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エアーズロックへの行き方。現地での移動やホテル事情も解説

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今回はオーストラリアにある世界遺産『エアーズロック』(別名:ウルル) への行き方をご紹介します。

エアーズロックはオーストラリアの中央部にあり、シドニーやケアンズといった主要都市とはかなり離れています。

エアーズロックへ行くにはどうすればいいのか、現地での移動方法やホテル、必要な日数やおすすめの時期なども解説します!

エアーズロック (ウルル) とは

エアーズロックのサンセットツアー

「エアーズロック」(Ayers Rock) は、オーストラリアの中央部にある世界最大級の一枚岩です (世界最大は同じくオーストラリアのマウント・オーガスタス)。

最近は先住民族アボリジニの言葉である「ウルル」(Uluru) の名前で呼ばれることも多いです。

高さは335m (標高は863m)、周囲は9.4kmにもなり、間近で見るその姿は写真では伝えきれない雄大さでした。

 

エアーズロックのサンセット

特に朝日が登る時間帯や夕日が沈む時間帯のエアーズロックは非常に美しく、時間とともに色が変化する光景はとても幻想的です。

エアーズロックは50kmほど離れた場所にある岩山「カタジュタ」と共に、「ウルル・カタジュタ国立公園」として1987年にユネスコの世界遺産にも登録されました。

当時は自然遺産としての登録でしたが、アボリジニの文化的側面から1994年に文化遺産としても登録され、現在は世界に39件しかない複合遺産のひとつになっています。

 

エアーズロックの場所

エアーズロックはノーザンテリトリー準州の南部にあり、オーストラリアのほぼ真ん中に位置しています。

シドニーやメルボルンをはじめとするオーストラリアの主要都市は、多くが沿岸部にあるため、エアーズロックはそれらからかなり離れた場所にあります。

シドニーからは約2,500km、メルボルンやケアンズからも2,000km以上の距離があります。最も近い人口1万人以上の都市は、約450km離れたアリススプリングスです。

エアーズロックがあるオーストラリアの中央部には赤土の砂漠地帯が広がっています。

 

エアーズロックの最寄り空港

エアーズロック空港

エアーズロックの最寄り空港は、その名も「エアーズロック空港」(Ayers Rock Airport) という空港です。

空港コードは「AYQ」、ノーザンテリトリー準州における航空事業の発展に貢献したエドワード・コネランにちなんで「コネラン空港」(Connellan Airport) とも呼ばれます。

エアーズロック空港は、エアーズロックから約30kmの場所にあります。ホテルなどがある「エアーズロックリゾート」までは約8km (車で10分以内) の距離です。

エアーズロックの周辺には他の空港や駅はないので、エアーズロックを訪れる(ほぼ)全ての人がエアーズロック空港を利用します。

 

日本からオーストラリアへ

日本からエアーズロック空港への直行便はありません。そのため、いずれかの主要都市を経由する必要があります。

現在、エアーズロック空港への便が発着しているのは、以下の都市です (チャーター便は除く)。

  • シドニー★
  • メルボルン★
  • ケアンズ★
  • ブリスベン★
  • アデレード
  • ダーウィン
  • アリススプリングス

このうち日本からの直行便が就航しているのは★印を付けた4都市です (カンタス航空/ジェットスター航空)。

もちろん、乗り継ぎをすればアデレードやダーウィンを経由しても構いません。自分が行ってみたい都市と組み合わせてプランニングしてください。

行きと帰りで違う都市を経由しても良いと思います。ちなみに僕は、日本→メルボルン→エアーズロック→シドニー→日本というルートでした。

 

オーストラリアへの航空券はHISが運営する格安航空券予約サイト「Surprice」(サプライス) がおすすめです。

>>「Surprice」でオーストラリア行きの航空券を探す

 

