スペイン

『サグラダファミリア』の外観。生誕のファサードと受難のファサード

バルセロナのサグラダファミリア

バルセロナの観光名所と言えば、どこを思い浮かべますか?きっと多くの人が「サグラダファミリア」と答えるのではないでしょうか。

今回と次回に分けて、日本でも有名な世界遺産『サグラダファミリア』をたっぷりとご紹介します!

今回はサグラダファミリアの外観と塔からの景色を、次回は聖堂内部の様子をお伝えします。

サグラダファミリアの圧倒的な存在感

スペインのサグラダファミリア

サグラダファミリアは言わずと知れたスペインの建築家「アントニ・ガウディ」の作品です。

前回ご紹介した<グエル公園>などを含む「アントニ・ガウディの作品群」のひとつとして1984年に世界遺産にも登録されています。

1882年に着工したものの130年以上経つ現在も建設が続いている「未完の作品」として有名です。

サグラダファミリア(Sagrada Familia)は英語で言うと”Sacred Family”、つまり「聖なる家族の教会」を意味します。

 

スペインのサグラダファミリア

サグラダファミリアは地下鉄のサグラダファミリア駅を降りるともう目の前です。大きいですねー!すごい迫力です。もう既に感動して泣きそう…。

サグラダファミリアの現在の高さは107m。「現在の」というのは、完成時には中央に172mの塔が建つ予定だそうです。そうなると見た目もだいぶ変わりそうですね。

 

まさか!入場制限で入れない!?

さて、満を持してサグラダファミリアへ入ろうと思ったのですが…そこには長蛇の列が!午前中のまだ早い時間に行きましたが、それでもすごい人の多さでした。

列の最後尾を見つけて並んだその時!「はい、ここまでー」と係りの人が私の直前で列をストップ。「もう入れません」とのこと!

せっかくここまで来て中に入れないなんて有り得ない!「なんとか方法はないのか!」と半泣きになりながら係りの人に詰め寄る私。ちょっと引き気味の係員さんが「ネットでならまだ午後のチケットを取れるかも」と教えてくれました。

その場でスマホでホームページを見ると幸いまだ午後の予約分が残っていました!(ちなみにバルセロナの街にはあちこちに無料Wi-Fiがあるのでネットも繋がります)

チケットにはいくつか種類があって、入場券のみ、入場券+2つの塔に登れるチケット、入場券+片方の塔に登れるチケットがありました。 私は入場券+片方の塔に登れるチケットを購入しました。

これからサグラダファミリアへ行く方、予約は必須ですよ!

サグラダ・ファミリアの入場チケットは<サグラダ・ファミリアの公式ホームページ>で購入できます。

公式ホームページは英語、スペイン語、カタルーニャ語のみで日本語はありません。自分でチケットを予約する自信がない方は、オプショナルツアーに参加するのがオススメです。

 

サグラダファミリア公園でランチ

サグラダファミリア公園から見たサグラダファミリア

予約した時間が近づき、サグラダファミリアに戻ってきました。まだ少し時間があったので、隣にある「サグラダファミリア公園」で昼食を取ることにしました。

公園の周りにはテイクアウトできるお店も多くあります。サグラダファミリアを見上げる絶好のロケーションで食べるパニーニは格別でした。

 

サグラダファミリア公園

公園では大道芸人の方が作る大きなシャボン玉に子供たちが大喜び。なんて平和な光景でしょう。。。

さあ、今度こそはサグラダファミリアの中へ入ります。午前中以上に長い列が出来ていましたが事前予約している私は並ばずにすんなり入れました。

 

日本人彫刻家の代表作がある「生誕のファサード」

外尾悦郎氏が手がけたサグラダファミリアの生誕のファサード

大きさだけでなく、細部まで徹底的に施された彫刻も圧倒的です。こちらはサグラダファミリアの東側にある「生誕のファサード」。ファサードというのは建築用語で建築物の「正面」という意味です。

サグラダファミリアには、「生誕のファサード」と「受難のファサード」という2つのファサードがあり、「生誕のファサード」はキリストの誕生から幼少期を表した彫刻になっています。

 

外尾悦郎氏が手がけたサグラダファミリアの生誕のファサード

実はこの生誕のファサードを手掛けたのは日本人なんです!サグラダファミリアの建設には、建築家や彫刻家など約200人が携わっています。

その中でも主任彫刻家を勤めるのが日本人の外尾悦郎氏。彼は1978年に福岡からバルセロナに渡り、約40年にわたってサグラダファミリアの建築に携わってきました。

 

サグラダファミリアの生誕のファサードの15体の天使の像

見るからに独特で複雑なガウディの建築ですが、なんと彼は図面というものを使っていなかったそうです。その為、外尾さんはガウディの意思を理解すべく彼の作品を必死に学ばれました。

そうして2000年に完成したのが、この生誕のファサードです。生誕のファサードにある「15体の天使の像」は外尾氏の作品です。こういった背景を踏まえて見るとより一層感慨深いですね。

 

キリストの最後を描いた「受難のファサード」

サグラダファミリアの受難のファサード

こちらがもう1つのファサード「受難のファサード」です。こちらはキリストの最期が表現されています。彫刻の雰囲気が同じ建物とは思えないほど違うことに驚きました。

 

サグラダファミリアの受難のファサード

生誕のファサードは繊細な曲線で描かれた彫刻が多いのに対し、受難のファサードは直線的でカクカクした雰囲気です。

 

サグラダファミリアの塔の上へ

サグラダファミリアの塔からの景色

続いてサグラダファミリアの塔に登ります。塔の上へはエレベーターで地上65mまで上がります。塔の上はバルセロナの街が見渡せる絶景ポイントでした。

バルセロナでは景観を守る為、サグラダファミリアよりも高い建造物は建ててはいけないことになっています。

その為、サグラダファミリアからの景色は見晴らしが良く、反対に街のどこからでもサグラダファミリアが見えます。

足元には受難のファサード側にある「サグラダファミリア広場」が見えます。先ほどお昼ご飯を食べた公園ですね。なお、生誕のファサード側には「ガウディ広場」があります。

 

エレベーターで上まで登った後、下りは階段を降ります。

 

サグラダファミリアの塔からの景色

細いらせん状の階段を降りる間も窓やバルコニーから、色々な角度でバルセロナの街や…

 

工事中のサグラダファミリアの様子

地上からはなかなか見られないサグラダファミリアの高い部分を (時には工事中の様子も) 間近で見ることができます。

 

ライトアップされた夜のサグラダファミリア

ライトアップされたサグラダファミリア

夜になって再びサグラダ・ファミリアを訪れました。日没後はライトアップされています。

ライトアップされると彫刻の立体感が際立ち、とても綺麗でした。昼間も良いですが、夜の姿もまた美しいです。

 

水面に映るサグラダファミリア

サグラダファミリアの隣にある「ガウディ広場」の池には逆さになったサグラダファミリアが写り、神秘的な雰囲気でした。

 

サグラダファミリアの営業時間・入場料

■サグラダファミリア (Sagrada Familia)
営業時間 4月〜9月 9:00〜20:00
10月 9:00〜19:00
11月〜2月 9:00〜18:00
入場料 聖堂&塔 36ユーロ
聖堂のみ 26ユーロ
HP http://www.sagradafamilia.org/en/

※最新の情報は公式ホームページでご確認ください。

 

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次回はサグラダファミリアの内部を中心にお届けします!