スペイン

『サグラダファミリア』の内部。聖堂内の見どころを紹介

サグラダファミリアのステンドグラス

今回も前回に引き続きスペインのバルセロナにある世界遺産『サグラダファミリア』をご紹介します。

前回はサグラダファミリアの外観と塔からの景色をご紹介しましたが(※)、今回は聖堂内部の見どころをご紹介したいと思います。

※参考記事:『サグラダファミリア』前編。生誕のファサードと受難のファサード

広々として明るい雰囲気の聖堂内部

サグラダファミリアの聖堂内部

65mある塔の階段を降りて聖堂の中に入ると、そこに広がる広々とした空間に思わず「おぉ〜!」という感嘆の声が漏れてしまいます。

ヨーロッパにはたくさんの教会や大聖堂がありますが、今まで見たどの大聖堂とも異なる雰囲気です。

ヨーロッパの教会や大聖堂はどちらかというと薄暗く、微かに光が差し込み、神聖な雰囲気を持った場所が多いです。

一方、サグラダファミリアは天井が高く開放的で、たくさんのステンドグラスを通して入ってくる自然光が明るい印象を与えています。

 

サグラダファミリアの聖堂内部

白い壁には綺麗な模様が描かれています。

 

サグラダファミリアの柱と天井

天井までは30〜40mくらいあるでしょうか。柱は樹木をイメージして作られており、天井の近くで枝が分かれたような造りになっています。

それもあってか天井を見上げると、何となく森の中にいるような気分にも感じます。

 

サグラダファミリアの柱の動物

柱の中には上の方に動物の絵と文字が書かれたものあります。これはエヴァンゲリストと呼ばれる、福音書を記した伝道師を表しています。

エヴァンゲリストの絵は4種類あって、緑色はルカ(牛)。他には黄色のマタイ(天使)、赤色のマルコ(獅子)、青色のヨハネ(鷲)があります。

 

美しいグラデーションのステンドグラス

サグラダファミリアのステンドグラス

大聖堂の側面に目をやると、色鮮やかなステンドグラスが並んでいます。サグラダファミリアのステンドグラスは色が特徴的で、赤や青の柔らかいグラデーションになっています。

 

サグラダファミリアのステンドグラス

1組の中でもグラデーションになっていますし、壁1面で見ても右から左へグラデーションになっています。

そのグラデーションは虹を思わせるような色合いです。こちらは緑から赤へのグラデーションですね。

 

聖堂内部のその他の見どころ

サグラダファミリアの主祭壇

主祭壇にはキリストの像が掲げられており、その上にある傘には50個のランプが吊るされ、キリストの像を照らします。

 

サグラダファミリアの地下聖堂

地下聖堂にはサグラファミリアの設計者であるガウディが埋葬されています。ガウディは1926年、73歳の時に不慮の事故で命を落としています。

地下聖堂は一般の人は入ることができませんが、上からその様子を見ることができます。

 

サグラダファミリアの聖堂内部

西側 (受難のファサード側) の出入り口の上には聖母マリアの像があります。

 

扉に残された謎の暗号「33」

サグラダファミリアの扉の文字

西側にある扉にはびっしりと文字が書かれていました。

 

ジョセップ・マリア・スピラックスが手がけたサグラダファミリアの扉

この扉は彫刻家のジョセップ・マリア・スピラックスが1986年から手がけたもの。

 

サグラダファミリアの扉の暗号

扉の一ヶ所には何やら暗号のような数字が刻まれた部分があります。受難のファサードの彫刻の中にも同じ数字が刻まれていますが… お気づきでしょうか?

どの列を足しても「33」になります。ちなみにグエル公園の階段の数も33段です。ガウディが何らかの意図を持ってこの数字を使っていたことは明らかですね。

この33という数字の意味、気になりますね。実は、イエスが磔の刑を受けた時の年齢が33歳です。

前回書いた通り、受難のファサードがキリストの最期を表したものであることからも、これになぞらえたと考えることができます。

キリストの享年、つまりキリストが人間であった期間とも言われ、キリスト教では33では意味のある数字なんです。

一方、フリーメイソンの最高位である33を意味しているという説もあるとか、ないとか。本当の意味はガウディに聞かないと分かりませんが…。

 

地下にある博物館も必見!

サグラダファミリアの展示室

サグラダファミリアの地下には展示室があり、これまでの建築の歴史や工房の様子を見ることができます。

 

建設が始まった頃の写真には初期のサグラダファミリアの様子が残されています。

 

サグラダファミリアの工房

こちらは工房の様子。実際に作業をしている人たちもいました。手前には模型のようなものが見えますね。

サグラダファミリアは1882年の着工から130年以上経過しており、当初は完成まで300年かかると言われていました。

しかし、現在ではガウディの没後100年に当たる2026年に完成予定となっています。完成予定を早めたのは他でもない建築技術の進歩にあります。

中でも3Dプリンターなどによる加工技術の向上が工期半減につながっているようです。

 

スペインのサグラダファミリア

現在サグラダファミリアある塔の高さは107mとなっていますが、完成時には中央に170mの塔が出来る予定なので、その見た目もまだまだ大きく変わりそうです。

完成した際には必ずもう一度見に行きたいと思います。反対に現在の姿を見られるのは今だけなので、まだ見たことがない方も、以前訪れたことがある方も、是非今の姿をお確かめ下さい!

 

サグラダファミリアの営業時間・入場料

■サグラダファミリア (Sagrada Familia)
営業時間 4月〜9月 9:00〜20:00
10月 9:00〜19:00
11月〜2月 9:00〜18:00
入場料 聖堂&塔 36ユーロ
聖堂のみ 26ユーロ
HP http://www.sagradafamilia.org/en/

※最新の情報はホームページにてご確認ください。

サグラダ・ファミリアではチケット購入の行列ができるので、事前に入場チケットを購入しておくことをオススメします。

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