スペイン

バルセロナでフラメンコが鑑賞できるタブラオ『コルドベス』

バルセロナのコルドベスのフラメンコショー

今回はバルセロナでスペインの伝統芸能『フラメンコ』が楽しめるお店をご紹介します!訪れたのはバルセロナで人気の『コルドベス』というお店。

フラメンコの迫力ある音楽と激しいステップに乗せて踊るダンスは情熱的で、一瞬で魅了されました。

バルセロナの人気店『コルドベス』

バルセロナのタブラオ「コルドベス」

フラメンコは「タブラオ」と呼ばれるお店で観ることができます。

バルセロナのタブラオの中でも人気なのが『コルドベス』(Cordobes)。1970年にオープンした歴史あるタブラオです。

とても人気のタブラオなので、フラッと行っても入れません。必ず事前に予約が必要です。僕はホテルのコンシェルジュに頼んで予約してもらいました。

予約の時間になると順番に名前を呼ばれ、店の中へ案内されました。

 

バルセロナのタブラオ「コルドベス」

お店の中はご飯を食べるレストランと、フラメンコを見られるスペースに分かれていました。ステージがあるのは天井の低い洞窟のような雰囲気の場所。

それほど大きくはありませんが、フラメンコを生で見るにはこれくらいのサイズの方が迫力を感じられて良いと思います。前から2番目のなかなかいい席でした。

インテリアはイスラムっぽい雰囲気でした。スペインとイスラムのイメージがなかなか結びつかない方も多いかもしれませんが、実はスペインとイスラムは深い関わりを持っています。

かつてスペインはイスラム王朝のウマイヤ朝に征服され、その支配下にありました。その後、スペインは再びキリスト教勢力の国に戻りましたが、スペイン各地にはイスラム王朝時代の建物も多く残されています。

フラメンコの誕生にも北西アフリカのイスラム教徒であるムーア人が関わっていたそうです。

フラメンコはスペイン南部のアンダルシア地方に伝わる伝統芸能ですが、実はその正確な起源などはよく分かっていないのだとか。

18世紀頃にセビリアあたりで始まったとされるのが有力な説だそうです。ヒターノと呼ばれるスペインのジプシーがモリスコと呼ばれる改宗イスラム教徒の音楽を取り入れたのが、フラメンコの元となったと言われています。

 

覚えておきたいフラメンコ用語

コルドベスのフラメンコショー

フラメンコと言うと、まずダンスをイメージする方が多いと思いますが、フラメンコというのは歌とギターなどの演奏と踊りを合わせたものです。特にギターの音色はとても印象に残ります。

フラメンコ・ギターというアコースティックギターを使い、指で力強く弦を弾く音は、とても歯切れのいい音です。また、ギターのボディを叩いてリズムを取る演奏方法もよく用いられます。

フラメンコでギター奏者のことを「トケ」と呼びます。歌を「カンテ」と言い、男性の歌い手を「カンタオール」、女性の歌い手を「カンタオーラ」と言います。

その他、カスタネットが「パリージョ」、『オーレ!』や『ビエン!』といった掛け声が「ハレオ」、手拍子が「パルマ」と呼ばれます。

 

フラメンコの情熱的なダンス

バルセロナで見たフラメンコショー

そしてフラメンコと言えば、何と言っても情熱的なダンスです。フラメンコの踊りのことは「バイレ」と言い、男性の踊り手が「バイラオール」、女性の踊り手が「バイラオーラ」と呼ばれます。

ギターと手拍子のリズムに合わせてつま先やかかとで床を踏み鳴らすステップは、とても迫力があります。「見る」のでも「聞く」のでもなく、体でその響きを「感じる」という表現が近いと思います。

 

バルセロナのフラメンコショー

バイラオーラ (女性のダンサー) の方のダンスも、同じく激しく床を踏み鳴らす迫力のあるものでした。男性とはまた一味違って、華やかさがあります。

 

掛け声と共にショーはクライマックスへ

コルドベスのフラメンコショー

曲が盛り上がってくると、お客さんも「オーレ!」「ビエン!」という掛け声を出して、会場全体が一体となってフラメンコを作り出します。

これだけ近いとステージ上の人たちの息使いも聞こえてきそうです。激しく踊るダンサーの汗がライトに光る姿をもこの距離ならでは。

あっという間にショーはフィナーレを迎えてしまいました。会場からは大きな拍手が送られています。今回はショーのみでしたが、ショーの前にディナーがセットになったプランもあります。

 

コルドベスの予約方法

コルドベスはバルセロナの中でも非常に人気のタブラオなので、平日・週末を問わず予約は必須です。僕はホテルのコンシェルジュに予約を入れてもらいました。

事前に予約を入れておきたい場合は、コルドベスでのフラメンコショーが予約できるオプショナルツアーが便利です。

「VELTRA」のオプショナルツアーなら、ショーとドリンクまたはディナーに加えてホテルからの送迎も含まれています。

海外現地オプショナルツアーなら【VELTRA(ベルトラ)】

<コルドベスの公式HP>から自分で予約することも出来ます。一応日本語もありますが、スペイン語を無理やり翻訳した感があり、ところどころ変な言葉になっています。

 

コルドベスの営業時間・料金など

■コルドベス (Cordobas)
スケジュール 夏季 ディナー 18:00〜、19:30〜、21:15〜、22:30〜
ショー 19:15〜、21:00〜、22:30〜、23:45〜
冬季 ディナー 18:45〜、20:30〜、22:00〜
ショー 20:15〜、22:00〜、23:30〜
料金 ディナー&ショー 79.5ユーロ
ドリンク&ショー 45ユーロ
HP (日本語あり) https://tablaocordobes.es/ja

バルセロナでフラメンコを見るなら絶対オススメのタブラオ『コルドベス』はランブラス通り沿いにあります。

せっかくスペインに行くのなら一度はフラメンコを見ておいて損はないと思います!

 

今回でスペイン旅行記の本編は終了です!最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

次回はスペインを舞台にした映画をご紹介します。