マイル

スカイチーム系マイレージならデルタ航空の『スカイマイル』がおすすめ

スカイマイルの会員カード

今回は、デルタ航空のマイレージプログラム『スカイマイル (Sky Miles)』について解説します。

スカイチーム系のマイルプログラムの中では一番オススメしたいマイレージプログラムです。僕もスカイチームのマイルはスカイマイルで貯めています。

そんなスカイマイルについて、メリットとデメリットを含めてご紹介していきます!

デルタ航空/スカイマイルとは

デルタ航空

デルタ航空」は、アメリカのアトランタに本拠地を置く1929年に就航開始した航空会社です。2008年に全米5位のノースウエスト航空と合併し、当時世界最大の航空会社となりました。

19の航空会社から成る航空会社連盟「スカイチーム」の創設メンバーで、その中心的存在となっています。

デルタ航空はボーイング737やエアバスA320などを中心に合計700機以上の機体を保有し、北米・ヨーロッパ・アジアなど世界350都市以上に就航しています。

日本では成田、羽田、大阪、名古屋の4都市と北米およびハワイを結んでいます。

デルタ航空の搭乗機はこちらの記事をご覧ください↓
>>デルタ航空搭乗記。美味しい機内食とスタバのコーヒー

 

スカイマイル の会員証

デルタ航空のマイレージプログラムである「スカイマイル」は、誰でも無料で加入でき、デルタ航空だけでなくスカイチーム加盟航空会社をはじめとした多くの提携会社のフライトでマイルが貯められるサービスです。

2011年からマイルの期限が完全に撤廃されたことでも話題となりました。

以前は加入するとプラスチック製の会員カードが発行されていましたが、現在はスマートフォンアプリ「Fly Delta」が会員カード代わりになっています。

それでは、スカイマイルについて詳しく見ていきましょう!

 

スカイマイルのメリット

貯めたマイルに期限がない

何と言っても一番の注目ポイントは「貯めたマイルに有効期限がない」ということ。しかも、条件などは一切ありません。一度獲得したマイルは一生なくならないんです!

条件付きでマイルの期限が延長される航空会社はありますが、無条件で無期限というのがスカイマイルの最大の特徴です。

年に1回程度海外へ行くだけでは、航空券と交換できる十分なマイルが貯まる前に、すぐに期限が来てしまいます。

せっかく貯めたマイルが使いもせず無くなっていくのは非常に勿体無いです。

スカイマイルなら、北米路線やヨーロッパ路線、またはビジネスクラスの特典航空券を目指して、期限を気にせずじっくりとマイルを貯めることができます

 

少ないマイルで特典旅行が可能

貯めたマイルを航空券に交換する場合、同じ行き先でも航空会社によって必要なマイル数が異なります。

デルタ航空の場合、どの路線も比較的、特典航空券との交換に必要マイル数が少ないのが嬉しいポイントです。

東南アジア ハワイ オセアニア 北米 ヨーロッパ
スカイマイル
(デルタ航空)
22,500 30,000 40,000 37,500 45,000
フライングブルー
(エールフランス)
23,000 45,000 46,000 46,000 36,000
スカイパス
(大韓航空)
L:25,000
H:37,500
L:35,000
H:52,500
L:35,000
H:52,500
L:35,000
H:52,500
L:35,000
H:52,500
ミッレミリア
(アリタリア航空)
30,000 50,000 50,000 50,000 60,000

※L:ローシーズン (閑散期)、H:ハイシーズン(繁忙期)

ヨーロッパ路線はやや他に劣りますが、その他の路線ではデルタ航空が少ないマイルで特典航空券と交換できることが分かります。

大韓航空はローシーズンとハイシーズンで必要なマイルが異なり、ローシーズンだと少ないマイルで交換できる一方、ハイシーズンは多くのマイルが必要になります。

その点、デルタ航空は1年を通して少ないマイルで特典旅行が予約できるのでオススメです!

 

提携クレジットカードが多い

普段のショッピングでマイルを貯める為の提携クレジットカードが豊富なのもスカイマイルの魅力です。

飛行機には年に数回、または数年に1回しか乗らない、という方でも、普段のショッピングでマイルを貯めれば、タダで海外旅行に行けてしまいます。

デルタ航空の提携クレジットカードはこちら

  • デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレスカード
  • デルタ スカイマイル ダイナースクラブカード
  • デルタ スカイマイル JCBカード
  • デルタ スカイマイル SuMi TRUST CLUBカード

オススメは「デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」。

年会費は高めですが、初年度は無条件で上級会員である「ゴールドメダリオン」の資格が得られます。2年目以降もカードの利用額に応じて、半永久的にゴールドメダリオンでいられます!

>>参考記事:デルタ航空ゴールドメダリオン会員になる条件と特典!シルバーとの違い

 

安い年会費で効率良くマイルを貯めたい場合は、デルタ スカイマイル JCBテイクオフカード」もオススメです!

