海外旅行で役立つ英会話は第5回!今回は海外のホテルで使える英語のフレーズをご紹介します。
チェックイン、チェックアウトをはじめとしたフロントでの会話や、コンシェルジュにレストランの予約を依頼する時などに使えるフレーズをご紹介します。
ホテルでは相手の言葉を理解するのも大事なので、フロント係の人がよく使うフレーズと合わせて覚えておきましょう!
チェックインする
チェックインをお願いする
Check-in, please.
チェックインをお願いします。
ホテルに着いたらフロントへ行き、このフレーズでチェックインをお願いしましょう。最初に「Hello.」や「Good afternoon.」と挨拶することも忘れずに。
フロント係の人から「Are you checking in? (チェックインですか?)」や「How can I help you? (いかがなさいましたか?)」と聞かれる場合もあります。
予約していることを伝える
I have a reservation.
予約しています。
事前に予約をしている場合、このフレーズでそのことを伝えましょう。
フロント係の人から「Do you have a reservation? (ご予約はされていますか?)」と聞いてくる場合もあります。
予約している場合は「Yes, I do. (はい、しています)」と答えましょう。合わせて自分の名前も伝えると予約の確認がスムーズにできます。
※「リザヴェイション」のように発音します。
予約の名前を確認する
Can I have your name, please?
お名前を伺ってもよろしいですか?
ここではフロント係の方がよく使うフレーズを覚えておきましょう。「Can I have ~?」というフレーズは「〜をいただけますか?」と言う時によく使われるフレーズです。
しかし、「Can I have your name?」は相手の名前を聞く時に使うフレーズです。「My name is 〜 (あなたの名前)」と答えましょう。
日本人の名前は海外の人には馴染みがない場合が多いので、名前を言うと「How do you spell that?」「Could you spell that for me?」(いずれも「づりを教えていただけますか?」) と聞かれることがあります。
アルファベットで1文字ずつ名前のつづりを伝えましょう (例:T-A-R-O, T-A-N-A-K-A)
登録用紙を記入する
Could you fill out this form?
この用紙に記入していただけますか?
こちらもフロント係の方がよく使うフレーズです。ホテルでチェックインする際には宿泊者カードへの記入を求められることがよくあります。
「fill out」は「記入する」という意味です。「fill out」の代わりに「fill in」が使われる場合もあります。
「OK.」や「Sure.」と答え、名前や住所、電話番号、メールアドレスなどを記入します。
IDを提示する
Can I have your ID, please?
IDを拝見できますか?
こちらもフロント係の人がよく使うフレーズです。「ID」というのは「身分証明書」のこと。海外旅行の際は「パスポート」を提示すればOKです。
パスポートを相手にわたす時は「Here you are. 」「Here it is.」(いずれも「こちらです」) と言いながらわたしましょう。
クレジットカードをわたす
May I have your credit card, please?
クレジットカードをお預かりできますか?
海外のホテルではデポジット(預かり金)としてクレジットカードの提示を求められることが多いです。宿泊客が代金を支払わずに逃げてしまうのを防ぐためです。
IDの時と同じく「Here you are.」や「Here it is.」と言いながらクレジットカードをわたしましょう。
その他フロントでの会話
荷物を預かってもらう
Can you keep my luggage until I check-in?
チェックインするまで荷物を預かってもらえますか?
ホテルのチェックインは午後3時ごろから開始になる場合が多いです。
それよりも前に着いてしまった場合チェックインはできませんが、一時的に荷物を預かってもらうことができます。
荷物を預かってもらう時はこのフレーズでフロント係の人にお願いしましょう。
もちろん予約している人に限るので、「I have a reservation for tonight. (本日予約をしています)」と予約をしていることも伝えましょう。
チェックアウトの時間を確認する
What is the check-out time?
チェックアウトの時間は何時ですか?