日本からオーストラリアへの航空券と、主要都市からエアーズロックへの航空券を一括で予約することもできます。

ただし、フライトの選択肢が少なくなるのと、別々の方が割安になるパターンが多いのであまりオススメしません。

(東京⇒シドニー⇒エアーズロック⇒シドニー⇒東京のルートを全てカンタス航空で予約する場合等を除く)

 

各都市からエアーズロック空港へ

エアーズロックオーストラリアの各主要都市からは、国内線でエアーズロックの最寄り空港であるエアーズロック空港に移動します。

前述の通り主要都市からは2,000km以上も離れているので、車や電車での移動は現実的ではありません。

現在、エアーズロック空港に就航している航空会社は以下の通りです。

  • ジェットスター航空 (シドニー、メルボルン、ブリスベン)
  • カンタス航空 (シドニー、アデレード、ケアンズ、ダーウィン、アリススプリングス)
  • ヴァージン・オーストラリア (シドニー)【運休中】

基本的にジェットスター航空の方がカンタス航空よりチケットが安いのでオススメです。

『ジェットスター航空』オーストラリア国内線の搭乗記 (メルボルン〜エアーズロック)今回はメルボルンからエアーズロック (ウルル) への移動に利用した『ジェットスター・オーストラリア』の搭乗記です! ジェットスター...

 

ジェットスター航空のフライト予約はジェットスター航空の公式ホームページが便利です。日本語のホームページなので安心して予約できます。

>>ジェットスター航空の公式ホームページ

飛行機の機内からエアーズロックを見たい人は、往路は左側、復路は右側の座席を選びましょう!

 

シドニー発着ならツアーもおすすめ

オペラハウスとハーバーブリッジ

シドニー発着の場合、航空券と現地での移動、ホテル、ガイドツアーが全てセットになったオプショナルツアーを利用するのもアリです。

航空券やホテル、現地での移動を別々に予約する必要がなくなりますし、料金も分かりやすいです。

1泊2日のツアーと2泊3日のツアーがあり、旅行の日程に合わせて選ぶことができます。ホテルは複数の選択肢から希望や予算に合わせて選択できます。

シドニー発着の航空券・ホテル付きオプショナルツアーは「VELTRA」のホームページで検索・予約できます。

>>シドニー発着のエアーズロックツアー (VELTRA)icon

 

空港からエアーズロックへ

エアーズロック空港

エアーズロック空港からエアーズロックまでの移動手段は主に3つあります。

  • ツアーバス
  • シャトルバス + 有料バス
  • レンタカー

 

ツアーバス

一番おすすめなのは、エアーズロック空港発の現地ツアーに参加する方法です。

空港とホテル間の移動や、サンセット/サンライズの見学、エアーズロックの麓めぐりなどが含まれており、非常に便利です。

エアーズロック国立公園への入場チケットも含まれている場合がほとんど。

後述する有料バスは入場チケットを自分で購入する必要があったり、本数も少ないので思うように観光できなかったりします。

また、サンセット/サンライズの際には、ツアーバスしか車を停められない場所で見学できるので、より良い眺めが見られます。

海外オプショナルツアーで有名な「VELTRA」(ベルトラ) のホームページでは、様々なタイプのエアーズロックツアーを取り扱っています。僕もVELTRAの現地ツアーを利用しました。

>>「VETRA」でエアーズロックツアーを探す

 

シャトルバス + 有料バス

シャトルバス (空港〜ホテル)

エアーズロック空港からホテルのあるエアーズロックリゾートまでは無料シャトルバスを利用できます。

エアーズロックリゾートに宿泊する人は無料で利用することができ、事前の予約も不要です。

空港の外のホテル行きバス乗り場で「AAT Kings」という旅行会社のバスに乗車しましょう。

AAT Kingsはツアー客用のバスも運行しているので、乗り間違えないように注意して下さい。

ホテルからの帰りは飛行機の出発の約2時間前にエアーズロックリゾートを出発します。詳細は各ホテルのフロントで確認すると良いでしょう。

 

