今回は遂にギリシャ旅行のクライマックス。パルテノン神殿がある『アクロポリス』をご紹介します!
言わずと知れたギリシャで最も人気の観光スポットと言って間違いないでしょう。ギリシャに来たからには、アクロポリスを訪れないわけにはいきません!
アクロポリスとは
『アクロポリス』とは「高い場所にある都市」を意味する、古代ギリシャの都市国家 (ポリス) の中心地です。
ギリシャにはいくつものアクロポリスがありますが、その中でも最も有名なのがアテネにある「アテナイのアクロポリス」です。
紀元前6世紀にアテネの守護神である女神アテナを祀る神殿が建てられて以来、2,500年以上もこの場所に存在している遺跡です。
特に有名なのが、「パルテノン神殿」。歴史の教科書にも必ず出てくる超有名な神殿ですね。アクロポリスにはその他にもたくさんの見どころがあります。
アクロポリスへの行き方
アクロポリスへは地下鉄のアクロポリ駅またはモナスティラキ駅が最寄り駅です。僕のホテルはシンタグマ駅の近くでしたが、そこからでも十分歩いて行けます。
モナスティラキ駅の方からは南に向かって歩き、ローマン・アゴラのあたりを通って丘の上を目指します。
ローマン・アゴラの風の塔の後ろにアクロポリスが見えています。この日もよく晴れて、雲ひとつない青空。
さらに住宅街を抜けてアクロポリスの方へ進みます。細い迷路のような路地が続きますが、常に丘の上にアクロポリスが見えているのでそれを目印に進みます。
途中にはお土産を売る店もいくつかありました。大きなギリシャ国旗がいい雰囲気です。
アテネが見渡せる展望台
アクロポリスの入り口の手前には「アリオス・パゴス」という見晴らしの良い展望台があります。
展望台と行っても岩場に登れるようになっているだけですが… 。しかし、ここからの眺めは絶景です。
アテネの街が一望でき、後ろを見れば アクロポリスが見えます。
お得なチケットの購入方法
ますは入り口の近くにあるチケット売り場でチケットを購入。チケットは20ユーロ (約2,400円)。
古代アゴラやローマン・アゴラ、ゼウス神殿などとの共通チケットは30ユーロ(約3,600円) なので、同じ日に何ヶ所か行く場合は共通チケットがお得です。
そんなアクロポリスのチケットを安く購入する方法があります。それは「Tigets」のホームページ (日本語対応) で事前予約する方法です。
事前にチケットを購入し、スマホの画面でEチケットすれば入場できるので、チケット売り場に並ぶ必要もありません!
アクロポリスの敷地の中へ
チケットを購入したら、いよいよアクロポリスの中へ入って行きます。入り口付近には岩と同化した猫が。なんとも気持ち良さそうです。
入り口のすぐ右側にあるのが「ヘロディス・アッティコス音楽堂」です。2世紀に作られた音楽堂で、1950年に一度改修され、現在もイベント会場として使用されています。
続いて「ブーレの門」を通りアクロポリスの中へ。
アクロポリスの入り口「プロピュライア」
ブーレの門を通ると、次にもう一つの門である「プロピュライア」が待っています。門へ向かって階段を登っていきます。午前中でも結構混雑していました。
ここからは見晴らしが良く、アテネの街を遠くまで見渡すことができます。
階段を登っていく途中で右側に見えるのが「アテナ・ニケ神殿」です。オリンポス十二神の1神であるアテナと勝利の女神ニケを祀った神殿です。
>>参考記事:『オリュンポス十二神』とは?5分で分かるギリシャ神話の常識
階段の上にあるプロピュライアをくぐっていよいよアクロポリスの中へ。歴史を感じさせるその門は、特別な場所にふさわしい荘厳さです。
プロピュライアはパルテノン神殿を模して作られており、ドーリア式の柱や天井部分はパルテノン神殿とよく似た形です。
アクロポリスの中に入ると、そこはまさに遺跡といった雰囲気。この時点で既にパルテノン神殿も見えていますが、もったいぶって他の場所から見ていきます。
アテナを祀っていた「エレクティオン」
次に向かったのは「エレクティオン」という神殿。紀元前5世紀に作られたイオニア式の神殿で、かつてはアテナの像が祀られていました。
神殿の裏にある「聖なるオリーブの木」はアテナがポセイドンとアテナイの守護神の座を巡って争った際に、その槍で岩を砕いた場所から発芽したものと言われています。
エレクティオンで有名なのは少女の形をした6体の柱像がある「カリアティードの玄関」。それぞれの像の高さは2.3mあります。とても繊細な美しい作りです。
ここにあるのはレプリカで、オリジナルは先日アクロポリス博物館で見たものです。また、6体のうち1体は大英博物館にあるそうです。(大英博物館にも行ったことがありますが、覚えてないなぁ…)
今回はここまで。次回はいよいよ「パルテノン神殿」をご紹介します!