デルタ航空のマイルを貯めはじめてから約3年、ついにゴールドメダリオンの会員資格を取得しました!
ゴールドメダリオンはデルタ航空の上級会員で、昨年取得したシルバーメダリオンよりもさらに上のランクです。
ゴールドメダリオンになるとスカイチームのステータスも「エリートプラス」にもなり、デルタ航空以外の利用時もさらに良い特典が受けられるようになります。
今回は、ゴールドメダリオン会員資格に必要な条件、そしてゴールドメダリオン会員資格の特典をシルバーメダリオンとの比較も交えて解説します!
デルタ航空とスカイマイルについて
「デルタ航空」は、アメリカのアトランタに本拠地を置く1929年に就航開始した航空会社です。2008年に全米5位のノースウエスト航空と合併し、当時世界最大の航空会社となりました。
19の航空会社から成る航空会社連盟「スカイチーム」のメンバーで、その中心的存在となっています。
デルタ航空のマイレージプログラムである「スカイマイル」は、誰でも無料で加入でき、デルタ航空だけでなくスカイチーム加盟航空会社をはじめとした多くの提携会社のフライトでマイルが貯められるサービスです。
2011年からマイルの期限が完全に撤廃されたことでも話題となりました。
参考記事:スカイチーム系マイレージならデルタ航空の『スカイマイル』がおすすめ
ゴールドメダリオン会員資格の取得条件
それでは、ゴールドメダリオンの会員資格に必要な条件を見ていきましょう。
ゴールドメダリオン会員になるためには「MQM」と呼ばれる飛行距離に応じて付与されるポイント(マイルとは少し異なります)、または「MQS」というフライトの利用回数の条件をクリアする必要があります。
ゴールドメダリオン会員になるには50,000MQM、または60MQSが必要です。
同じ飛行距離でも料金クラスによって付与されるMQMは大きく異なるので、どれくらい乗れば50,000MQMを獲得できるか一概には言えません。
僕の場合は、昨年度から繰り越した約1,000MQM+ヨーロッパを2往復、アメリカとオセアニアを1往復ずつで50,000MQMを超えました。
MQSは単純にフライト数なので、60回以上のフライトでゴールドメダリオン会員資格を取得できます。
MQMとMQSは、デルタ航空だけでなく提携航空会社の利用でも貯まります。しかも提携航空会社しか利用していなくても上級会員になれるのがデルタ航空のメリットです。
それにしてもゴールドメダリオン資格を取得するのはなかなか大変です。
しかし、フライトを1度も利用せずとも今すぐゴールドメダリオン会員資格を手に入れる裏技があります。詳しくは下記の記事をご覧ください。
参考記事:1度も飛行機に乗らずにデルタ航空のゴールドメダリオン会員になる方法!
ゴールドメダリオン会員の特典
それでは、ゴールドメダリオン会員資格の特典を順番にご紹介していきます。
無償アップグレード
まずは、無償アップグレード。とっても魅力的な響きですね。
アップグレードについて説明する前に、デルタ航空の搭乗クラスについて説明します。
デルタ航空の搭乗クラスは、エコノミー、ビジネス、ファーストクラスといった他の航空会社の一般的な区分とは少し異なります。
デルタ航空の搭乗クラス
1. メイン・キャビン/ベーシック・エコノミー
メイン・キャビンは一般的な航空会社でいうエコノミークラスです。ベーシック・エコノミーは格安チケットに適用されるクラスで、座席はメイン・キャビンと同じですが、座席選択などに制限があります。
2. デルタ・コンフォートプラス
いわゆるプレミアム・エコノミークラスです。メイン・キャビンよりも最大4インチ(約10cm)広い足元、専用荷物収納棚などが用意されています。
3. ファーストクラス
ファーストクラスという名前ですが、一般的な航空会社でいうビジネスクラスに当たります。
メインキャビンに比べて最大8インチ(約20cm)広い足元、特別な食事、11インチのモニター(メインキャビンは8インチ)、優先チェックインや優先搭乗が受けられるスカイ・プライオリティなどのサービスが受けられます。