有料バス (ホテル〜エアーズロック)

エアーズロックリゾートからエアーズロックへは「ホップオン・ホップオフ」(HOP ON HOP OFF) という有料バスを利用します。

本数は限られていますが、日没や日の出の時間に合わせて見学ポイント行きのバスが出ています。

ホップオン・ホップオフにはエアーズロックリゾートの各ホテルの近くにあるバス停から乗車することができます。料金は下記の通り。

  • ウルル往復:49ドル
  • カタジュタ往復:95ドル
  • 1日パス:120ドル
  • 2日パス:160ドル
  • 3日パス:210ドル

※ウルル・カタジュタ国立公園の入場料は含まれていません。

料金が結構高いので、いっそのことツアーに参加してしまった方が安かったり、時間も効率的に使えるかもしれません。

バスの運行スケジュールは時期によって異なります。詳しくはホームページをご覧ください。

>>ホップオン・ホップオフのホームページ

 

レンタカー

エアーズロック空港

自分で車を運転したい人は、エアーズロック空港でレンタカーを借りることができます。サンセット/サンライズ会場や麓の近くにある駐車場に車を停めて見学しましょう。

ただし、ツアーバス専用の駐車場や見学ポイントもあり、そこへはレンタカーでは入れないので要注意です。

また、ウルル・カタジュタ国立公園の入場チケットは自分で購入する必要があります。

レンタカーを借りる人は、事前予約と国際免許証を取得しておくのをお忘れなく。レンタカーは、「楽天トラベル」のホームページで検索・予約できます。

>>海外レンタカー予約 (楽天トラベル)

 

エアーズロックのホテル

エアーズロックリゾートのホテル

エアーズロックはオーストラリア中央部の砂漠地帯にあり、周囲に大きな街はありません。では、どこに泊まるの?と思うかもしれませんが、ご心配なく。

エアーズロックから車で30分弱の場所に「エアーズロック・リゾート」という、ホテルやレストランが集まっている施設があります。

エアーズロックを訪れるほとんどの人がこのエアーズロック・リゾートに滞在します。

エアーズロックリゾート
『エアーズロックリゾート』のおすすめホテルやレストランなど今回からは、世界最大級の一枚岩「エアーズロック(ウルル)」を含む「ウルル・カタジュタ国立公園」の旅行記をお伝えします。 第1回は、...

 

エアーズロック・リゾートにあるホテルは以下の6つです。エアーズロック周辺で宿泊する場合は、基本的にこの中のいずれかのホテルに宿泊します。

  • セイルズ・イン・ザ・デザート
  • デザート・ガーデンズ・ホテル
  • エミュー・ウォーク・アパートメント
  • ザ・ロスト・キャメル・ホテル
  • アウトバック・パイオニア・ホテル
  • アウトバック・パイオニア・ロッジ

僕が宿泊した「ザ・ロスト・キャメル」については下記の記事をご覧ください。

エアーズロックリゾートのホテル
エアーズロックのホテル『ザ・ロスト・キャメル』宿泊記今回は、「ウルル・カタジュタ国立公園」の旅行記の最終回。エアーズロック観光の際に宿泊したホテル『ザ・ロスト・キャメル』をご紹介します。 ...

 

エアーズロックリゾートのホテルは「Expedia」(エクスペディア) のホームページから検索・予約できます。

エアーズロック周辺のホテルの数が限られていますので、早めの予約をおすすめします!

