今回は中部国際空港(通称セントレア)にある『フライト・オブ・ドリームズ』という施設をご紹介します。
本物のボーイング787が展示されていたり、フライトシュミレーターを体験できたり、飛行機好きにとっては天国のような場所でした!
※2019年6月に訪問
フライト・オブ・ドリームズについて
『フライト・オブ・ドリームズ (Flight of Dreams)』は2018年に中部国際空港 (通称セントレア) にオープンした飛行機をテーマにした施設です。
ボーイング787の展示をメインとした展示エリア「フライトパーク」と、ボーイングが創業したアメリカのシアトルをイメージした「シアトルテラス」からに別れています。
「フライトパーク」では、本物のボーイング787の展示のほか、フライトシュミレーターの体験や、チームラボとコラボしたプロジェクションマッピングなどが楽しめます。
「シアトルテラス」では、アメリカのシアトルの街をイメージしたエリアに、日本初出店のお店を含むレストランやカフェ、おみやげ屋さんなどが並んでいます。
東海圏なんて新幹線で行った方が早いと思うかもしれませんが、フライト・オブ・ドリームズの為にあえて飛行機を利用するという選択肢もありだと思います。
前回、前々回と海外旅行気分が味わえる三重県の観光スポットをお伝えしましたが、中部国際空港からも意外と早く行くことができました。
それでは、僕が体験したフライト・オブ・ドリームズの魅力をたっぷりとご紹介していきます!
本物のボーイング787が間近で見られる
フライト・オブ・ドリームズの魅力は何と言っても本物の「ボーイング787 (通称ドリームライナー)」が間近で見られることです。
ボーイング787は2011年にデビューした旅客機で、ANAが保有する約70機をはじめ、世界で800機以上が運用されています。
窓のシェードがない電子カーテンや、LEDによる多彩な電飾の調整など、これまでになかった技術が採用されています。
しかもこのボーイング787は記念すべき「初号機」なんです。飛行試験機としての役目を果たした後、中部国際空港に寄贈されました。
というのもアメリカのボーイング社で作られる航空機の部品の約35%は、中部国際空港のある愛知県および中部地区で生産されており非常に関係性が深いことから、寄贈が決まったそうです。
普段は近くで見る機会がないエンジンやタイヤ、機体や主翼の裏側までじっくりと観察することができます。
遠くで見ているだけでは分からない、サイズ感や細かい部分まで観察することが出来ます。
機体の外側だけでなく、コクピットにも入ることが出来ます。本物の航空機のコクピットに入るなんて、操縦士か副操縦士出ない限りできるものではありません。
コクピット内にはおびただしい数のスイッチが並んでいます。
ちなみにこのボーイング787の初号機は、アメリカから自力で飛行して中部国際空港にやってきたので、整備すれば今でも飛びます。
チームラボとコラボしたプロジェクションマッピング
ボーイング787が展示されているエリア「フライトパーク」では、チームラボ※のプロデュースによる様々な体験型コンテンツが楽しめます。
※デジタルアートなどを手がける大人気の制作会社
中でも必見なのが、ボーイング787を利用したプロジェクションマッピング「Fly with 787 Dreamliner」です。
「Fly with 787 Dreamliner」は、ボーイング787の機体と施設内を利用した音と映像のショーになっています。
「Fly with 787 Dreamliner」を最大限に楽しむためには、4階の特別観覧エリアから観覧するのがオススメです。
ボーイング787が映像によって描かれる様々なシーンの中を飛行していくような感覚を楽しむことが出来ます。
4階の観覧エリアは整理券制になっています。フライトパークに入場したらまず観覧エリアの整理券を入手しましょう。
プロジェクションマッピングのハイライト動画をYouTubeにアップしましたので、ぜひこちらもご覧ください。
※一部映像と音楽がシンクロしていません。
専用アプリが面白すぎる!
フライト・オブ・ドリームズでボーイング787ドリームライナーを見学する際には、ぜひ専用のアプリ「歩いて集める飛行機図鑑 787 Dreamliner Explorer」を使ってみてください。
アプリを起動させた状態で、展示されているボーイング787のパーツに近づいてみてください。すると、近づいたパーツの解説が表示されます。
エンジンのような大きなパーツから、小さいマニアックなパーツまで、ボーイング787について詳しく知ることが出来ます。
情報を集めたパーツは図鑑のように保管していくことが出来るので、ぜひ全てのパーツの情報を集めてみてください。
専用アプリを使うには、まずスマートフォンにアプリをダウンロードします。
その後、フライト・オブ・ドリームズのフライトパーク内にあるこちらのスペースでQRコードを読み込み、チェックインを行います。
チェックインが完了すると図鑑としてボーイング787のパーツを探せるようになります。ボーイング787の周囲を歩いてパーツを集めに行きましょう!