4. デルタ・プレミアムセレクト
一部の国際線で設定されている搭乗クラスで、前述のファーストクラスと次に紹介するデルタ・ワンの中間に設定されています。
5. デルタ・ワン
デルタ航空では最上級の搭乗クラスで、一般的な航空会社のファーストクラスに当たります。
180度リクライニングできるフラットシートに、Westin Heavenlyの寝具、シェフ監修の食事に厳選ワイン、TUMIのアメニティ、15.4インチの大きなモニターなど、贅沢が揃ったクラスです。
無償アップグレードの条件
デルタ航空のすべての搭乗クラスで、アップグレードに申し込めます。アップグレードできる先は、「デルタ・コンフォートプラス」「ファーストクラス」「デルタ・ワン(米国50州内のみ)」です。
上位クラスに空席があればアップグレードできますが、メダリオンのクラスによって優先度が異なります。
プラチナおよびダイヤモンドメダリオン(5日前確定)→ゴールドメダリオン(3日前確定)→シルバーメダリオン(1日前確定)となるので、先に席が埋まってしまうと、アップグレードは受けられません。
アップグレード対象はゴールドメダリオン会員本人だけでなく、同伴者1名も対象になります。
なお、デルタ航空のメダリオン会員は、デルタ航空と提携するメキシコのアエロメヒコ航空でもアップグレードを受けることができます。
ただし、対象はメキシコ国内便とメキシコと近隣国を結ぶ近距離国際線に限ります。
優先チェックイン/優先搭乗
ゴールドメダリオン会員は、搭乗クラスに関わらず優先チェックインや優先搭乗が受けられます。
チェックインの際は、搭乗クラスに関わらず、ビジネスクラスの人が利用する「スカイ・プライオリティ優先レーン」を利用することができます。
長いチェックイン待ちのレーンに並ばなくても良くなるので、空港での時間が短縮できるでしょう。
飛行機に搭乗する際も、ビジネスクラスの人と同じく「スカイ・プライオリティ・ライン」から優先的に飛行機に搭乗することできます。
同じクラスの他の人よりも先に乗ることで、頭上の荷物スペースを先に確保することができます。
空港ラウンジ利用
ゴールドメダリオン会員は、デルタ航空の国際線利用時に、搭乗クラスに関係なく空港ラウンジを利用することができます。
また、デルタ航空以外のスカイチームの航空会社を利用する際にも、スカイチームのラウンジを利用できます。アメリカへ行く時だけでなく、ヨーロッパやアジアへ旅行する際にも利用できますね。
(上の写真はパリ「シャルル・ド・ゴール空港」のエールフランス航空ラウンジ)
荷物の優先受け取り
大きな空港や乗客が多いフライトでは、預けた手荷物が出てくるまでに時間がかかってしまいます。しかし、ゴールドメダリオン会員は空港で優先的に受託手荷物を受け取ることができます。
長いフライトを終えた後に、長々と荷物待ちをしたくないですよね。
より多くのマイルを獲得
ゴールドメダリオン会員は、通常よりも多くのマイルを獲得することができます。
通常、デルタ航空利用時のマイル加算率は、運賃1ドルに対して5マイルです。これに対してゴールドメダリオン会員は運賃1ドルに対して8マイルが加算されます。
その差は1.5倍以上!フライトを利用すればするほどそのメリットは大きくなります。
上級会員資格取得に必要なマイルの繰越し
先に説明した上級会員取得に必要なマイル「MQM」を次年度に繰り越せるようになります。
例えば、2019年に60,000MQMを獲得したとします。ゴールド会員資格取得に必要なMQMは50,000で達成していますが。しかし、プラチナ会員取得に必要なMQMは75,000MQMで未達成となります。
この場合、2020年はゴールド会員になり、手持ちの60,000MQMからゴールド会員資格取得に必要な50,000MQMを引いた10,000MQMが次年度に繰り越されます。
