バックパッカー時代のヨーロッパ周遊旅行記もいよいよ終盤です。今回はドイツの『ミュンヘン』を訪れます。
ミュンヘンはドイツ南部にあるバイエルン州の州都で、前回訪れたオーストリアにも近い場所にあります。
毎年約600万人が訪れると言われる世界最大規模のお祭り「オクトーバーフェスト」が有名です。
先日訪れたベルリンやケルンといった北部の街とはまた異なる雰囲気もあり、一味違った面白さがありました!そして、名物の白ウインナーとビールは最高でした!
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ミュンヘンの中心「マリエン広場」
ミュンヘン観光の起点となるのが、街の中心にある「マリエン広場」。12世紀からミュンヘンのメインスクエアとなっています。
マリエン広場と言う名前は広場の中心にあるマリア像に由来しています。この像はスウェーデンの占領が終わったことを記念して1638年にこの場所に建設されました。
マリエン広場のハイライトは広場に面して建つ「新市庁舎」。ネオゴシック様式の美しい建物で、1874年からミュンヘン市議会の場として使用されてきました。
ミュンヘン新市庁舎の見どころは、85mもある大きな時計塔とドイツ最大の仕掛け時計です。
「グロッケンシュピール」と呼ばれるこの仕掛け時計は、毎日11時、12時から約10分間にわたって合計32体の人形のダンスや楽器演奏を披露してくれます。
チケットを買えばエレベーターで塔の上に登ることもでき、ミュンヘンの街を360度一望することができます。
ミュンヘンでドイツビールを味わう
毎年オクトーバーフェストの時期になると大量のビールが消費されることでも有名なミュンヘン。僕がミュンヘンを訪れた時も平日の昼間からたくさんの人がテラス席でビールを飲んでいました。
有名なビアホールも多数あるので、ミュンヘンを訪れた際にはぜひ本場のドイツビールを味わってみてほしいです。
一番人気はホフブロイハウス
ミュンヘンの有名なビアホールのひとつに「ホフブロイハウス」があります。
1589年にオープンした歴史あるビアホールで、国立のビール醸造会社が運営しています。ミュンヘンで一番人気のビアホールと言えるでしょう。
大きなホールには木の机と椅子が並んでおり、現地のお客さんと相席になることもしばしば。バンドの生演奏も行われており、楽しい雰囲気の中でドイツビールを味わうことができます。
ホフブロイハウスの常連客の方はボトルキープならぬジョッキキープをしており、お店に来るたびに保管してある自分のジョッキでビールを飲むそうです。
ミュンヘンの街にはかわいい絵柄の陶器のジョッキがたくさん売られていました。お土産にも良いかもしれませんね。
ミュンヘン最古の醸造所「アウグスティナー」
ホフブロイハウスではありませんが、僕もミュンヘンのビアホールへ行ってきました。
僕が訪れたのはミュンヘン最古のビール醸造所である「アウグスティナー」のビアホール。ミュンヘンに数カ所あるうちのひとつです。
定番の「アウグスティナーヘル」を注文。スッキリとした爽やかな味が特徴の飲みやすいビールでした。
ビールと一緒に注文したのは、ミュンヘン名物の「白ソーセージ」。ドイツ語では「ヴァイスヴルスト」と言います。
ドイツにはたくさんのソーセージがありますが、白ソーセージは、一般的な焼いて食べるソーセージではなく、茹でた状態で皮を剥いて食べます。
プリッとした新鮮なお肉と香辛料の風味が絶妙でした!バイエルン州以外ではなかなか食べることが出来ない一品です。
ビアホールで席に着くと必ずドイツ名物の「プレッツェル」が提供されます。プレッツェルは独特な形に編まれた焼き菓子で、表面が固いパンのようなものです。
一般的に塩がまぶしてあり、この味がクセになるんですよね。プレッツェルは食べた分だけ料金に含まれるので、食べなくでも大丈夫です。
ミュンヘンの特徴的な教会
ミュンヘンの街にはたくさんの教会があり、市民の生活の中に根付いています。
ミュンヘンの教会はヨーロッパの教会の中でも独特な雰囲気を持つものが多く、教会によっても色々と特徴があるので、ミュンヘンで教会巡りをしてみるのも面白いと思います。
聖ペーター教会
「聖ペーター教会」はマリエン広場の近くにある大きな教会で、その塔の高さは新市庁舎を上回る91m。294段の階段を登って塔の上に登ることもできます。
1294年に建てられたミュンヘンで最も古い教会でもあります。
この教会は内部が非常に美しいので、ぜひ中に入って見てもらいたいです。
真っ白な壁には金色の装飾が施され、聖ペーターの像がある中央の主祭壇も豪華な作りです。天井には18世紀に描かれた美しいフレスコ画があります。
フラウエン教会
「フラウエン教会」はマリエン広場の近くにあり、2つの塔とタマネギ型のドームが特徴です。
教会はレンガで作られた後期ゴシック様式の建築で、1488年に完成しました。長さ109m、幅131mの大きな教会で、なんと22,000人を収容できるそうです。
内部は真っ白な壁と囲まれたシンプルな作りで、ペーター教会とはずいぶん違った雰囲気でした。
高い天井に向かって装飾のないたくさんの白い柱が伸びています。正面の祭壇の後ろには美しいステンドグラスがあります。
テアティーナ教会
最後にご紹介するのは、オデオン広場の向かいにある「テアティーナ教会」。独特な建物が多いミュンヘンの中でも異彩を放つ地中海風の黄色い建物です。
17世紀にバイエルン選帝侯のフェルディナント・マリアとその妻が息子の誕生に感謝して建てました。
教会内部はその外観と対照的に真っ白な装飾で統一されています。細部まで作り込まれた繊細な彫刻は、息を飲むような美しさです。
公園が多い緑豊かな街
ミュンヘンはドイツで3番目の規模を誇る大都市です。しかし、街には大きな公園があり緑も豊かな印象でした。
その代表が「エングリッシャー・ガルテン」です。イギリス式庭園という意味のこの公園は、ニューヨークのセントラルパークよりも大きい3.7㎢もある世界最大級の公園です。
僕が訪れたのはちょうど夏の天気の良い日だったので、多くの人が公園内を散歩したり、芝生の上で日光浴を楽しんだり、川に飛び込んだりして楽しんでいました。
公園の奥の方へと歩いて行くと、裸の人がたくさんいてビックリ!実はエングリッシャー・ガルテンにはヌーディストのエリアがあり、知らず知らずそこへ入っていたようです。
公園の中には日本風の一角もあり、日本の茶室を再現した建物や鳥居もありました。
ミュンヘンにある最古の公園が「ホーフガルテン」です。ミュンヘン王宮 (ミュンヘン・レジデンツ) の付属公園で、その歴史は16世紀に遡ります。
庭園の中央にあるディアナ園亭は、ローマ神話の月の女神ディアナにちなんで名付けられた建物です。
僕が訪れたときは園亭の中で管弦楽のカルテット (四人組) が演奏を行なっていました。
園亭を中心に放射線状に広がる小径を歩きながら、綺麗に整備された公園の芝生と花を楽しめる美しい庭園です!
今回はここまで。次回はミュンヘンから電車に乗って、「ノイシュバンシュタイン城」を訪れます!