スペイン旅行記の最後に、スペインの基本情報をまとめます。
気温や治安、Wi-Fi事情など、旅行者が必ず知っておきたい内容です。今後スペインへ行く方の参考になれば幸いです。
時差
日本からの時差は-8時間。
春から秋にかけてはサマータイムが実施され、時差が-7時間になります。サマータイムの開始日、終了日は年によって変わるのでご注意ください。
気候
マドリードなどの中央部は内陸性気候で、夏は暑く、冬は寒いです。年間を通して東京と同じくらいの平均気温です。夏は雨が少なくなります。
バルセロナのあるカタルーニャ地方や、南部のアンダルシア地方は地中海性気候で、マドリードよりも年間を通して暖かい(夏は暑い)です。
僕はゴールデンウィークに行きましたが、観光にはちょうど良い気温でした。マドリードは曇っていたせいもあり、日本より少し肌寒く、バルセロナは晴天だったので暖かかったです。
言語
スペイン語
一般的に「スペイン語」と呼ばれるのは、首都マドリードなどで話されている「カスティーリャ語」。
一方、バルセロナなどのカタルーニャ地方では「カタルーニャ語」が話されます。
ホテルや観光地では英語もだいたい通じました。タクシーの運転手さんは英語が分からない方が多かったです(目的地を伝えるだけなら不要ですが)。
通貨
ユーロ(EUR)
1EUR≒122円(2018年6月現在)
ユーロより細かいセントも用いられ、100セント=1ユーロとなっています。よく使うのは10ユーロ紙幣、1ユーロコインです。特に1ユーロコインはチップとしてよく使うので、たくさん持っておくと良いでしょう。
主要通貨なので、どの両替所でも取り扱っていると思います。日本で両替しても現地で両替しても、それほどレートは変わらないと思いますが、いずれにせよ手数料が結構高い (ユーロに限った話ではないですが)。
オススメは現地でクレジットカードを使ってキャッシングする方法。色々比べた結果これが一番お得だと思います。
ATMにクレジットカードを入れて、普通にお金を引き出すだけ。金利も支払いまでの1ヵ月分くらいだけなので、たかが知れています。
クレジットカードは主要ブランド (Visa, Mastercard, American Expressなど) であればほとんどのお店やレストランで使えます。ただし、ICチップが付いていないカード(昔のアメックスなど)は使えない場合がありますので、ご注意ください。
海外旅行に行く際は1〜2枚クレジットカードを持っていくことをお勧めします。海外旅行保険付きのものであればより安心です!
物価
物価はだいたい日本と同じくらいの感覚でした。もちろん、円とユーロのレートに左右されますが。
外食は日本より少し高く、タクシーの料金は日本より少し安いという印象です。
チップ
スペインではチップの習慣があります。
ファストフード店などでは不要ですが、中級以上のレストランやホテル、タクシーなどではチップを渡した方が良いでしょう。
支払い額の10%程度が目安。チップ用の小銭を常にポケットに入れておくと、すぐに渡せてスマートです。
レストランではお会計をした後に、テーブルにチップを残します。クレジットカードで支払う場合は、サインするときにチップの額を書きます。
ビザ
90日以内の滞在で、観光目的の場合は不要です。
ちなみに、フランスやドイツなどのシェンゲン協定加盟国を経由してスペインに行く場合、加盟国間は国内線扱いになるので、入国審査は経由地で行うことになります。
交通機関
マドリードやバルセロナでは地下鉄での移動が便利です。主要な観光地へはだいたい地下鉄で移動できるでしょう。
路線もたくさんあるので、路線図を携帯にダウンロードしておくと良いと思います。
地下鉄の駅から離れた場所への移動や、深夜の移動はタクシーを使うのがオススメ。日本よりは料金もお手頃です。
ドライバーさんは英語が話せない方が多いですが、みなさん親切でした。支払い時にチップをわたすのをお忘れなく。
治安
スペインは治安が悪いと言う話をよく聞きますが、十分注意すれば安心して旅行できる国です。
ただし、スリや置き引きには気をつけて下さい。特に人が多い観光地では注意が必要です。
地下鉄では荷物を自分の前にしっかりと持ち、疲れていても居眠りは我慢して下さいね。
バッグはチャック付きで斜め掛けのものがオススメ。レストランなどでも常に見える場所に置いて下さい。席に荷物を置いてトイレに行くのは論外です。
また、夜遅い時間の外出は極力避けた方が良いでしょう。特に女性の一人歩きや、人気のない路地はやめましょう。
マドリードではラバピエス周辺、バルセロナではラバル地区が治安が悪いと言われています。
トイレ事情
スペインでは公衆トイレはあまりありません。また、日本のようにコンビニでトイレを借りるなんてことも出来ません。なので、ホテルやレストランで行っておくと良いでしょう。
駅のトイレや公衆トイレは有料で、50セント程度を払って入る必要があります。急にトイレに行きたくなった場合はカフェを利用するのも手です。
トイレだけ使うわけにはいかないので、コーヒーを1杯注文してから使いましょう。
トイレはスペイン語で「Aseo」「Servicio」または「Lavabo」と言います。男女の表記は、男性が「Caballeros」、女性が「Damas」または「Senoras」。
カタルーニャでは男性が「Homes」、女性が「Dones」となります。
コンセント・電圧
コンセントの形はCタイプ。丸い差し込み口が2つ並んでいる形です。
C型への変換プラグもありますが、これから色んな国に行く可能性がある方は様々な国に対応できる変換プラグがお勧めです。僕もどの国へ行く時も持っていきます。
電圧は220V。日本は100Vですが、最近の電化製品は100V-240Vに対応しているものが多いので、表示を確認してみて下さい。
携帯やパソコンは大体対応していると思います。反対にドライヤーは対応していない場合が多いです。
220Vに対応していない製品を持っていく場合は、変圧器が必要になります。
水
スペインの水道水は硬水です。飲めなくはないですが、美味しくはありません。ミネラルウォーターを買って飲むことをお勧めします。
水はスペイン語で「Agua」。炭酸入りの「con gas」と炭酸なしの「sin gas」があります。
電話
・日本からスペインへかける場合
スペインの国番号は「34」です。
(固定電話から)
001-010-34-相手の電話番号※
最初の001はKDDIの場合。
NTTを使用する場合は0033です。
(携帯・スマートフォンから)
+34-相手の電話番号※
※相手の電話番号が0から始まる場合は0を省略して発信
「+」の表示方法は機種によって異なりますが、スマホの場合は「0」長押しの場合が多いです。
・スペインから日本にかける場合
001-81-相手の電話番号(最初の0は省略)
Wi-Fi
空港や多くのホテルではWi-Fiが使えます。バルセロナでは街中に「Barcelona Wi-Fi」という無料でWi-Fiを使える場所が多くありました。
サグラダファミリアやグエル公園などの観光地にもあり、わざわざカフェ入らなくても使えるので便利でした。
Wi-Fiスポットがある場所は下記のホームページで確認できます(2018年現在で市内に632ヶ所)。
http://ajuntament.barcelona.cat/barcelonawifi/en/
街歩きをする為に地図を見ながら歩きたい、という方は定額制のWi-Fiルーターをレンタルしていくと便利です。携帯会社の海外パケ放題よりも割安になります。