今回は、ネイティブ同士の普段の会話でも非常によく使われる『英語の熟語40選』をご紹介します。
今回ご紹介する熟語はどれもよく使うものばかりなので、英語を話せるようになりたい人は必ず覚えておきましょう!
英語の熟語とは
まずは、そもそも「熟語」とは何なのか、ご説明します。
2字またはそれ以上の漢字で書かれる漢語。熟字。「幸福」「美女」など。
- 二つまたはそれ以上の単語が合わさって、一つの単語として用いられるようになったもの。
- 慣用によって、特定の意味に用いられるようになった語句。慣用句。成句。イディオム。「気が抜ける」「油を売る」などの類。
ー デジタル大辞泉
日本語でいうと「四字熟語」や、前回ご紹介した「慣用句」も広い意味での熟語に含まれるようです。
※今回の記事でご紹介するものは主に上記の2番に当たるものです。
分かりやすい具体的な例として「give up」があります。「give (与える)」と言う単語と「up (上に)」と言う単語が合わさって「あきらめる」と言う意味になります。
英語のネイティブと話をしたり、英語の映画を見たりすると分かりますが、英語では超がつくほど頻繁に熟語が使われます。
日本人の英語学習者は、つい難しいひとつの単語を使って話そうとする傾向がありますが、実際の会話では使わないような形式ばった言葉を選ぶ人が本当に多いです。
より自然な英語表現を使いこなす為、そしてネイティブの表現を理解する為に、よく使われる英語の熟語を紹介していきます。
英語の熟語1 (動詞+前置詞/形容詞)
1. get up
起きる
「get (手に入れる)」と「up (上に)」で『起きる』という意味になります。「目を覚ます」という意味でも使いますし、「寝ている状態を起こす」という意味でも使います。
2. ask for
求める
「ask」は「聞く」という意味の単語ですが、「for」と一緒に使うと『〜を求める』という意味になります。
3. hold on
(電話を切らずに)待つ、持ちこたえる
こちらの熟語は電話の際によく使われるもので、『(電話を切らずに)待つ』という意味になります。
『(苦しい状況で)持ちこたえる』という意味でも使われます。
4. get out
出ていく
英語の熟語には「get」を使うものが非常に多いので、混同しないように注意しましょう。
「get out」は「out (外へ)」という単語が入っているので想像しやすいですが、『出ていく』という意味になります。
5. look after
世話をする
「look (見る)」という単語と、「after (後に)」という単語が合わさると『世話をする』という意味になります。
熟語としての意味を知らないと想像するのは難しいですが、よく使うフレーズです。
6. go on
続ける
「go (行く)」の後に「on (上に)」が来ると、『続ける』という意味になります。一語で言うと「continue」と同じ意味です。
(例) The show must go on. …ショーは続けなければいけない。転じて、一度始めたものは続けなければいけない。と言う意味。
7. take off
脱ぐ
「get」と並んで多く熟語に使われる単語がこの「take」です。その中でもよく使うのが、「off」を合わせたこの熟語。(服などを)『脱ぐ』という意味になります。
8. turn on / off
(電源を)つける/消す
「turn (回す)」と「on (つく)/off (離れる)」を一緒に使うと『(電源を)つける/消す』という意味の熟語になります。
9. get on / off
(乗り物に)乗る/降りる
こちらも頻出の「get」を使ったものの中でもよく使われる熟語で、(乗り物に)『乗る/降りる』という意味です。
I’ll get off the train at the next station.
私は次の駅で電車を降ります。
10. deal with
扱う、対処する
「deal」という単語には「分配する」という意味がありますが、どちらかというと『deal with (扱う、対処する)』という熟語で使うことの方が多いと思います。
英語の熟語2 (動詞+前置詞/形容詞)
11. look for
探す
「look (見る)」という動詞は「for (〜へ)」という前置詞と一緒に使うと『〜を探す』という意味になります。
お店で「I’m looking for~. (〜を探しています)」と言う時などに便利です。
12. hang out
一緒に過ごす
こちらの熟語はカジュアルな口語表現で非常によく使われます。日本語にはピッタリの訳がありませんが、友人同士などが一緒に時間を過ごすことを指します。
Do you wanna hang out with me tonight?
今夜一緒に過ごさない?
13. stand out
目立つ
「stand (立つ)」という単語は「out (外へ)」と合わさると『目立つ』という意味になります。
He stands out among others.
彼は他の人よりも目立つ。
14. count on
頼る
「count」と聞くと「数える」という意味が思い浮かぶと思いますが、「on」が付くだけで全く違う意味になります。
「count on」という熟語で使われる時は『〜を頼る』という意味です。
15. figure out
理解する
「figure」は「形状」や「姿」という意味の名詞としてもよく使いますが、動詞として使われることもあります。
中でも「out」という前置詞と合わせて『理解する』という熟語で使われることが多いです。
16. fill in / out
記入する
「fill」は「満たす」という意味の動詞ですが、「out」または「in」と合わせて使うと『記入する』という意味になります。
「in (中に)」と「out (外へ)」は反対の意味のような気がしますが、「fill in」でも「fill out」でも特に違いはありません。
17. get along
(人と)うまくやる
再び登場した「get」。「along (〜に沿って)」と一緒に使うと『(人と)うまくやる』という意味になります。
「get along with ~ (〜とうまくやる)」という使われ方をすることが多いです。
18. pick up
拾う、(車で)迎えに行く
「pick (選ぶ)」という動詞は、「up」という副詞と一緒に使うと『拾う』や『(車で)迎えに行く』という意味になります。後者は日本語でも使います。
I’ll pick you up at 8 o’clock.
