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ブリティッシュ・エアウェイズの『エグゼクティブ・クラブ』を徹底解説

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今回はブリティッシュ・エアウェイズのマイレージプログラムである『エグゼクティブ・クラブ』について解説します。

以前紹介したアメリカン航空の「アドバンテージ」と並んで、ワンワールドに所属する航空会社の中では最もおすすめのマイレージプログラムです。

これからワンワールドでマイルを貯めたい人や、現在JALのマイルを貯めている人はぜひ参考にしてください!

ブリティッシュ・エアウェイズについて

『ブリティッシュ・エアウェイズ』はイギリスのロンドンを拠点とする航空会社です。

ロンドンのヒースロー空港をメイン空港として世界180都市以上に就航しています。ヨーロッパで第3位、世界で第9位の規模を誇ります。

日本では、成田、羽田、大阪の3都市とロンドンを結ぶ便が運航しています。

 

エグゼクティブ・クラブの概要

ブリティッシュ・エアウェイズのマイレージプログラムは、『エグゼクティブ・クラブ』(Executive Club) と呼ばれます。

ブリティッシュ・エアウェイズや提携航空会社のフライトのほか、ホテルやレンタカー、ショッピングなどで「Avios」と呼ばれるマイルを貯めることができます。

貯まったAviosは特典航空券へ交換したり、アップグレードに使用できます。他にも座席の指定や機内での軽食の注文などに使用することも可能です。

エグゼクティブ・クラブへは無料で入会するこができます。もちろん日本に住んでいる人でも、メールアドレスと電話番号があれば入会可能です。

フライング・ブルーへの入会は下記のURLから申し込むことができます。

>>エグゼクティブ・クラブの入会ページ (ブリティッシュ・エアウェイズ)

 

エグゼクティブ・クラブの特徴

ここからは「エグゼクティブ・クラブ」のメリット・デメリットを解説していきます。

ワンワールド加盟航空会社のフライトでマイルが貯まる

ブリティッシュ・エアウェイズは、16の航空会社が加盟する航空会社連盟「ワンワールド」のメンバーです。

その為、ブリティッシュ・エアウェイズだけでなく、ワンワールドに加盟する航空会社のフライトでもマイルを貯めたり、使ったりすることができます

ワンワールドは、3大航空アライアンス (スターアライアンス、スカイチーム、ワンワールド)のひとつです。

ワンワールドは3大アライアンスの中で加盟航空会社数は最も少ないですが、JAL (日本航空) や、アメリカン航空、フィンエアーなど人気の航空会社が多数加盟しています。

特にJALと提携していることで国内線のフライトでもマイルを貯めたり、使ったりできるのは大きなメリットだと思います。

 

マイルの期限は3年間 (延長可)

多くの航空会社のマイレージプログラムでは、貯めたマイルに有効期限が存在します。フライング・ブルーの場合も、マイルの有効期限は「3年」です。

JALやANAと同じですが、ブリティッシュ・エアウェイズの場合は1度でもマイルの加算や使用があれば、その時点から3年に延長されます

つまり定期的にマイルを貯めるか使っていれば、マイルを無期限で貯めることができます。

これは非常に重要なポイントで、あまり飛行機に乗らない人でも得点航空券との交換に向けてじっくりとマイルを貯めることができます。

ワンワールドに加盟する航空会社では、アメリカン航空の「アドバンテージ」も同じ仕組みです。

>>ワンワールド系マイルならアメリカン航空の『アドバンテージ』がおすすめ

 

マイルは貯めにくく、使いやすい

ブリティッシュ・エアウェイズのマイルは「貯めにくく、使いやすい」のが特徴です。

マイルの「貯めやすさ」は、フライト利用時のマイル加算率 (積算率) で計ることができます。

縦がマイル加算先のマイレージプログラム、横がフライトを利用する航空会社です。

ブリティッシュ・
エアウェイズ
アメリカン航空 JAL キャセイ
パシフィック
エグゼクティブ・クラブ
(ブリティッシュ・
エアウェイズ)
Y: 100%
K: 50%
Y: 100%
K: 50%
Y: 100%
K: 50%
Y: 100%
K: 30%
アドバンテージ
(アメリカン航空)
Y: 100%
K: 50%
Y: 100%
K: 100%