>>「Expedia」でエアーズロックのホテルを探す

 

エアーズロック観光に必要な日数

一般的にエアーズロック観光に必要な日数は1泊2日〜2泊3日です。

1泊2日の場合の日程例は以下の通り。

時間 日程
1日目 12:30 飛行機でエアーズロック空港に到着
13:00 バスでエアーズロックリゾートのホテルへ
13:30 エアーズロックリゾート内で自由行動
15:00 カルチャーセンターを見学
16:15 クニヤウォーク散策
18:00 エアーズロックのサンセットツアー
20:30 エアーズロックリゾートのレストランで夕食
22:00 南半球の星空を見学
2日目 6:00 エアーズロックのサンライズツアー
8:00 カタジュタ展望台
8:40 カタジュタのウォルパ渓谷を散策
11:00 エアーズロックリゾートを出発
13:20 飛行機でエアーズロック空港を出発

2泊3日の場合は上記に加えてキングスキャニオンを訪れたり、ヘリコプターで空からエアーズロックを見学するツアーなどに参加することができます。

 

おすすめの時期

エアーズロックがあるオーストラリアの中央部は砂漠地帯になっていて、夏は非常に暑くなります。昼間は気温が40度近くになることもあるので、観光にはあまりオススメできません。

反対に冬は朝晩こそ少し肌寒いものの、昼間は日が出ていれば暖かく春のような陽気です。

エアーズロックを快適に観光したいなら、秋から春 (4月〜10月頃) にかけてがベストシーズンと言えるでしょう。

南半球にあるオーストラリアは日本とは季節が反対になります。

なお、雨は年間を通して少なく、晴れの日が多いです。

 

 

登れなくても行く価値は十分!

エアーズロックの登山道

以前はエアーズロックに登ることが許されていましたが、2019年10月にエアーズロック登山は全面的に禁止されました。

エアーズロック登山を目的にエアーズロックを訪れる人も多かったのですが、登れなくなったエアーズロックに行く価値はあるのでしょうか?

僕は「登れなくてもエアーズロックに行く価値は十分ある」と思います。

 

そもそもエアーズロックは登山に適した場所ではありません。軽いハイキングのような道のりを想像する人もいるかもしれませんが、実際は最大斜度48度の急勾配を鎖を掴みながらよじ登っていく場所もある過酷な登山です。

しかも足元は土ではなく滑りやすい岩。人が歩くような道ではなく、一歩足を踏み外せば数百メートル下まで真っ逆さまです。

 

前述の通りエアーズロックは日没時に夕日に照らされた姿や、朝日を浴びて明るくなっていく様子が非常に幻想的です。それは写真では伝わりきらない素晴らしさです。

アボリジニの文化に触れることができるエアーズロックの麓めぐりや、カルチャーセンターの見学、近隣にあるカタジュタの渓谷散策など楽しみは満載です。

他にもヘリコプターに乗ってエアーズロックを空から見学したり、暖かい時期は野外でのBBQや星空見学、フィールドオブライトと呼ばれるイルミネーションなど、様々なアクティビティが待っています。

 

カタジュタへも行ってみよう!

カタジュタ

エアーズロックを訪れる際は、ぜひ近隣にある「カタジュタ」(別名:マウント・オルガ)もセットで見学しましょう。

カタジュタはエアーズロックから車で40分ほどの場所にある巨大な岩山です。エアーズロックと同じくアボリジニの聖地で神聖な場所として崇められています。

 

カタジュタ

岩山の間にある渓谷を歩いて散策して、その岩肌やゴツゴツした大地を間近で見ることができます。そこではエアーズロックとはまた違った魅力を味わうことができます。

カタジュタ
『カタジュタ (マウント・オルガ)』のウォルパ渓谷を散策今回はエアーズロックを含む「ウルル・カタジュタ国立公園」の旅行記の第2回。アボリジニの聖地『カタジュタ』(マウント・オルガ) を訪れます...

 

エアーズロックリゾートからカタジュタへの行き方は、基本的にエアーズロックの場合と同じで、ツアーバス、有料バス (ホップオン・ホップオフ)、レンタカーのいずれかです。

エアーズロックとカタジュタをセットで訪れるツアーは「VELTRA」のホームページで検索できます。

>>VELTRAの「ウルル・カタジュタ国立公園」ツアー