その他のアトラクション
フライトパークには他にもたくさんの体験型コンテンツが用意されています。
特にボーイング787の操縦を体験出来る本格的なフライトシュミレーター「ラグジュアリー・フライト」です。
羽田空港にもフライトシュミレーターを持つラグジュアリー・フライトですが、ボーイング787のフライトシュミレーターを体験できるのは中部国際空港だけです。
2019年11月からは、世界に4機しかない大型貨物機「ボーイング747 ドリームリフター」のシュミレーターも加わりました。
このフライトシュミレーターは非常に人気なので、事前予約が必須です。昨年時点では約3花月先まで予約で埋まっているとのことでした。
フライトシュミレーターを体験したい人は、下記のホームページで予約してください。
他にも、ボーイングの組み立て工場の様子が分かる「ボーイングファクトリー」や、キャビンアテンダントや整備士に成りきって写真が撮れる「エアラインスタジオ」など、子供から大人まで楽しめるコンテンツがあります。
特に子供が楽しめるコンテンツが多い印象なので、家族で来場しても楽しめると思います。
フライトパークのコンテンツ一覧は以下の通り。
- Fly with 787 Dreamliner
- ボーイングファクトリー
- エアラインスタジオ (キャビンアテンダント/整備士)
- 奏でる紙ヒコーキ場
- お絵かきヒコーキ
- ZA001コクピット
- 歩いて集める飛行機図鑑
- シアトル航空博物館ワークショップ
- 787シュミレーター
シアトルをイメージしたレストラン街
続いては、ボーイング社創業の街であるシアトルをイメージした「シアトルテラス」をご紹介します。
シアトルテラスには日本初出店のお店を含む人気のレストランやカフェなどがあり、展示されたボーイング787を眺めながら食事やショッピングが楽しめます。
なお、シアトルテラスはフライトパークに入場しない人でも利用できる無料のエリアです。
シアトルはボーイングの他、マイクロソフトやアマゾン、スターバックスなどの大企業が生まれた街です。
ニルヴァーナやジミ・ヘンドリクスなど有名なミュージシャンの出身地でもあり、音楽が盛んな街としても有名です。
野球選手のイチローが所属していたシアトル・マリナーズのホームタウンとして聞いたことがある人も多いかもしれません。
シアトルは僕が初めての海外旅行で訪れた場所で、個人的に思い出深い街です。
シアトルの人気スポット「パイク・プレイス・マーケット」にあるチーズ料理専門店「ビーチャーズ・ハンドメイドチーズ」など、5店舗が日本初出店のお店です。
シアトルから直送される具だくさんのスープ専門店「チャウダーズ」は中部国際空港のある東海地方では初出店となります。
シアトルテラスの3階にある「ザ・パイクブリューイング レストラン&クラフトビアバー」も日本初出店となるお店です。
1989年にシアトルに創業したクラフトビールの醸造所「パイクブルーイング」に併設されているパブを再現したレストランです。
ビールに合うアメリカらしい料理の数々を、ボーイング787を眺めながら堪能できます。
シアトルテラスの店舗一覧は以下の通り。
- フランズ・チョコレート
- ビーチャーズ・ハンドメイドチーズ
- イーサン・ストウェル ピザ&パスタ
- ザ・パイクブルーイング レストラン&クラフトビアバー
- スターバックス
- チャウダーズ(スープ)
- ハロー・シアトル(お菓子・食品・雑貨)
- キャンプファイヤード・グリル・ビーフステーキ タホマフジ
- シアトル・フィッシュマーケット(シーフード)
- フジヤマ・ゴーゴー シアトル・ラーメンスタンド
- シロウ・カシバ(寿司)
- フーディーズ・スタンド(ジェラート・ワッフル)
ボーイング・ストアでグッズが買える
ボーイング社のオフィシャルグッズショップは、本国アメリカ以外には初出店となります。フライトパークに入場しない人も入れる無料エリアにあります。
アメリカから輸入されたボーインググッズの他、この店舗でしか買えないレアなグッズも売られています。
グッズは非常にたくさんの種類があり、どれを買おうか迷ってしまいます。
中には航空機の窓枠や翼の一部を切り取ったものなど、使い道に困るようなグッズも売られています。
また、機内食を配る時に使われるギャレーなんかも売っていました。なんとお値段27万円!
こちろん手頃な価格のグッズがほとんどなので、フライト・オブ・ドリームズに来た際には、まとめ買いしちゃいましょう!
フライト・オブ・ドリームズへの行き方
フライト・オブ・ドリームズは、中部国際空港(セントレア)のターミナルから少し離れた所にあります。
到着・出発ロビーがある建物から通路をわたって、鉄道駅やバスターミナルがある建物に移動します。
さらに、その建物を出て、案内板に沿って駐車場の方へと進みます。扉を出て左右に駐車場がありますが、フライト・オブ・ドリームズは右側です。
そこから動く歩道を使って駐車場エリアの一番端まで移動し、そこから連絡通路をわたって飛行機の絵が描かれた建物を目指します。
そこが「フライト・オブ・ドリームズ」です。
同じ空港内とは言え、出発/到着ロビーからは10〜15分くらいかかります。飛行機の出発前に行こうと思っている人は、乗り遅れないように注意してください。
飛行機以外で中部国際空港に行く場合、電車だと名古屋駅から名鉄線(名古屋鉄道)の空港連絡鉄道「ミュースカイ」で約30分。
車の場合は、東名高速道路から名古屋高速→知多半島道路→セントレアラインを通って行くことができます。
関西方面からの場合は、新名神高速から伊勢湾岸自動車道→知多半島道路→セントレアライン、というルートになります。
フライト・オブ・ドリームズの営業時間・入場料など
■フライト・オブ・ドリームズ (Flight of Dreams) | ||
営業時間 | フライトパーク | 10:00 〜 17:00 |
シアトルテラス | 10:00 〜 22:00 ※店舗により異なります |
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休館日 | なし | |
駐車場 | あり (中部国際空港の駐車場を利用可) | |
ホームページ | https://flightofdreams.jp/ |
本物のボーイング787が間近で見られるフライト・オブ・ドリームズを紹介しました。
中部地方へ行く予定がある人は、敢えて新幹線ではなく、中部国際空港を利用してみてはいかがでしょうか?