Y: 100%
K: 70%

Y: 100%
K: 0%
マイレージバンク
(JAL)
Y: 100%
K: 50%
Y: 100%
K: 70%
Y: 100%
K: 70%
Y: 100%
K: 50%
アジアマイル
(キャセイパシフィック)
Y: 100%
K: 50%
Y: 100%
K: 75%
Y: 100%
K: 50%

※エコノミー普通運賃 (予約クラス:Y) とエコノミー割引運賃 (予約クラス:K) の場合>

どの航空会社を利用した場合も、エグゼクティブ・クラブへのマイル加算率はあまり高くありません

特に割引運賃で提携航空会社のフライトを利用した場合は、他社のマイレージプログラムよりもマイルの加算率が低いことがあります。

 

一方の使いやすさは、特典航空券との交換に必要なマイル数で計ることができます。

香港 ホノルル シドニー ロサンゼルス ロンドン
エグゼクティブ・クラブ
(ブリティッシュ・
エアウェイズ)
11,000 20,750 25,750 25,750 P: 30,000
O: 19,500
アドバンテージ
(アメリカン航空)
20,000 32,500 30,000 32,500 35,000
マイレージバンク
(JAL)
(10,000〜) (20,000〜) (18,000〜) (25,000〜) (26,000〜)
アジアマイル
(キャセイパシフィック)
10,000 27,000 30,000 40,000 35,000

※P:ピーク (繁忙期)、O:オフピーク (閑散期)
※いずれも片道、東京発の場合

今回比較した行き先では、多くの場合においてブリティッシュ・エアウェイズは少ないマイルで特典航空券と交換することができます (JALは残席数に応じて必要なマイル数が変動するので比較対象外)。

特にブリティッシュ・エアウェイズを利用したロンドンへのフライトは、オフピーク (閑散期) ならわずか19,500マイル (Aviosポイント)で交換できてしまいます。

 

フライト利用時のマイルがやや貯まりにくいとしても、少ないマイルで特典航空券に交換できることを考えると、とても効率の良いマイレージプログラムだと思います

 

フライト料金の一部をマイルで支払える

ブリティッシュ・エアウェイズには、航空券の料金の一部をマイルで支払うことができるサービスがあります。

マイルは特典航空券に交換するのが最も換算率が良いです。しかし、フライト料金の一部を支払えるメリットは非常に大きいです。

特典航空券との交換に必要なマイルが貯まっていない場合でもマイルを使うことができ、航空券の料金を節約することができます。

しかし、料金の一部をマイルで支払うことができるのはブリティッシュ・エアウェイズの便と、英国と北米間のアメリカン航空の便に限られています

日本に住んでいる人にとってはイギリス行きのブリティッシュ・エアウェイズ便での利用に限定されてしまうのが残念です。

 

提携クレジットカードは…

航空会社と提携しているクレジットカードを使えば、カードでの支払いでマイルを貯めることができます。

普段のショッピングでマイルを貯められるので、あまり飛行機に乗らない人にも重要なポイントです。

現時点では日本で申し込みが可能なブリティッシュ・エアウェイズの提携クレジットカードはありません。

しかし、下記のクレジットカードのポイントは、ブリティッシュ・エアウェイズのマイル (Aviosポイント) に交換することができます。

  • アメリカンエキスプレスカード
  • アメリカンエキスプレス・ゴールドカード
  • アメリカンエキスプレス・スカイトラベラーカード
  • アメリカンエキスプレス・スカイトラベラー・プレミアカード
  • SPGアメリカンエキスプレスカード

 

特におすすめなのは、「アメリカンエキスプレス・スカイトラベラーカード」「SPGアメリカンエキスプレスカード」です。

アメリカンエキスプレス
スカイトラベラーカード
SGPアメリカン
エキスプレスカード
年会費 11,000円 (税込) 34,100円 (税込)
ショッピングマイル 100円につき1マイル
(航空券の購入時は
100円につき3マイル)
100円につき1.25マイル

 

入会ボーナス 3,000マイル 1,000マイル
継続ボーナス 1,000マイル
ポイントの有効期限 無期限 実質無期限
ラウンジ利用 △ (国内外29空港) △ (国内外29空港)
海外旅行保険
航空便遅延保証
手荷物無料宅配

「アメリカンエキスプレス・スカイトラベラーカード」は、100円につき1ポイント (1マイル相当) が貯まります。

さらに、航空券を購入した場合は100円につき3マイルが貯まるとってもお得なカードです。

年会費は11,000円 (税込) と、アメックスカードの中では最もお手頃な価格です。

それでも国内の空港ラウンジ利用や、海外旅行保険、スーツケースの無料宅配サービスなどが付いており、年会費以上のサービスが期待できます。

>>アメリカンエキスプレス・スカイトラベラーカードの申し込み

 

