今回はギリシャのアテネにある『ゼウス神殿』をご紹介します。ゼウス神殿は荘厳な柱が高くそびえる素晴らしい神殿で、アテネを訪れる際には必ず見ておきたい場所です。
アテネの中心部にあり、アクロポリスなどとの共通チケットで入場できることもあり、アテネを訪れる人にはおすすめの観光スポットです!
迫力あるゼウス神殿の姿
前回訪れたパナティナイコ・スタジアムから歩いて10分ほどで『ゼウス神殿』に到着しました。
入口でチケットを購入していると、犬と3匹の猫が迎えてくれました。ギリシャでは本当によく猫を見かけます。
敷地に入って少し歩くと、すぐにゼウス神殿が見えてきます。近くで見ると、その大きさと神秘的な雰囲気に圧倒されました!
シルエットがすごく綺麗でどこから見ても絵になります。
ゼウス神殿の歴史
ゼウス神殿はその名の通り、オリンポス十二神の最高神ゼウスに捧げられた神殿です。
紀元前550年頃に建設が開始されましたが、その後何度も建設が途中で中止され、完成したのは2世紀のローマ帝国時代。建設開始から600年以上経った後でした。
当時は高さ17m、直径2mの柱が104本あったそうですが、現在はそのうちの14本+倒れた1本が残っています。
当初はドーリア式で建設が始められたゼウス神殿でしたが、紀元前174年に建設が再開された際にデザインがコリント式に変更されました。
装飾が少なくシンプルなドーリア式に対して、柱の上部に綺麗な装飾がされているのがコリント式の特徴です。
かつて神殿の中心にはゼウスの像が建てられていたそうです。ゼウスはギリシャ神話における最高神で、宇宙や天候を支配する全知全能の神でした。
ゼウスはオリュンポスを襲う巨人族や怪物と戦う正義の守護神であった一方で、ヘラという正妻がいながら他の女神や人間と浮気を繰り返していました。
意外と人間らしい(しかもだらしない)面もあったんですね…。
ギリシャ神話にはゼウスを頂点とするオリンポス十二神という神様がいます。
ギリシャ神話やオリンポス十二神について知っておくと、ギリシャ旅行がさらに面白くなること間違いないので、興味がある方はこちらの記事をご覧ください。
神殿の脇にあるローマ時代の浴場
さて、ゼウス神殿の話に戻りましょう。ゼウス神殿の敷地の西側には「ローマ時代の浴場跡」があります。
ローマ時代の浴場というと、以前ホームステイしたことのある、イギリスのバースにある立派な浴場を思い浮かべるのですが、こちらはほぼ跡形も無くなってしまっています…。
ゼウス神殿の隣にある「ハドリアヌスの門」
敷地の横にはパナシナイコ・スタジアムへ向かう時にも見えた「ハドリアヌスの門」があります。ハドリアヌスは2世紀のローマ皇帝。
ゼウス神殿が完成したのもハドリアヌスの時代でした。夕日を受けて綺麗です。
まだ明るいですが、もう夜の7時。そろそろお腹が空いてきたので、次はギリシャ料理を食べに行きます!
ゼウス神殿の営業時間・入場料など
■ゼウス神殿 (Temple of Olympian Zeus) | |
営業時間 | 8:00〜20:00 ※冬季(11/1〜3/31)は15時まで。 |
6ユーロ(単独) ※アクロポリスや古代アゴラとの共通チケットは30ユーロ |
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休業日 | 1/1、3/25、5/1、12/25〜26、イースターの日曜日 (日付は年によって異なります) |
HP | http://odysseus.culture.gr/h/3/eh355.jsp?obj_id=2488 |
ゼウス神殿への行き方
ゼウス神殿は前回訪れたパナシナイコ・スタジアムから西へすぐの所にあります。地下鉄だと最寄駅のアクロポリ駅から徒歩で約10分。シンタグマ駅からも徒歩で行けます。
神殿は広々とした敷地の中に建っていますが、入口は北側の1ヶ所ですのでご注意下さい。向かいにあるザピオン国際展示場が目印です。
次回はアテネで食べられるおすすめのギリシャ料理をご紹介します。