今回も前回に引き続き、アメリカのアリゾナ州にある絶景スポット「アンテロープキャニオン」をご紹介します。
この記事では『ロウアー・アンテロープキャニオン』を訪れます。前回訪れた「アッパー・アンテロープキャニオン」よりも高低差があり、まるで映画の主人公になって秘境を冒険しているような気分を味わえる場所です!
『アッパー・アンテロープキャニオン』の記事は、こちらからどうぞ↓
>>参考記事:『アッパー・アンテロープキャニオン』の幻想的な世界
ロウアー・アンテロープキャニオンに到着
1泊2日のグランドサークルツアーの最後の目的地『ロウアー・アンテロープキャニオン』にやって来ました。
旗を見ても分かりますが、なんだか風が強くなってきました。
ビジターセンターに入るとたくさんの人が待っていました。すると悪天候の為、本日のツアーが中止になるとの噂が聞こえてきました!
ここまで来て見れないのか…と、一瞬落ち込みましたが、僕たちが最後の組になるとのこと!
そうしてナバホ族のガイドの方と一緒になんとかツアーに出発。ビジターセンターからは歩いてロウアー・アンテロープキャニオンの入口に向かいました。
アンテロープキャニオンへの行き方はこちらの記事をご覧ください↓
>>アンテロープキャニオンへの行き方、おすすめの時期や時間帯
階段を下って渓谷の中へ
「ロウアー・アンテロープキャニオン」特徴のひとつは「高低差」です。渓谷の入口から早速下に向かって20mほどの階段になっています。
渓谷に入った後もハシゴを登ったり、段差を越えたりしながら進んでいきます。なんだか秘境を冒険しているような気分が味わえます。
左右から迫り来る岩の間を抜けて進んでいくので、ちょっとしたアドベンチャー感覚を味わうことができるのがロウアー・アンテロープキャニオンの魅力の一つです。
砂岩の美しい模様は「アッパー」以上!?
ロウアー・アンテロープキャニオンの中は、アッパーと同じく、美しい模様の砂岩に囲まれた空間が広がっています。
ロウアー・アンテロープキャニオンは、アッパーに比べて、光が多く入り、比較的明るいように感じました。その為、ロウアーでは美しい砂岩の模様がより鮮明に見えます。
一方のアッパーは頭上からもれる光の筋を楽しむようなイメージです。
カメラを岩の壁に近づけて撮影すると、不思議な光景を映すことができることも。
目の錯覚で岩の壁が地面のように見えます。まるで別の惑星の山のような光景。
アンテロープキャニオンで綺麗な写真を撮るコツはこちらの記事でご紹介しています↓
>>アンテロープキャニオンで綺麗な写真を撮る3つのコツ
砂岩に見える長い歴史
ロウアー・アンテロープキャニオンでは、砂岩のしま模様以外にも色々な見所がありました。こちらには何かの化石のようなものが埋まっています。
長い年月をかけて形成されたアンテロープキャニオンの地層には、たくさんの発見があります。
こちらの岩は下がえぐられて、アンバランスな形になっています。さらに岩に亀裂が入りっています。
アンテロープキャニオンは、こうして侵食を繰り返し、その形を変え続けています。
こちらは雨が伝ってできた白い模様のついた岩。
普段は乾燥した気候のアンテロープキャニオンですが、雨季 (7〜9月) になり雨が降ると、たくさんの水が渓谷内に流れ込みます。
過去には鉄砲水で観光客の命が奪われたこともあるそうです。現在は雨の危険性がある日は渓谷に入れないようになっています。
この岩は何に見えるでしょう?
こちらの写真に写っている岩には動物の肉球のような模様が浮かんでいます。こちらも自然についた雨の跡だそうです。
ロウアー・アンテロープキャニオンでも有名なポイントの一つがこちら。この岩は「女性の上半身」に見えると言われています。
右を向いて髪をなびかせている女性のシルエットのように見えますよね。まさに自然が作り出した彫刻です。
左の岩には窓が開いていて不思議な形をしています。
こちらの岩には「男性の顔」が浮かび上がっているように見えます。上から当たる光の影が、目や顔の輪郭を浮かび上がらせています。
ファンタジー映画だと絶対襲いかかってくるタイプのやつ…。
頭上を見上げると、岩の裂け目が「タツノオトシゴ」のそっくりの形になっていました。
1時間ほどの道のりを歩いて、出口に出てきました。出口はこんな岩の裂け目になっています。この下にあんなに美しい世界があるなんて想像できませんね。
実際にアンテロープキャニオンが発見されたのは1931年と、割と最近になってからなんです。
アンテロープキャニオンの後はレイク・パウエルへ
グランドサークルツアーの最後の目的地アンテロープキャニオンを後にし、再びラスベガスへ4時間半かけて戻ります。
と、その前にペイジの街の近くにあるグレンキャニオン・ダムでトイレ休憩。
グレンキャニオン・ダムはコロラド川に作られたダムで、「レイク・パウエル (パウエル湖)」という巨大な湖を作っています。
レイク・パウエルの貯水量は最大で約400億トン。
ちなみに日本のすべてのダムの貯水量を足しても250億トン。琵琶湖の水量が約280億トン。
これを考えると、とんでもない規模の大きさであることが分かりますね。
ロウアー・アンテロープキャニオンとレイク・パウエルは、ラスベガスから車で約4時間半のペイジという街の近くにあります。
少し遠いように感じますが、この美しさを見れば、絶対後悔しないと思います!
アンテロープキャニオンへの行き方はこちらの記事を参考にしてください↓
アンテロープキャニオンを訪れるオプショナルツアーは「VELTRA」のホームページで検索出来ます!
次回はアンテロープキャニオンで綺麗な写真を撮るコツを教えます!