一方の「SPGアメリカンエキスプレスカード」は、お買い物で100円につき1.25マイル相当のポイントが貯まります。

さらに、「Marriot Bonvoyゴールドエリート会員」の資格が手に入ったり、毎年継続ボーナスとしてMarriot Bonvoy参加ホテルの無料宿泊特典がもらえたり、といった特典があります。

年会費は34,100円と高額ですが、ホテルの無料宿泊特典があることを考えれば、お得なカードと言えるでしょう。

>>SPGアメリカンエキスプレスカードの申し込み

 

エグゼクティブ・クラブの上級会員資格

「エグゼクティブ・クラブ」には4つの会員ランクがあり、上位資格を取得すれば様々な特典が受けられるようになります

  • ブルー (一般会員)
  • ブロンズ
  • シルバー
  • ゴールド

ブルー (一般会員) を除く上級会員の特典は以下の通りです (スマホの場合は右へスクロールしてご覧ください)。

ブロンズ シルバー ゴールド
条件 300ティアポイント
+BAフライト2回
または
BAフライト25回
600ティアポイント
+BAフライト4回
または
BAフライト50回
1500ティアポイント
+BAフライト4回
条件達成期限 12ヶ月 12ヶ月 12ヶ月
資格期限 翌年度末まで 翌年度末まで 翌年度末まで
優先チェックイン
優先搭乗
ラウンジ利用 ×
無料座席指定 △ (7日前から)
Aviosボーナス +25% +50% +100%
優先キャンセル待ち
手荷物容量の追加 ×
アップグレード
クーポン
× × △ (条件あり)
ワンワールド
ステータス
ルビー サファイア エメラルド

※BAフライト:ブリティッシュ・エアウェイズが運行するフライト

上級会員になる為に必要な「ティアポイント」は、Avios (マイル) とは別にフライトの利用で獲得できるポイントです。獲得できるポイントはフライト距離や座席クラス、会員ランクによって異なります。

例えば、ブルー会員で羽田空港からロンドンのヒースロー空港までエコノミークラス普通運賃 (座席クラスY) で搭乗した場合、片道で80ティアポイントが獲得できます。

300ティアポイントが必要なブロンズ会員になる為には、羽田・ロンドンを2往復する必要がある、ということになります。

また、上級会員になる為にはブリティッシュ・エアウェイズが運行するフライトを一定回数利用しなければいけません

ブロンズ会員になる為には2回、シルバー会員になる為には4回のブリティッシュ・エアウェイズのフライトが必要です。

他の航空会社では定型航空会社のフライトだけでも上級会員になれる場合もあるので、その点はややデメリットです。

上級会員を目指す方は、1度上級会員になると半永久的に上級会員でいられるANAや、上級会員になりやすいデルタ航空もオススメです。

>>参考記事:1度も飛行機に乗らずにデルタ航空のゴールドメダリオン会員になる方法!

 

エグゼクティブ・クラブのアプリ

エグゼクティブ・クラブには、専用のスマホアプリがあり、マイル残高の確認やフライトの予約などを行うことができます。

空港でも会員証代わりに使用できるので、会員カードを持ち歩かなくても済みます。

予約の管理やオンラインチェックインもできるので、エグゼクティブ・クラブに入会する人はぜひダウンロードしておきましょう。

 

エグゼクティブ・クラブのオススメ度

★★★★★★☆☆☆☆ 6/10

マイルの期限が実質無期限になる点や、特典航空券と交換しやすい点は良いと思います。ワンワールドに加盟していることによりJALの国内線でマイルを貯めたり、使ったりできるのも嬉しいポイント。

クレジットカードでのマイルの貯めやすさは平均的。年会費が1万円以上のカードしかないので、利用額の少ない人にはあまりメリットがないかもしれません。

上級会員になる為にブリティッシュ・エアウェイズのフライトが必要な点は、定期的にブリティッシュ・エアウェイズを利用する人以外にはデメリットです。

ワンワールドでは最も優れたマイレージプログラムのひとつだと思いますが、スターアライアンスのユナイテッド航空や、スカイチームのデルタ航空の方が魅力は大きいです。

スターアライアンスやスカイチームのマイルをメインで貯めている人で、サブとしてワンワールドのマイルを貯めたい人にはオススメです!