フランス西部のサン・マロ湾に浮かぶ世界遺産『モン・サン=ミッシェル』(Mont Saint-Michel)。
今回は島内の街並みとモン・サン=ミッシェル名物のふわふわオムレツをご紹介します!あまり良い評判を聞きませんが、実際のところお味はどうなのでしょうか…!?
モン・サン=ミッシェルに到着

パリを出発してから約5時間。遂に憧れのモン・サン=ミッシェルが見えてきました。手前には牧草地が広がり、羊や牛がのんびりと草を食べる姿が可愛いです。

バスはモン・サン=ミッシェルから3kmほど離れた駐車場に到着。この辺りにはホテルやレストランなどが並んでいます。
カラフルな牛が迎えてくれるこちらのお店は「Les Galaries du Mont Saint-Michel」というお土産屋さんです。
大きなお店で品揃えも良いですが、お土産を持って島内を歩くのは荷物になるので帰りまで待ちましょう。
シャトルバスでモン・サン=ミッシェルへ

モン・サン=ミッシェルへ行くには、「パッスール」と呼ばれる無料のシャトルバスに乗って「パセレル橋」を渡ります。
パセレル橋は、以前あった土堤の道路に代わって2014年に完成した立派な橋です。
シャトルバスは朝7:30から深夜12:00まで運行しており、ツーリスト・インフォメーション・センターの横から約12分でモン・サン=ミッシェルに到着します。
シャトルバスの他には、馬車に乗って行くこともできます。ただし、こちらは有料です。
また、モン・サン=ミッシェルまで歩いて行くこともできますが、徒歩だと40分ほどかかります。

シャトルバスに乗っているとどんどん近づいてくるモン・サン=ミッシェルに興奮が止まりません。バスを降りるとモン・サン=ミッシェルはもう目の前です!

ここからは歩いて島内へ向かいます。赤い旗が立っている場所の少し左に島内へ入る門があります。

門の近くまで来ると切り立った崖とそれに沿って立つ修道院の姿がはっきりと見えてきます。
名物のオムレツが食べられるレストラン

島の入り口にある重厚な門をくぐってすぐの場所には「ラ・メール・プラール」(La Mère Poulard) という有名なレストランがあります。
1888年にアネット・プラール (プラールおばさん) がモン・サン=ミッシェルを訪れる巡礼者の為に開業した宿がレストランの始まりでした。
そこでプラールおばさんが提供を始めたのが、今やモン・サン=ミッシェルの名物になっているふわふわのオムレツです。
ふわふわオムレツを食べられるレストランは、モン・サン=ミッシェルにいくつかありますが、元祖の味を体験したい方はこちらへどうぞ!

人と違うものを選びたがるひねくれ者の僕は、敢えてラ・メール・プラールではなく「ラ・コンフィアンス」(La Confiance) というレストランをチョイス。
店員さんがとてもフレンドリーで優しかったです。

ラ・コンフィアンスはバーとしても利用されるので、お酒の種類も豊富。

僕は「シードル」(リンゴのお酒) を注文。モン・サン=ミッシェルに来る途中で立ち寄った「ブブロン村※」でも作られているノルマンディー地方の名物です。
イギリスに留学した時によく飲んでいたペアサイダー(洋梨のお酒)を思い出します。
※参考記事:『ブブロン村』フランスで最も美しい街

前菜のパテ。

そして、メインのふわふわオムレツです!冒頭でも書いたように色々なところでレビューを見るとあまり良い評判を聞きませんが、実際食べてみると…うん、まぁ、何ともコメントしづらい。
全然マズくはないんです。ただ、味が薄いんです。つまり物足りない。これはどのレストランで食べても同じようですね。
元祖ふわふわオムレツのラ・メール・プラールを含め、モン・サン=ミッシェルのオムレツの特徴なようです。
しかし、食感はとても良いです。どうやって作っているのかは分かりませんが、是非教えて欲しいところです。味付けを自分ですれば美味しいオムレツができそうな気がします。
今回ふわふわオムレツをいただいたレストラン「ラ・コンフィアンス」はモン・サン=ミッシェル島内の入り口から100mほどの場所にあります。
日本でもこのオムレツが食べられる!
ちなみに、最初に紹介したモン・サン=ミッシェルのふわふわオムレツ発祥のお店「ラ・メール・プラール」は日本にもあるんです。場所は東京の有楽町。
まだ行ったことはありませんが、口コミによると、モン・サン=ミッシェルで食べられる「あの薄味」が忠実に再現されているそうです!
予備知識なしに普通のフレンチレストランだと思って行くと「味が薄くて物足りない…」となりそうですが、モン・サン=ミッシェルに行ったことがある人はその時のことを思い出すでしょうし、そういうものだと思って行けば「これが噂の味か!」と思っていただけるのではないでしょうか。
以前は横浜や名古屋にもあったそうですが、近年、相次いで閉店。やっぱり日本人にこの薄味は物足りなかったのでしょうか…。
興味のある方は、ぜひ「ラ・メール・プラール東京店」に足を運んでみてください!
次回はモン・サン=ミッシェルのハイライトである修道院の内部をご紹介します!