オーストラリア

シドニーの世界遺産『オペラハウス』の魅力。歴史、外観、夜景

オペラハウスとハーバーブリッジ

今回からはオーストラリア3都市目のシドニーの旅行記です!まず訪れたのは世界遺産にも登録されているシドニーのシンボル『オペラハウス』です。

その特徴的な外観を堪能できるおすすめスポットもご紹介していきます!

オペラハウスの歴史と世界遺産登録

シドニーオペラハウス

シドニーのポートジャクソン湾に面して建つオペラハウスは、シドニーだけでなくオーストラリアのシンボルのひとつにもなっている建物です。

中にはコンサートホール、劇場、シアターなどがあり、シドニー交響楽団やオペラ・オーストラリアの本拠地にもなっています。

 

シドニーオペラハウス

オペラハウスは貝殻やヨットの帆を思わせる独創的なデザインが有名です。当時コンペに応募した233件の中から選ばれたのはデンマーク出身の建築家ヨーン・ウツソンでした。

その複雑なデザインゆえにオペラハウス工事は長期化し、1959年に着工したものの、完成までには14年の月日を要しました。

1973年の開館に合わせて行われたコンサートでは、イギリス女王のエリザベス2世が来場し、ベートーベンの第九が演奏されました。

2000年のシドニーオリンピックの際には聖火リレーの舞台として使用されたほか、トライアスロン競技のスタート地点にもなりました。

 

シドニーオペラハウス

オペラハウスの高さは183m。近くで見ると非常に大きいです。貝殻のような白い屋根には100万枚以上のタイルが貼られています。

遠くから見るとひとつの建物に見えますが、実は大小3つの建物が並んだ形になっています。

 

シドニーオペラハウス

シドニー・オペラハウスは、2007年に世界遺産に登録されました。1973年に完成したオペラハウスは、世界遺産に登録されている建物のうち建築年代が最も新しいものです。

世界遺産への登録は文化遺産としてであり、「人類の創造的才能を表現する傑作」であるという条件を満たしたことが認められました。

オーストラリアではメルボルンにある「王立展示館とカールトン庭園」に次いで2番目の文化遺産となりました。

※参考記事:メルボルン市内&日帰り観光スポットまとめ

 

オペラハウスの内部

シドニーオペラハウス

オペラハウスの中に入ってきました。天井の低いレセプションフロアには荷物預り所や、ツアーの受付、オペラハウス建築時の様子を紹介するパネルなどがあります。

 

シドニーオペラハウス

この時はちょうどコンサートを実施しており、残念ながらコンサートホールには入ることができませんでした。

イベントがない時間であれば、ツアーに参加してコンサートホールを含めた様々な場所を見学することができます。

 

シドニーオペラハウス

レセプションフロアの一角にはお土産コーナーもありました。オペラハウスのグッズがたくさん揃っているので、記念になるお土産が見つかるでしょう。

 

オペラハウスの夜景

シドニーオペラハウスの夜景

オペラハウスは昼間はもちろんですが夜も美しいんです。

日が沈むとオペラハウスの特徴である白い屋根が明るくライトアップされます。さらに館内から漏れるオレンジ色の照明と、海沿いに並んだ街灯の明かりがとっても綺麗です。

オペラハウスは湾に突き出た部分に建っており、周りが暗い海なのでその存在感がより一層ひきたちます。

 

シドニーオペラハウス

白い屋根を利用してプロジェクションマッピングが行われることもあります。何かの記念日に合わせてその日限定の柄が映し出されることもあるので、ぜひ注目してみてください。

この日も鮮やかな花をテーマにしたプロジェクションマッピングが行われていました。どんどん変わっていく美しい映像から目が話せません。

 

シドニーオペラハウス

オペラハウスの側面は白い屋根に覆われていますが、正面はガラス張りになっています。建物の中の明かりが暖かい雰囲気を感じます。

 

シドニーオペラハウス

オペラハウスにはレストランもあります。中はたくさんの人で賑わっていますね。世界遺産でディナーなんてとてもラグジュアリーな雰囲気を味わえること間違いありません。

 

オペラハウスを眺めるおすすめスポット

最後に、オペラハウスが美しく見えるオススメの場所をご紹介します。それぞれ異なる時間帯での風景をお楽しみください!

