今回は『グランドキャニオン国立公園』を訪れます。ここ数年ずっと行きたいと思っていた場所で、今回のアメリカ旅行の一番の目的地でもありました。
その景色は想像していた以上の雄大さで、まさに絶景でした。
前半となる今回はブライト・エンジェル・ロッジ、そしてマーサ・ポイントという2つのポイントからの景色をご紹介します。
グランドキャニオンについて
グランドキャニオンは、アメリカのアリゾナ州にある峡谷で、コロラド川の流れによって浸食されて出来た地形です。
谷の深さは平均で約1200mm、最深部は1800mにもなります。
また、長さは446kmと、東京と大阪間よりも長いんです!そんな巨大なスケールの大自然は、まさにアメリカならではです。
グランドキャニオンは、1919年にアメリカの国立公園に指定され、1979年にはユネスコの世界遺産にも登録されました。
ラスベガスを出発してから約5時間 (途中でセリグマンにも寄りましたが) 、荒野を走っていたバスは高い木々が立つエリアに入ってきました。
一気に雰囲気が変わり、グランドキャニオンが近づいてきたことを感じます。そしてバスは最初のポイントに到着しました。
グランドキャニオンへの行き方は下記の記事でご紹介しています↓
ブライト・エンジェル・ロッジと展望台
駐車場の先にあるのが「ブライト・エンジェル・ロッジ」。
このロッジはグランドキャニオン国立公園のサウス・リム(南側の縁)にあるロッジで、ラスベガス方面から来ると一番近いポイントの一つです。
ロッジのすぐ向こうに崖があるはずなのですが、ロッジの手前からはまだ何も見えません。それが逆にドキドキします。早速、ロッジを通って向こう側へ。
ロッジを出るとすぐに壮大な景色が目の前に飛び込んできます!幾重にも重なった地層で出来た崖が遥か遠くまで続き、左右にも見渡す限りの渓谷が広がっています。
なんというスケールでしょうか。空はとっても綺麗に晴れわたり、澄んだ青が広がります。
崖沿いに座ってしばらく景色を眺めていました。ずっと夢見ていた景色が実際に目の前に広がります。
この時は本当に感動しました。涙が出そうになるくらい感動する景色はなかなかありません。
グランドキャニオンの景色に感動していた時、ふと横を見ると小さなリスも同じくグランドキャニオンの絶景を眺めていました。めちゃくちゃ可愛い顔をしています。
グランドキャニオンにはリスがたくさんいて、崖沿いを走り回っている姿をよく見かけます。
グランドキャニオンに泊まれるエル・トバー・ホテル
崖沿いには遊歩道が続いていて、絶景を見ながら散歩することができます。
ブライト・エンジェル・ロッジから少し行くと、「エル・トバー・ホテル」というホテルがあります。
崖のすぐそばにあり、グランドキャニオンの壮大な景色がいつでも見られます。
その近くにはネイティブアメリカンであるホピ族の建築様式で作られた「ホピハウス」という石造りの建物があります。
こちらは建築家のメアリー・コルターによって設計され、1905年に作られました。売店として利用されており、お土産などが売られています。
No.1のパノラマ『マーサ・ポイント』
しばらく絶景を楽しんだ後、一旦バスに戻り、次なるポイントへ。やってきたのは「マーサ・ポイント」。
マーサポイントは、グランドキャニオンの中でも随一の眺めの良さで有名なポイントです。
入り口にはグランドキャニオン国立公園の看板があります。しかし、記念撮影は後にして、まずは絶景を見に行きましょう。
そこから整備された歩道を通って少し歩きます。駐車場からはそれほど遠くはないので、数分でマーサ・ポイントに到着します。
そこに生えた木々によって崖の向こうの景色が隠され、ポイントに着くまで全貌を見ることはできません。それがまたワクワクを倍増させます。
マーサ・ポイントの展望台
マーサ・ポイントでは、崖の少し突き出たところが展望台になっています。その向こうにはこれまた壮大な景色が広がっています。
ゴツゴツした岩の周りを囲むように作られた展望台にはたくさんの人が集まっていました。さすがグランドキャニオン随一の人気ポイントです。
景色は険しいですが、近くまで車で来ることができ、そこからの道も平坦なので犬を一緒に連れてきている方もたくさんいました。
彼らは景色よりも新しく出会った友達に興味津々です。
マーサ・ポイントからの眺め
展望台からの景色がこちら!ブライト・エンジェル・ロッジ付近よりもさらに壮大なパノラマです。これぞグランドキャニオン、という眺めです。
景色のスケールが大きすぎて、なんだか現実離れした心地です。
写真や映像では何度も見たことがありましたが、やっぱり実際に来ると全然違いますね。青い空と赤茶色のコントラストがとても美しいです。
眼下にはとてつもない時間をかけて出来た不思議な地層を見ることができます。
赤い大地の下にはコロラド川の流れによって削られて出来た崖が広がります。水が流れた跡のような線も見えます。
グランドキャニオンのある場所は、約7000万年前に隆起した大地が4000万年ほど前からコロラド川によって浸食され、200万年ほど前には現在のような姿になったと言われています。
ここからは地層が重なった大地を間近に見ることができるので、地層マニアの方ならずとも見入ってしまうはず。
一番古い地層は約20億年前のものだそうです!そのスケールと言い、形成されるまでの年月と言い、何もかもが桁違いです。自然はすごい…。
実際にグランドキャニオンに行ってみたくなった方は、こちらの記事で行き方を紹介していますので、参考にしてください↓
ラスベガスからグランドキャニオンを訪れるオプショナルツアーは「VELTRA」のホームページで検索できます!
次回はグランドキャニオンの後編です。今回紹介したポイントとは少し景色の異なる「デザート・ビュー・ポイント」をご紹介します。