海外へ行く時に困ることの代表が「言葉の壁」です。旅先で何かを頼んだり、何かを尋ねたりしようと思っても海外で日本語が話せる人を見つけるのは簡単ではありません。
そんな時に「英語が話せたら…」と思う人は多いはず。英語が母国語でない国でも英語が話せる人はたくさんいます。
今回は「英語ができたらどれほど旅行が楽しくなるのか」を、長年英語を学んできた僕の体験談と共にご紹介します!
飛行機でドキドキしない
海外旅行へ行く際に、まず避けて通れないのが「飛行機」です。日本の航空会社以外では、日本発着便でもキャビンアテンダント※さんは外国の方がほとんどです。
※ちなみに「キャビンアテンダント (通称CA)」は、和製英語なので海外では使いません。英語では「フライトアテンダント」や「キャビンクルー」と言います。
そして、海外旅行初心者を困らせるイベントの代表格「機内食の時間」がやってきます。
機内食は多くの場合、2種類の食事からどちらかを選ぶようになっています。ここで困るのが、「何から選ぶのか聞き取れない」という問題。
「Fish or beef? (魚か肉か?)」くらいのシンプルな英語くらいなら余裕!と思うかもしれませんが、そんな単純な聞き方をされることばかりではありません。
「Which would you like, chicken fricassee in a tomato sauce or sauteed flounder with lemon butter sauce?」なんてハイレベルなチョイスを迫られることも。
それでも、英語ができれば機内食の時間も緊張から楽しみに変わります。
もうひとつ、よく起こるのが「ウォーター(水)」が通じないという日本人あるある。カタカナ読みでウォーターと言っても海外の方には伝わらないんです。
そんな短い単語で…と思うかもしれませんが、これで困った人を周りで何人も知っています。
飛行機の中は乾燥するので、長時間のフライトでは食事以外の時間に水が飲みたくなることも多いですが、注文に緊張して我慢してしまう人も多いのではないでしょうか?
簡単な英語を覚えておくだけで喉が乾いたらいつでも飲み物を頼めるようになります!
>>参考記事:飛行機の機内で使える英語フレーズ。旅行に役立つ英会話#4
レストランの注文で困らない
海外旅行で絶対に会話が必要になるシチュエーションのひとつが「レストランでの食事」です。僕も初めて海外へ行った時に、まず困ったのがコレでした。
当然、日本語のメニューが置いてあるお店はなく、当然ウェイターさんへの注文も日本語では通じません。マクドナルドなどのファストフード店ですら注文は必須です。
適当にメニューを指差して注文することも出来なくはないですが、「愛想のない客だ」と思われるでしょうし、こちらも楽しくないですよね?
せっかくの美味しい食事もイチイチ緊張していては、心から楽しめません。
簡単な英語ができるだけで堂々と注文ができます。メニューの内容が分からない場合も気軽にウェイターさんに聞くことができます。
オススメを聞いたり、食事に合うワインを教えてもらったりできれば、海外での食事をさらに楽しめます!
>>参考記事:レストランで使える英語フレーズ(初級編)。旅行に役立つ英会話#2
困った時は誰かに聞ける
普通に生活していても、誰かに何かを聞きたいことってよくありますよね?
例えば、洋服を選んでいる時に「もうひとつ大きいサイズはない?」「他には何色がある?」とか。
旅行先では道が分からない時に誰かに聞いたり、ホテルのコンシェルジュにおすすめの観光スポットを聞いたり、普段以上に誰かに聞きたいことが増えるはず。
そんな時でも簡単なフレーズで質問の仕方を覚えておけば困ることも少ないでしょう。
また、体調が悪い時に症状を伝えられる程度の簡単なフレーズを覚えておくと、いざという時に役に立つかもしれません。
>>参考記事:トラブル時に使える英語フレーズ。旅行に役立つ英会話#7
観光地への理解が深まる
観光地を訪れる際に英語が分かると、その場所の歴史だったり、どういう場所なのかをより深く理解することができます。
というのも、美術館やお城、教会などの施設では地図や解説の文章は現地の言葉と英語で書かれたものがほとんどです。
日本語で書かれていることなんてまずありません (たまに日本語のリーフレットが置いてある場合もあります)。
また、オーディオガイドを貸し出している場所でも、英語やスペイン語はあっても日本語のオーディオガイドがあるところは限られています。
英語ができれば美術館で作品のテーマや背景を理解したり、お城や教会でその歴史を学んだりすることができ、より一層楽しむことができるでしょう。
同じ場所を訪れても英語ができると何倍も得るものが大きいということが良くあります。
色々な人と雑談できる
海外、特にアメリカやヨーロッパ、南米の人は日本人よりもフレンドリーな人が多いです。友達同士ではなくても不意に話しかけられることがあります。
レストランのウェイターさんと、バーで隣のテーブルで飲んでいる人と、現地ツアーで一緒のバスになった人と、など何かをきっかけに会話が始まります。
(道を歩いていて急に話しかけてくるとかいうことではありません。たまにそういう人もいなくはないですが)
そんな時に言葉が分からないと困惑して無言になりがちで、相手と気まずい雰囲気になってしまうことも。
別に難しい話をするわけではありません。「どこから来たの?」とか、そんな他愛もない会話から始まります。
ちょっと英語で雑談できるだけで、お互いに良い気分になれます。国によって人柄の違いなどもあり、現地の人との触れ合いで訪れた国の印象が良くなることもあります。
僕も振り返ってみると、気に入った国というのは観光地が魅力的なだけではなく、人が良い国だったりすることがよくあります。
>>参考記事:あいさつの英語フレーズ(初級編)。旅行に役立つ英会話#1
外国の友達ができる
僕は以前イギリスに留学していたり、仕事で多くの国を訪れることもあって、世界中の様々な国に友人や知り合いがいます。
それらの人との出会いは僕の人生の中でとても貴重なものとなっています。
留学や仕事でなくても旅行中に出会った人とちょっとした雑談から始まった会話が盛り上がって仲良くなることもあります。
僕が以前ヨーロッパでバックパッカーをしていた時は、ユースホステルで会った色々な国の旅行者と仲良くなって一緒にお酒を飲みに行くということが何度もありました。
>>参考記事:6都市目プラハ前編。『カレル橋』と『プラハ城』
>>参考記事:9都市目はハンガリーのブダペスト!美しい街と鎖橋の夜景
他にもホテルのウェイターさんと仲良くなって街まで一緒にドライブしながらお互いのことを話したり、同じ現地ツアーに参加した人と意気投合して一緒にご飯を食べに行ったり、ということもあります。
>>参考記事:サントリーニ島の中心地『フィラ』の見どころ
かなりハードルが高いことのように思うかもしれませんが、普段の会話なんて単純な英語の繰り返しと応用です。
何が好きだとか、どこから来て何をしているとか、中学校で習った単語と文法で十分です。それをとっさに使うことができるかどうか、だけの違いなんだと思います。
旅行先で誰かと仲良くなったり、その後も関係が続く友達ができれば、その旅行は一生忘れられないものになるでしょう。
旅行に便利な英語を覚えたい人は…
他にもメリットはたくさんありますが、代表的なものは以上です。僕も英語が上達するにつれてどんどん海外旅行の楽しみが増していきました。
あなたも次の旅行に向けて「ちょっと英語を勉強してみようかな…」という気になりませんか?
そんな方のために次回からは旅行中に使える簡単な英語のフレーズをシチュエーション別にご紹介していきます!
日本人が間違えやすい使い方や、注意点も合わせて説明しますので、ぜひお付き合いください♪