今回はオーストラリア旅行記の第2回。メルボルンにあるオーストラリアで最初の鉄道駅『フリンダース・ストリート駅』をご紹介します!
フリンダース・ストリート駅の美しい駅舎や、そのライトアップされた姿をご覧ください!
フリンダース・ストリート駅の歴史
『フリンダース・ストリート駅』(Flinders Street Station) は、オーストラリア最初の鉄道駅として1854年に開業しました。
1854年と言うと、日本は江戸時代末期。黒船来航の翌年でした。日本で最初の鉄道が開業したのは1872年なので、それより20年近く早いことになります。
当時のフリンダース・ストリート駅は「メルボルン駅」と呼ばれており、木造の駅で、プラットフォームも1本しかなかったそうです。
その後、利用客の増加に対応するためにプラットフォームの追加が行われ、1899年には新しい駅舎のデザイン公募が行われました。
こうして1902年に完成したのが現在のフレンチ・ルネサンス様式の駅舎です。フリンダース・ストリート駅はヴィクトリア州の歴史的・文化的な施設として「Victorian Heritage Register」(ヴィクトリア州遺産登録) にも登録されています。
現在のフリンダース・ストリート駅は、主にメルボルンからの近距離路線の発着地となっており、年間2,800万人が利用するメルボルンの主要駅となっています。
フリンダース・ストリート駅の駅舎
現在のフリンダース・ストリート駅の駅舎は、1902年に作られたフレンチ・ルネサンス様式の駅舎です。
こちらがフリンダース・ストリート駅の正面。フリンダース・ストリートとスワンストン・ストリートの交差点に面しています。
駅舎の特徴はドーム型の屋根。当初、駅舎は石材で造られる予定でしたが、費用削減のためにセメントが使用され、その上に石の色を模した塗装がされているそうです。
時計の周りの装飾を見ても本当の石の彫刻のようです。
正面には各プラットフォームの次の電車の出発時刻を示す時計が並んでいます。
現在、フリンダース・ストリート駅には14のプラットフォームがあり、路線によって使い分けられています。
時計の上にはステンドグラスがあり、特に駅舎の中から外側を見ると模様がはっきりと見えて綺麗でした。
正面の入り口を入ったところにあるホール。先ほどのドームの内部ということになります。
こちらはフリンダース・ストリート側から見たフリンダース・ストリート駅です。こちらにも改札があって、ここからプラットフォームに入ることもできます。
ライトアップされたフリンダース・ストリート駅
夜になるとフリンダース・ストリート駅はライトアップされていました。(スマホのカメラなのでちょっとギラつきが気になりますがご容赦ください)
駅舎の正面は昼間とは少し違う雰囲気です。こうして見ると少し東京駅の正面にも似ている気がします。特にドーム型の屋根や時計のあたりが…。
東京駅が出来たのはフリンダース・ストリート駅よりも後なので、東京駅のデザインがフリンダース・ストリート駅に影響を受けたのかもしれませんね。
フリンダース・ストリート側には時計塔があります。こちらも駅舎の正面と並ぶフリンダース・ストリート駅の見どころのひとつ。
昼間の写真でもご紹介したフリンダース・ストリート側の入り口です。建物の陰影が強調されて昼間よりもさらに印象的な外観でした。
フリンダース・ストリート駅への行き方
フリンダース・ストリート駅は、メルボルンを流れるヤラ川 (Yarra River) 沿いに建っています。
名前の通りフリンダース・ストリート沿いにあり、正面の入り口はフリンダース・ストリートとスワンストン・ストリートの交差点にあります。
目の前にトラムの「Swanston St. and Flinders St.」という停車駅があるので、ここで降りると駅は目の前です。
繁華街から歩いて行く場合、前回ご紹介した「ブロック・アーケード」とその先の「センターウェイ・アーケード」を通って、「デグレーブス・ストリート」を抜けると、フリンダース・ストリート駅につきます。
参考記事:メルボルンの『ロイヤル・アーケード』&『ブロック・アーケード』
次回はメルボルンから少し離れ、オーストラリア南部の海沿いを走る「グレート・オーシャン・ロード」を訪れます。
次の記事:Coming Soon!
前の記事: メルボルンの『ロイヤル・アーケード』&『ブロック・アーケード』