今回はエアーズロックを含む「ウルル・カタジュタ国立公園」の旅行記の第2回。アボリジニの聖地『カタジュタ』(マウント・オルガ) を訪れます。
カタジュタでは「ウォルパ渓谷」と呼ばれる巨大な岩山の間にできた渓谷を散策しました。
カタジュタ (マウント・オルガ) とは
「カタジュタ」は、オーストラリアの中央部にある巨大な岩山です。エアーズロック (ウルル) と同じく先住民アボリジニの聖地であり、神聖な土地として崇められています。
カタジュタは「ウルル・カタジュタ国立公園」の一部として世界遺産にも登録されています。
エアーズロックからは約50kmとやや離れていますが、広大なオーストラリアから見れば隣同士のようなもので、エアーズロックとセットで訪れるのが定番となっています。
「マウント・オルガ (オルガ山)」という名前で呼ばれることもありますが、「オルガ」というのはドイツの王妃にちなんで名付けられたそうです。
ウォルパ渓谷を散策
カタジュタ観光の定番が、岩山の間にできた「ウォルパ渓谷」という場所を散策するコースです。
カタジュタの麓にある駐車場で車を降り、そこから歩いてウォルパ渓谷へ向かいます。
カタジュタの周りは木や草に囲まれていますが、その中にもゴツゴツとした大きな岩が転がっていたりします。
昼間は日差しが強く、僕が訪れた冬 (8月) でも暑いくらいでした。必ず水を持って行くようにしましょう。
夏は40℃以上になることもあるそうなので、かなり過酷だと思います。
遠くから見ていても大きかったですが、カタジュタが近づくとその大きさがより伝わってきます。
それもそのはず。カタジュタの高さは546m (海抜は1066m) で、エアーズロックよりもさらに200mほど高いんです。
左右を巨大な岩に挟まれたその場所は自然の迫力と神秘さを感じられます。なんだか別の惑星の地表のようにも見えます。
ウォルパ渓谷の地面はデコボコした岩なので、なかなか歩きにくいです。足をくじいたりしないように注意しましょう。必ず歩きやすい履き慣れた靴を履いてください。
ウォルパ渓谷を歩きながら隣にそびえ立つ岩山をみると、所々に大小様々な穴が空いているのが見えます。
ウォルパ渓谷にも明らかに上から落ちてきたと思われる巨大な岩が転がっています。
ここまで大きな岩が落ちてくることは稀だと思いますが、渓谷の端 (岩山の側) を歩くときは注意してください。
ウォルパ渓谷の一番奥までやってきました。片道だいたい20分くらいでした。
途中で引き返すこともできるので、体力に自身がない人でも自分のペースで散策できます。
歩いてきた方を見ると、岩山に挟まれた渓谷とその向こうに広がる空と大地が見えます。少し陽が傾くと巨大な岩山に光が遮られて渓谷は影に入ります。
ここからまた20分ほどかけて今来た道を戻ります。
カタジュタの全景
ウォルパ渓谷では間近にそびえ立つ巨大な岩山の迫力を感じることができましたが、カタジュタの全景を見る場合は少し離れた場所から眺めると良いです。
カタジュタの周りにある散策道は、周りに高い木もなくて、カタジュタの全景を見るのに最適です。
上の散策道から見たカタジュタの全景がこちら。巨大な岩山に切れ目を入れたように隙間 (渓谷) ができているのが見えます。あの間を歩いていたんですね。
カタジュタへの行き方
エアーズロックリゾートからカタジュタまでは約50km、車で約40分の距離です。もちろん歩いて行くのは無理なので、以下のいずれかの方法で行くことができます。
ツアーに参加する
効率よく移動することを考えると、ツアーに参加するのが一番オススメです。
エアーズロック観光やカタジュタ観光は「AAT Kings」という旅行者が催行しています。日本人スタッフによる日本語のツアーもあるので、英語が苦手な人でも安心です!
ツアーの場合はウルル・カタジュタ公園の入場チケットが含まれている場合がほとんどです。
カタジュタを訪れるツアーは海外オプショナルツアーの「VELTRA」で検索・予約できます。
>>海外オプショナルツアーの「VELTRA」
バス (ホップオン・ホップオフ)
「ホップオン・ホップオフ」(HOP ON HOP OFF) は、エアーズロックリゾートとエアーズロックやカタジュタを回る有料のバスです。
エアーズロックリゾートの各ホテルの近くにあるバス停から乗車することができます。料金は下記の通り。
- ウルル往復:49ドル
- カタジュタ往復:95ドル
- 1日パス:120ドル
- 2日パス:160ドル
- 3日パス:210ドル
※ウルル・カタジュタ国立公園の入場料は含まれていません。
料金が結構高いので、いっそのことツアーに参加してしまった方が安かったり、時間も効率的に使えるかもしれません。
バスの運行スケジュールは時期によって異なります。詳しくはホームページをご覧ください。
レンタカー
自分で車を運転したい人は、エアーズロック空港でレンタカーを借りることができます。カタジュタの周りにはいくつか駐車場があり、ウォルパ渓谷の手前にも駐車場があります。
なお、ウルル・カタジュタ公園へ入るには自分でチケットを購入する必要があります。
レンタカーを借りる人は、事前予約と国際免許証を取得しておくのをお忘れなく。海外レンタカーは楽天トラベルで検索・予約できます。
次回は日没の日の出の時間帯に見られる幻想的なエアーズロックをご紹介します。