ミセス・マッコーリーズ・チェア (昼)

ミセス・マッコーリーズ・チェア

まずは昼間のオペラハウスを眺めるのにオススメの場所です。それは「ミセス・マッコーリーズ・ポイント」

ここは19世紀前半にニューサウスウェールズ州の総督だったイギリス人将校ラックラン・マッコーリーの妻であるエリザベス・マッコーリーのお気に入りの場所でした。

ここには囚人によって掘られた「ミセス・マッコーリーズ・チェア」と呼ばれる石の椅子があります。

 

ミセス・マッコーリーズ・チェア

ミセス・マッコーリーズ・ポイントは、シドニー王立植物園の近くの半島の先にあります。

観光客に人気のフォトスポットなので、この時もたくさんの人がオペラハウスをバックに写真を撮っていました。

 

ミセス・マッコーリーズ・チェア

ミセス・マッコーリーズ・ポイントからの眺めの特徴は、オペラハウスとシドニーのもうひとつのシンボルであるハーバーブリッジが並んで見えることです。

まさにシドニーを象徴する風景が見られることが何よりのおすすめ理由です。ポートジャクソン湾に浮かぶ船も優雅な雰囲気ですね。

この場所からの眺めは「昼間」、特にオペラハウスに対して順光になる「午前中」がおすすめです!

 


ミセス・マッコーリーズ・ポイントは、オペラハウスから王立植物園に入って湾沿いに進み、「ユーロンズ・ゲート」という門を通った先にあります。

 

シドニー・コーヴ・パッセンジャー・ターミナル (朝)

シドニーコーヴパッセンジャーターミナル

「シドニー・コーヴ・パッセンジャー・ターミナル」(Sydney Cove Passenger Terminal) は朝のオペラハウスを眺めるのにオススメの場所です。

シドニー・コーヴ・パッセンジャー・ターミナルは、サーキュラー・キーという海沿のエリアにある乗船場で、OPT (Overseas Passenger Terminal) とも呼ばれます。

3階建ての建物になっており、それぞれの階で違った角度からの風景を見ることができるのが特徴です。

ここから見えるのはオペラハウスと朝日の共演です。そのため、夜明け前の時間帯からスタンバイする必要があります。

 

シドニーオペラハウス

朝6時。まだ眠たい目をこすりながらホテルを出て、シドニー・コーヴ・パッセンジャー・ターミナルへ向かいました。

少し待っていると、オペラハウスの後ろの地平線がオレンジ色に明るくなってきました。海にもオレンジ色が反射して幻想的な雰囲気。

周囲が明るくなるにつれて、その中に浮かび上がるオペラハウスのシルエットもはっきり見えるようになってきました。

 

シドニーオペラハウスと朝日

6時40分、ついに朝日が昇り始めました。ちょうどオペラハウスの脇に朝日が見えます (オペラハウスが近いので少し移動すれば朝日との位置は調整できます)。

眩しいほどの朝日と海に反射する光の筋、そしてオペラハウスのシルエットは神々しいまでの美しさです。

早起きした甲斐がありました。

 

シドニー・コーヴ・パッセンジャー・ターミナルは、サーキュラー・キーから海沿いをハーバーブリッジのある方へ少し歩いた場所にあります。

 

ミルソンズ・ポイント (夜)

ミルソンズポイント

最後にご紹介するのは夜のオペラハウスが美しく見えるポイントです。それは、「ミルソンズ・ポイント」という場所。

ミルソンズ・ポイントは、オペラハウスのある場所からハーバーブリッジを渡った湾の反対側にあります。

 

ミルソンズポイント

ミルソンズ・ポイントからは、オペラハウスとハーバーブリッジ、そしてシドニーの高層ビルが作る夜景を一度に見ることができるんです!

この風景はシドニーの夜景の中でも一番のお気に入りです。とても都会的な雰囲気ですが、夜のミルソンズ・ポイントは静かでなんだか客観的に大都会を見ている気分です。

※治安の悪い場所ではありませんが、夜歩きの際は注意してください。

 

シドニーオペラハウスの夜景

ミルソンズ・ポイントへ向かう時に歩いてハーバーブリッジを渡ると、橋の上からもオペラハウスやシドニーの夜景が綺麗に見えます。

暗い海の上に浮かび上がったオペラハウスは他にはない存在感ですね。

ミルソンズ・ポイントはハーバーブリッジの脇の湾に面した場所です。ルナ・パークというテーマパークの入口の門 (怖い顔の形をしています) が目印です。