翌年度ゴールド会員資格を満たすには残りの40,000MQM、プラチナ会員資格を満たすには残りの65,000MQMを貯めれば良いことになります。上位資格を目指す人にとっては嬉しい仕組みですね。
プリファードシート
前に人がいない前方のシートや、前後の間隔が若干広い非常口横のシートなどの「プリファードシート」を無償で選択することが出来ます。
受託手荷物手数料免除
受託手荷物手数料が無料になります。これは、フライトの際に預けるスーツケースのサイズや重量が規定を超えていた場合の超過手数料が無料になる特典です。
受託手荷物手数料免除の特典は、ゴールドメダリオン会員本人に加えて、同伴者8人(合計9人)まで受けることができます。
その他手数料の免除
ゴールドメダリオン会員の方は、受託手荷物手数料以外にも免除される手数料があります。
1つは搭乗当日の時間変更手数料。搭乗日当日に条件に合う座席クラスに空きがある場合に限り、手数料無料でフライトの時間を変更することができます。
もうひとつは当日の空席待ち手数料。搭乗日当日の時間変更を希望する場合に、条件に合う座席クラスに空きがない場合、手数料無料で空席待ち(キャンセル待ち)に登録することができます。
優先キャンセル待ち
予約した際に希望の搭乗クラスに空きがない場合、優先的にキャンセル待ちができます。
優先電話対応
スカイマイル担当者に電話する場合、一般のスカイマイル会員よりも優先的に電話対応してくれます。
シルバーメダリオンの会員特典にも優先電話対応がありますが、ゴールドメダリオン会員専用の電話番号があり、シルバーメダリオン会員よりもさらに優先して対応してもらえます。
ゴールドメダリオンのオリジナルタグ
ゴールドメダリオン会員資格を取得してしばらくすると、デルタ航空からゴールドメダリオン会員専用の荷物タグが送られてきました。
タグをつけていなくてもチェックインの際にデルタ航空のアプリ会員番号を見せればゴールドメダリオン会員の特典は受けられますが、これを付けていることでちょっとした自慢になります(笑)。
スカイチームのエリートプラス会員に
デルタ航空が加盟するアライアンス「スカイチーム」の会員資格が「エリートプラス」になります。これにより、デルタ航空以外の航空会社を利用する際にも様々な恩恵を受けられます。
スカイチームのエリートプラス会員は、デルタ航空だけでなくスカイチームに加盟する航空会社のフライトでも空港ラウンジ利用、優先チェックインや優先搭乗、手荷物の優先受け取りなどが利用できます
シルバーメダリオン会員になると資格が得られるスカイチーム「エリート」は、空港ラウンジ利用や手荷物の優先受け取りはなく、優先搭乗もスカイ・プライオリティではありません。この差は非常に大きいと思います。
シルバーメダリオンとの比較
最後に、ゴールドメダリオンの会員特典をシルバーメダリオンと比較して見ます。
シルバー | ゴールド | |
アップグレード | 24時間前 | 72時間前 |
優先チェックイン | ◯ | ◯ |
優先搭乗 | △ | ◯ |
ラウンジ利用 | × | ◯ |
荷物の優先受け取り | × | ◯ |
マイル加算 | 7マイル /1ドル |
8マイル /1ドル |
MQM繰り越し | ◯ | ◯ |
プリファードシート | ◯ | ◯ |
手荷物手数料免除 | ◯ | ◯ |
時間変更手数料免除 | × | ◯ |
空席待ち手数料免除 | × | ◯ |
優先キャンセル待ち | ◯ | ◯ |
優先電話対応 | ◯ | ◎ |
オリジナルタグ | ◯ | ◎ |
スカイチーム ステータス |
エリート | エリート プラス |
シルバーメダリオンに比較して特典もレベルアップしていますが、特筆すべき違いは空港ラウンジが利用できること (しかもデルタ航空だけでなくスカイチームの航空会社利用時も)が大きいと思います。
もうひとつは、優先チェックインや優先登場の対象となる「スカイ・プライオリティ」が利用できること (こちらもスカイチームの航空会社利用時) も非常に便利な特典です。