!スプレーでこんなに複雑な表現ができるなんてすごくないですか?
こちらにはピンクのショートパンツ姿に天使の羽をつけて踊っている、明らかに怪しいおじさん。ダンスというよりも、ただノっている感じで、技術より見た目のインパクト重視です。
パフォーマーも様々ですね…。多くの人が少し離れた場所で冷ややかな目線を送る一方、ビールを飲んでいい気分の女性とその息子さんだけには好評だった様子。
フリーモント・ストリートのおすすめレストラン
日も暮れてきたので、ここでご飯を食べることにしました。色々歩き回った結果見つけたのが、「ナチョ・ダディ (Nacho Daddy)」というメキシカン・レストランです。
先ほど紹介したジップラインのスタート地点の近くの角を曲がってすぐの場所にあります。多くのお客さんで賑わっていて、店を出る頃には外で待っている人もいました。
店内は結構広く、席もたくさんありました。テーブル席が中心ですが、カウンター席もあります。バーカウンターのアルファベットライトがいい雰囲気です。
メキシコ料理の定番「ファヒータ」と、甘辛いソースのチキンを注文しました。料理は熱々の鉄板に乗って運ばれてきます。
本格的な味でとっても美味しかったのです!ボリュームも予想以上で大満足です。食べ切れなかった残りは持って帰ってホテルで食べることにしました。
光輝く夜のフリーモント・ストリート
夕食を終えて外に出ると、日が沈み辺りは暗くなっていました。そして、フリーモント・ストリートも昼間とは随分雰囲気が変わります。
通りに並ぶカジノのネオンでギラギラした雰囲気になっていました。
ダウンタウンには、ストリップにカジノができる前からカジノがあったそうで、古いものは1900年代前半から営業しています。
上の写真の「ゴールデン・ナゲット」(Golden Nugget) や、「ビニオンズ」(Binion’s) も1950年前後に創業した老舗の有名カジノです。
夜にはアーケードの天井に映像が映し出されます。
こちらのアーケードは90年代初頭に始まったストリップの大型ホテルやカジノの建設ラッシュによって人気が停滞気味だったダウンタウンを盛り上げる為、1995年に7000万ドルという巨額の資金を投じて作られました。
建設費もそうですが、電気代すごそう…と現実的なことを考えてしまうのは僕だけでしょうか?
夜もジップラインは好評営業中。映像の映し出されたアーケードの下を滑空していくので、この時間ならではの楽しみがありそうです。
天井を見上げている人も多いので、注目度も高そうですね。
フリーモント・ストリート・エクスペリエンス
日没後1時間おき(開始時間は季節によって異なる)に行われるフリーモント・ストリートの目玉アトラクションが「フリーモント・ストリート・エクスペリエンス」。
周囲のカジノのネオンが消えて、アーケードに「Fremont Street Experience」の文字が映し出されます。
アトラクションの始まりを告げるアナウンスが流れた後、天井の映像が一瞬消えて…。
音楽に合わせてアーケードに迫力のあるCG映像が流れます!アーケードが続く約450mにわたって流れる映像は圧巻です。
2004年に改良されたアーケードには1250万個のLEDが使用されており、鮮やかな色彩と高解像度の映像を表現可能になっています。
220台のスピーカーから流れる音楽もとても迫力がありました。プログラムは約10分ほど続きます。
流れるプログラムはいくつか用意されているようですが、この時は僕の好きなアメリカのバンド「グリーンデイ」の曲に合わせたCG映像でした。
自分の好きな音楽に当たるとテンション上がりますね!他のプログラムも気になります。
写真だけではなかなか伝わりにくいので、フリーモント・ストリート・エクスペリエンスの様子を動画でご覧ください!
https://youtu.be/h22Owm9M-04
Youtube版「Noel’s Travels」のチャンネル登録もよろしくお願いします!
フリーモント・ストリートへの行き方
最後にフリーモントストリートへの行き方です。フリーモント・ストリートがあるダウンタウンはストリップから少し離れているので、歩いて行くのは困難です。
交通手段はバスがオススメです。「SDX」か「DEUCE (デュース)」というバスが便利です。
SDXは2車両連結のバス、DEUCE が2階建バスで、SDXは急行バスで停車場が少なくDEUCEよりも早いです。
バスのチケットは、SDX・DEUCE共通になります。チケットはバス停近くにある自動販売機で購入します。
全てのバス停に自動販売機があるわけではないので、事前にRTCのホームページで自動販売機(TVM)のあるバス停を確認しておくと良いでしょう。
DEUCEのみ、車内でドライバーからチケットを買うこともできます。
バスの料金は2時間乗り放題で$6、24時間(1日券)で$8、3日で$20になります。時間内であれば何度でも乗り放題です。
ダウンタウンへ行くには「フリーモント・ストリート・エクスペリエンス」というバス停で降ります。
アナウンスもありますが、聞き取れるか不安な方は、車内のモニターに次の停車場が表示されているので、モニターが見える場所にいると良いでしょう。
日本と同じくボタンを押してドライバーに降りることを伝えます。バスを降りるとフリーモント・ストリートはすぐそこです。
次回はラスベガスにある世界最大の観覧車「ハイローラー」からの夜景をご紹介します。