8時にあなたを迎えに行きます。
19. let down
がっかりさせる
「let」は「〜させる (許可)」などの意味がある動詞で、「down」は「下へ」という意味の副詞です。これらが合わさると『がっかりさせる』という意味になります。
「down」には落ち込むという意味もあるので、合わせて覚えておくと良いでしょう。
Please don’t let me down.
私をがっかりさせないでください。
20. catch up
追いつく、会う
「catch」は「取る」という意味の動詞としてよく使われますが、「catch up」は『追いつく』という意味になります。
しかし、「追いつく」以外の意味もあります。それが『会う』という意味です。
これは友人同士などの間で使われる口語で、「Let’s catch up! (久しぶりに会って話しましょう)」というようなニュアンスで使われます。
英語の熟語3 (動詞+前置詞/形容詞)
21. come across
偶然に会う
「come (来る)」という動詞は「across (横切る)」という副詞と合わせて使うと『偶然に会う』という意味になります。
元々の単語の意味からは想像しにくいので、しっかりと覚えておきましょう。
22. call off
延期する
「call」は「呼ぶ、電話する」という意味ですが、「call off」になると『延期する』という意味です。
一語で言うと「postpone」という単語でも同じ意味です。
23. carry out
実行する
「carry (運ぶ)」という動詞と「out (外に)」という副詞は『実行する』という熟語になります。
「execute」や「implement」という単語一語と同じ意味ですが、これらの方がやや形式ばった表現です。
24. look into
調べる
「look (見る)」と「into (中へ)」を合わせて使うと『調べる』という意味になります。
また、「look into」には「覗き込む」という意味もあります。
25. stand by
支える
「stand (立つ)」と「by (そばに)」を合わせて使うと『支える』という意味の熟語になります。
「stand by」という熟語には他にも「傍観する」や「待機する」という意味があります。
26. see off
見送る
「see (見る)」は「off (離れて)」と一緒に熟語になると『見送る』という意味で使われます。
見送る対象を間に入れて「see her off (彼女を見送る)」というように使います。
27. come off
取れる
「come (来る)」という単語は「off (離れる)」と合わさると『取れる』という意味の熟語になります。
A button came off my shirt.
シャツからボタンが取れた。
28. turn down
断る
「turn (回る)」と「down (下へ)」合わさると『断る』という意味になります。
He turned down my offer.
彼は私の申し出を断った。
29. run out
足りなくなる
「run (走る)」という動詞は「out (外へ)」と一緒に使うと『足りなくなる』という意味の熟語になります。
「run out」の後に「of」をつけて「run out of ~ (〜が足りなくなる)」という使い方をすることも多いです。
Our time is running out.
時間が足りなくなってきている。
30. look forward to
楽しみにする
「look (見る)」は「forward (前)」「to (〜へ)」と一緒に熟語になると『〜を楽しみにする』という意味になります。
この熟語のポイントは、後に名詞が続くこと。動詞の場合は「ing」が付いた動名詞になるので注意してください。
I’m looking forward to seeing you tomorrow.
明日会えるのを楽しみにしています。
英語の熟語4 (前置詞+名詞/形容詞)
31. on time
時間通りに
「time (時間)」の前に「on」がつくと『時間通りに』という意味の熟語になります。
「in time (間に合う)」と混同しやすいので、違いを整理しておきましょう。
The train arrived on time.
電車は時間通りに到着した。
32. on purpose
意図的に
「purpose」が「目的」という意味なので、ある程度想像できると思いますが、「on purpose」は『意図的に』という意味の熟語です。
「on purpose」は大抵、文末につけて使います。
He made mistake on purpose.
彼はわざとミスをした。
33. in person
直接 (会う)
「peron (人)」の前に「in」が付くと、『直接 (会う)』という意味になります。こちらも多くの場合、文末につけて使います。
Can I see him in person?
直接お会いできますか?
34. so far
今のところ
「so (そのように)」と「far (遠い)」が熟語になると『今のところ』という意味になります。
こちらの熟語は色々な場面で使われるので、確実に覚えておきましょう。
So far so good.
今のところ順調です。
35. after all
結局
「after all」は直訳すると「すべての後」となりますが、『結局』という意味の熟語です。文頭か文末につけて使います。
He was right after all.
結局のところ彼が正しかった。
36. at first
最初は
こちらは単語の意味から想像しやすいかもしれませんが、『最初は』という意味になります。
「最初は〜だったが、今は違う」というニュアンスが含まれます。
No one believed me at first.
最初は誰も僕を信じなかった。
37. at least
少なくとも
「least」は「less (少ない)」の最上級で「最も少ない」という意味の単語です。「at」と一緒に使うことで『少なくとも』という意味になります。
「at lease」の反対は「at the most (多くても)」です。
It will cost at least 100 pounds.
少なくても100ポンドはするでしょう。
38. for example
例えば
「example」は「例」という意味の単語です。『例えば』という意味の「for example」という熟語でよく使われます。
39. before long
間もなく
「before (〜前に)」と「long (長く)」を一緒に使うと『間もなく』という意味になります。
They will know the truth before long.
彼らはやがて真実を知るだろう。
40. out of order
故障している
「order」は「順序」や「秩序」という意味の単語です。「out of (〜の外に)」と合わせて熟語になると『故障している』という意味になります。
「out of order」には「秩序に反して」という意味もあります。
今回は特に使用頻度の多い英語の熟語をご紹介しましたが、英語には他にもたくさんの熟語があります。
英語力をアップさせたい方は、少しずつでも覚えていくようにしましょう。
ここで靴を脱いでください。