 

提携会社利用時の加算率が高い

次のポイントは提携航空会社利用時のマイル加算率 (積算率)です。

デルタ航空のスカイマイルは提携航空会社利用時の加算率が高く、デルタ航空以外の航空会社を利用する場合も、効率よくマイルが貯まります。

これはマイル加算率を他社と比較してみると分かりやすいです。縦軸がマイルプログラム、横軸が利用航空会社です。

<エコノミー普通運賃 (予約クラス:Y) と、エコノミー割引運賃 (予約クラス:K)の場合>

デルタ航空 エールフランス 大韓航空 アリタリア
スカイマイル
(デルタ航空)
Y:100%
K:75%
Y:125%
K:100%
Y:125%
K:100%
Y:125%
K:100%
フライングブルー
(エールフランス)
Y:100%
K:75%
4マイル×
運賃(ユーロ)
Y:100%
K:25%
Y:100%
K:50%
スカイパス
(大韓航空)
Y:100%
K:100%
Y:100%
K:75%
Y:100%
K:100%
Y:100%
K:100%
ミッレミリア
(アリタリア航空)
Y:100%
K:75%
Y:100%
K:50%
Y:100%
K:50%
Y:150%
K:100%

※会員ランクによって異なる

デルタ航空は、どの航空会社を利用した場合でもトップクラスのマイル加算率となっていることが分かります。

同じフライトを利用するなら、たくさんマイルが貯まる方が絶対に良いですよね?

 

上級会員になりやすい

スカイマイルには、シルバーメダリオン、ゴールドメダリオン、プラチナメダリオン、ダイヤモンドメダリオンという4つの上級会員資格があります。

それぞれの会員ランクに応じて、無料アップグレードや、優先搭乗など様々なサービスが受けられます。

デルタ航空では、上級会員になる為に必要なフライト距離またはフライト回数が、提携航空会社のフライトでも加算されます

しかも、デルタ航空のフライトを1度も利用しなくても上級会員になることができます。

これは他社では珍しく、自社便のフライトを一定回数利用しないと、どれだけフライト距離やフライト回数を重ねても上級会員になれない、というのが一般的です。

そして、シルバーメダリオン以上になると、上級会員資格の取得に必要なフライト距離とフライト回数が次年度に繰り越せるようになります。

例えば、ゴールドメダリオンになる為に必要なフライト距離(MQM)は50,000MQMですが、今年40,000MQMしか貯められなかった場合、シルバーメダリオン (必要MQM:25,000MQM) になると同時に、貯めた40,000MQMからシルバーメダリオンの資格取得に必要な25,000MQMを差し引いた15,000MQMが次年度に繰り越されます。

つまり、通常1年で50,000MQM貯めないといけないところ、次年度は35,000MQM貯めればゴールドメダリオンになれるという仕組みです。

これがあれば、上級会員資格取得に必要なフライト距離を効率良く貯めることができます。

デルタ航空の上級会員資格「シルバーメダリオン」「ゴールドメダリオン」については下記の記事をご覧ください。

>>デルタ航空のシルバーメダリオン会員資格を取得!その特典は?

>>デルタ航空ゴールドメダリオンの会員特典と資格取得条件

 

ブラックアウト・デイトがない

貯まったマイルを航空券と交換する上で嬉しいのが、デルタ航空便には「ブラックアウト・デイト」がないということ。

ブラックアウト・デイトと言うのは、夏季や年末年始などの繁忙期にマイルを利用した特典旅行が予約できない期間のこと。

多くの航空会社では、このブラックアウト・デイトが設定されている為、長期休暇が取れる時期に限ってマイルが使えないという事態が発生します。

しかし、デルタ航空便はブラックアウト・デイトがないので、夏休みでも年末年始などの本来航空券が高くなる時期でもマイルで特典旅行を楽しむことができます。

 

スカイマイルのデメリット

スターアライアンスにはやや劣る

デルタ航空はスカイチームに加盟する19の航空会社をはじめ、ヴァージンアトランティック航空など24の提携航空会社のフライトでマイルを獲得・利用することができます。

もちろん、これは非常に便利なネットワークです。

しかし、29社の航空会社が加盟し、ANAやルフトハンザ、ユナイテッド航空、シンガポール航空など非常に利用価値の高い航空会社が揃うスターアライアンスに比べるとやや見劣りしてしまうのが事実です。

 

日系航空会社との提携がない

前項と関連してですが、日系航空会社との提携がないというのも少しマイナスポイントです。

ANAが加盟しているスターアライアンスや、JALが加盟しているワンワールド系の航空会社であれば、それらを利用した国内線のフライトでもマイルを貯めたり、使ったりできます。

しかし、日系航空会社との提携がないデルタ航空では、日本国内線のフライトでマイルを貯めたり、使ったりすることができません。

飛行機を利用した国内出張や国内旅行の機会が多い方には利用価値が低くなってしまいます。

スターアライアンス系やワンワールド系のマイルプログラムと併用すると良いでしょう。

 

スカイマイルのおすすめ度

★★★★★★★★☆☆ 8/10

何よりマイルに有効期限がないというのが大きなメリットです。フライトでもショッピングでもマイルを貯めやすく、上級会員にもなりやすい点は非常に嬉しいところ。

日系航空会社との提携がないのが少し残念ですが、スターアライアンスやワンワールドのマイルプログラムと併用すればカバーできるでしょう。