チェックアウトの時間はホテルによって異なります (10時〜12時が一般的)。
チェックインの際に説明がなかったり、聞き逃してしまった場合はこのフレーズで確認できます。
朝食の場所を確認する
Where can I have breakfast?
朝食はどこで食べられますか?
ホテルの料金に朝食が含まれている場合は、朝食の会場を確認しておきましょう。料金に含まれていなくても、有料で朝食が食べられる場合もあります。
「You can have breakfast at the restaurant on the 1st floor. (1階※のレストランでお召し上がりいただけます)」のような答えが返ってくるでしょう。
※イギリスとアメリカで階数の数え方が違うので注意しましょう!ヨーロッパの国はイギリス式の場合が多いです。
イギリス | アメリカ | |
1階 | ground floor | first floor (1st floor) |
2階 | first floor (1st floor) |
second floor (2nd floor) |
3階 | second floor (2nd floor) |
third floor (3rd floor) |
※「ブレクファスト」のように発音します。
(小銭への)両替をお願いする
Can you break this?
これをくずしてもらえますか?
ホテルのフロントでは両替を行ってくれる場合があります。特にチップの習慣がある国では細かいお金がたくさん必要になるので、活用しましょう。
「Can you break this?」と言ってお金を見せても良いですし、「Can you break a 10 dollar bill into 1 dollar bills? (10ドル札を1ドル札にくずしてもらえますか?)」のように具体的に何をどうしたいのか伝えても良いでしょう。
- break:(お金を)くずす
- bill:お札
※イギリスではnoteとも言います。
(外貨の)両替を依頼する
Can you exchange yen to dollars?
円をドルに両替していただけますか?
ホテルによっては外貨の両替に対応しているところもあります。ただしレートはあまり良くない場合が多いので注意しましょう。
イギリスポンドに両替する場合は「Can you exchange yen to pounds? (円をポンドに両替してもらえますか?)」になります。
為替レートを確認する場合は「What is the exchange rate today? (今日のレートはいくらですか?)」と聞いてみましょう。
モーニングコールを依頼する
Can you give me a wake-up call for tomorrow?
明日モーニングコールをお願いできますか?
モーニングコールはフロントでお願いするか、部屋から電話で依頼することもできます。
「モーニングコール」は和製英語なので、海外では使いません。英語では「wake-up call」と言います。
「What time would you like your wake-up call? (何時にモーニングコールを入れますか?)」と時間を聞かれるので「At six thirty, please (6時半にお願いします)」のように時間を伝えます。
部屋に鍵を置き忘れた場合
I left my key in my room.
鍵を部屋に置いてきてしまいました。
ホテルでよくあるトラブルがコレ。ホテルはオートロックになっているところも多いため、部屋に鍵を置いたままドアを閉めてしまうと、部屋に入れなくなってしまいます。
そんな時はこのフレーズを使ってフロント係の人に助けを求めましょう。
「Can I have your name and room number? (お名前と部屋番号を教えていただけますか?)」のように確認されるので、名前と部屋番号を伝えましょう。
コンシェルジュとの会話
高級ホテルにはフロントとは別に「コンシェルジュ」というスタッフがいて、観光案内やレストランなどの予約など様々なお願いに対応してくれます。
ここではコンシェルジュに相談できる代表的な内容を英語で伝えるフレーズをご紹介します。
※チップの習慣がある国では、お願いした内容に応じてチップをわたすようにしてください。
街の地図をもらう
Can I have a map of the city?
街の地図をいただけますか?
その街の地図を持っていなければ、コンシェルジュに無料でもらうことができます。
観光スポットについて聞きたい場合も地図を見ながらの方がスムーズに話ができるでしょう。
行き方を教えてもらう
How can I get to the museum?
美術館へはどうやって行けばいいですか?
行き方を聞く時は「How can I get to ~?」というフレーズを使います。
「museum (美術館)」を違う単語に変えれば、色々な場所への行き方を聞くことができます。
- theater (theatre):劇場
- church:教会
- cathedral:大聖堂
- park:公園
- station:駅
- coach station:(長距離の)バス停
- supermarket:スーパーマーケット
おすすめのレストランを聞く
Are there any restaurants you would recommend?
おすすめのレストランはありますか?
レストラン選びに迷ったらこのフレーズを使ってコンシェルジュに聞いてみましょう。
すると「What kind of food would you like? (どのような料理をご希望ですか?)」や「What kind of restaurant are you looking for? (どのようなレストランをお探しですか?)」と聞かれると思います。
「I’d like ~. (〜がいいです)」や「I’m looking for ~ (〜を探しています)」というフレーズと下記のワードを参考に希望を伝えましょう。
- Italian restaurant:イタリア料理店
- Japanese restaurant:和食レストラン
- seafood restaurant:シーフードレストラン
- steak restaurant:ステーキレストラン
- casual restaurant:カジュアルなレストラン
- traditional food:伝統料理
- local food:地元の料理
- vegetarian food:ベジタリアン料理
レストランを予約してもらう
Could you make a reservation for us?
代わりに予約をお願いできますか?
行きたいレストランが決まったら、あらかじめ席を予約しておきましょう。自分でレストランの予約をするのは緊張しますが、これもコンシェルジュにお願いすることができます。
最初から行きたいレストランが決まっていて、予約だけお願いしたい場合は「Could you make a reservation to ~ (レストランの名前).」と言います。
予約の詳細を確認するため、「For how many people? (何名様ですか?)」や「At what time? (何時に予約しますか?)」と聞かれるはずです。
「For two people. (2人です)」や「At seven o’clock, please. (7時でお願いします)」などと答えましょう。
レストランで使える英語のフレーズはこちらの記事をご覧ください↓
>>レストランで使える英語フレーズ。旅行に役立つ英会話#2
チェックアウトする
チェックアウトをお願いする
Check-out, please.
チェックアウトをお願いします。
チェックアウトする時もフロントへ行き、このフレーズでチェックアウトする旨を伝えましょう。
同時にルームキーをわたせば部屋番号が分かると思いますが、「What is your room number? (お部屋は何号室ですか?)」と聞かれた場合は口頭で答えましょう。
ミニバーの使用有無を答える
Did you have anything from the mini-bar?
ミニバーの利用はございましたか?
チェックアウトの際によく聞かれるのがこの質問です。部屋に設置されたミニバーから有料の飲み物を利用した場合は、伝えましょう。
「Yes, I had a beer. (ビールを1本飲みました)」のように飲み物の種類と数を答えます。
ミニバーを利用していない場合は「No I didn’t. (利用していません)」と答えます。
支払い方法を選ぶ
Would you like to pay in cash or by credit card?
お支払いは現金ですか?それともクレジットカードですか?
料金が現地払いになっている場合、支払い方法を聞かれます。「How would you like to pay? (支払い方法はどうなさいますか?)」と聞かれる場合も同じです。
現金の場合は「I’ll pay in cash. (現金で支払います)」、クレジットカードの場合は「Credit card, please. (クレジットカードでお願いします)」のように答えます。
持っているクレジットカードが使用できるか確認したい場合は「Do you accept this credit card? (このクレジットカードは使えますか?)」と聞きます。
サインが必要な場合は「I just need your signature here. (ここにサインをお願いします)」などと言われると思います。
※「シグネチャー」のように発音します
おわりに…
今回ご紹介したフレーズを覚えておけば、ホテルにおけるたいていのシチュエーションは英語でこなせるようになるでしょう。
フロント係の人やコンシェルジュの人と話す時は、最初に挨拶をすること、最後にお礼を言うことを忘れないようにしましょう。
>>参考記事:あいさつに使う英語フレーズ。旅行に役立つ英会話#1
次回は旅行先でのお買い物で使える英語フレーズを紹介します!